モクレン科モクレン属
漢字:朴の木
名前の由来:「ホオ」は、「包」の意味で、大きな葉に食べ物を盛った。
樹形:落葉高木
葉:互生
花:両性花、黄白色
花期:5~6月
果実:袋果が集まった集合果、赤褐色、種子は赤色
果期:9~11月
備考:
花と葉は日本の樹木の中で最も大きい。
大きな葉は、香りがよく、味噌、餅、寿司などを包むのに用いた(朴葉〇〇)。
花は強い芳香あり。「雌性先熟」で、雌しべと雄しべの成熟時期が異なる。
材は狂いが少なく、加工しやすく、漆器、下駄の歯、版木(はんぎ)、刀の鞘、和包丁の柄などに用いる。
炭は「朴炭(ほおずみ)」と呼ばれ、漆器の研磨や金属、石類の細工研磨に用いる。
樹皮を剥皮して乾燥させたものを生薬「厚朴(こうぼく)」と呼ばれ、鎮静、鎮痛作用があり、胃腸、気管支喘息、利尿の薬として用いる。
落ち葉や根から他の植物を芽生えさせない物質(アレロパシー)を出している。
大きな葉は光合成の能力が高く、成長を速くする。ただし、水分の蒸散も激しく、根からの供給が追いつかなければ水不足になる。
<モクレン科の花>
コブシの備考参照。