ブナ科シイ属
漢字:すだ椎
名前の由来:
「スダ」は、実が巻貝の一種の「シタダミ」に似ている説、
シイタケの原木に使い、これをスダギと呼ぶ説あり。
「シイ」は、実は自然落下して木の下にあることから「下(シ)」と「実(ヒ)」から「シヒ」となった説、
刑具の用材となっていたことから、強制する意味の「シヒ(強)」に由来する説あり。
樹形:常緑高木
葉:互生
花:雌雄同株
花期:5月~6月
果実:堅果
果期:翌年の9~10月
備考:
虫媒花で強い香りあり。
果実は、「椎の実」といって食べられる。生でもおいしいが、炒ると香ばしくなる。
材は建築材や器具材、シイタケ原木などに用いた。
<芽を上から見た場合のシイ類、カシ類、クスノキ類の違い>
シイ類:楕円形
カシ類:五角形
クスノキ類:円形
<ツブラジイとの違い>
老木の樹皮 | 果実 | 材 | |
ツブラジイ | 縦にわれず滑らか 横の縞あり | 円形(球形) 最大でも長さ12mm程度 | 淡黄褐~黄褐色で辺・心材の区別が不明瞭な放射孔材 |
スダジイ | 縦に割れ目ができる | ツブラジイより大きい(長楕円形) | 辺材:灰白色、心材:灰褐~黄褐色の散孔材 |