サカキ科サカキ属
漢字:榊
名前の由来:
常緑なので栄える意味の「栄木(さかえき)」説、
神と人間の境界を示す「境木(さかき)」説など諸説あり。
漢字名「榊」は、枝葉を神事に使うため「神に捧げる木」を表した。
樹形:常緑高木
葉:互生
花:両性花、白色→黄色味を帯びる
花期:6~7月
果実:液果、黒紫色、先端に長い柱頭が残る
果期:11~12月
備考:
枝先端の芽(冬芽)が細長く尖り、湾曲しているのが他との区別点。
「榊」と書くように、神事に使われ、神社によく植えられている。
<神事に用いられた理由>
当時日本文化の中心であった関西地方に多く生えていた。
枝葉が水平に出ており全体が三角形をなすように広がっているため、形が神が降臨する依代にふさわしく、玉串として使いやすい形状。
先端の芽が細長く、鎌状に湾曲しており、形が勾玉(まがたま)に似ている。
枝葉を燃やすとパチパチ音を出し、音が邪気を祓うと考えた。
材は強靭、堅硬で農機具や杵、天秤棒、舟の竿に用いたほか、昔は床柱や桁材などにも用いた。