【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

ヌルデ Rhus javanica var. roxburghii

ウルシ科ウルシ属
漢字:白膠木
名前の由来:幹を傷つけると出る白い漆のような樹液を器に塗った「塗る手」が転訛した。
樹形:落葉小高木
葉:互生、奇数羽状複葉
花:雌雄異株、円錐花序、白色
花期:8~9月
果実:核果、黄赤色、核は黄褐色
果期:10~11月
備考:
先駆樹種(パイオニアツリー)。陽樹。
<先駆樹種(パイオニアツリー)><シードバンク(埋土種子)>については、アカメガシワの備考参照。
小葉の間の葉軸に翼がある。
ウルシ属のなかでは、ほとんどかぶれない。
枝を切ると白い樹液がにじみ出るウルシ溝が、形成層の外側に並んでいる。
果実の表面に白い結晶(リンゴ酸カルシウム)が浮き出ていて、舐めると塩辛い味がし塩の代用品にした。
日干しにして乾燥させた果実は、生薬の「塩麩子(えんふし)」として、下痢、たん、咳などに用いた。
材は比較的軽い割には耐腐朽性が高く、水を吸いにくいため、杭や農器具、浮き、箱物、シイタケ原木に用い、樹皮は染料に、実から蝋を採り、春の若芽は山菜とした。
<五倍子(ごばいし、ふし)>
葉にヌルデオオミミフシアブラムシ、ヌルデシロアブラムシなどのアブラムシが寄生し、産卵の刺激で虫えいを作る。この虫えいを採取して乾燥させたものを「五倍子」と呼ぶ。タンニンが多く、染料や写真現像液、インキ、白髪染め、お歯黒の媒染剤に用いた。

ヌルデ
20211030_遊木の森
ヌルデ
20220619_遊木の森
ヌルデ
20220619_遊木の森
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