モクレン科モクレン属
漢字:辛夷
名前の由来:
蕾あるいは果実が拳(こぶし)に似ている。
漢字「辛夷」は、本来はモクレンなどの名で誤用。
樹形:落葉高木
葉:互生
花:両性花、白色
花期:3~4月
果実:袋果が集まった集合果、種子は赤色
果期:10月
備考:
蕾を乾燥させたものは生薬「辛夷(しんい)」と呼び、鎮静や鎮痛、鼻炎、蓄膿症に用いる。
<タムシバとの違い>
花 | 葉 | 生育地 | |
コブシ | 淡乳白色 花のすぐ下に小さな葉(托葉)あり | 幅が広く、先端に近い部分が最も広い | 湿地 |
タムシバ | 純白で基部が黄緑色 托葉なし | 細長く、中央部が最も幅が広い | 山の尾根や斜面の中腹 |
<モクレン科の花>
ハクモクレンやコブシは、花の形が原始的で大きく目立つが、花蜜がない。地球上にハチが現れる前に花が進化したため。当初は甲虫相手で、大きな花弁の白さと雄しべの花粉、花弁の香りでひきつけた。