メギ科ナンテン属
漢字:南天
名前の由来:中国での呼び名「南天燭(しょく)、南天竹(ちく)、南天竺(じく)」を簡略化。
樹形:常緑低木
葉:互生、3回奇数羽状複葉
花:両性花、円錐花序、白色
花期:5~6月
果実:液果、赤色
果期:10~11月
備考:
「難を転じる」の語呂から縁起のいいものとされ、戸口などに植えられた。
葉に含まれるナンジニンには殺菌力あり。赤飯の上に葉を載せるのは飾りだけではなく、長期保存を可能にし防腐効果がある。
木部・樹皮・果実に神経麻痺や鎮咳作用のあるアルカロイドを含み、乾燥させた実は南天実(なんてんじつ)として咳止めの薬。
果実は一度にたくさん熟すが、アルカロイドの一種のベルベリンを含み苦い。鳥は少しずつ食べて何度も来ることになり、種子は時間的にも空間的にも広くばらまかれることになる。
紫外線が強くなる冬場は、葉が赤くなって、有害な紫外線を吸収する。