モチノキ科モチノキ属
漢字:多羅葉
名前の由来:葉裏面を傷つけると黒変して字が書ける(備考の記事参照)ことを、昔、インドで葉に経文(きょうもん)を書いたバイタラヨウ(貝多羅葉)の葉にたとえた。
樹形:常緑高木
葉:互生
花:雌雄異株、黄緑色
花期:5~6月
果実:核果、赤色
果期:10~12月
備考:
この葉の裏を棒などで引っ掻くと、黒く変色して文字を書くことができる。
「葉書の樹」とも呼ばれ、郵便局のシンボルツリーとなっている。
傷口を黒い物質で固めることで、病原菌の侵入を防ぐ。
黒く文字が浮き出るのは、傷つけられた細胞内の酸化酵素が水溶性のタンニンを酸化させ、不溶性のタンニンが生じて黒褐色になるからといわれる。
ネズミモチ、トウネズミモチ、アオキ、ヤツデなどの葉も同様。
葉はお茶の代用となり、材は轆轤細工に用いられる。