モクセイ科トネリコ属
漢字:青梻
別名:コバノトネリコ、アオタゴ
名前の由来:
「アオ」
トネリコ属の樹皮には蛍光物質を含み、枝を切って水に浸して暗い場所で紫外線を当てると青く蛍光する。殺菌性の強いクマリン配糖体のエスクリン等が水に溶け出し、青(藍)色の蛍光を発行するため。
「タモ」「タゴ」
水田の畦の稲架木(はさぎ)として植えていたため「田面(たも)」由来説、
材の粘りが強くて大きくたわむ「たわむ木」から転訛説など諸説あり。
「コバノトネリコ」のトネリコについては、シマトネリコの名前の由来参照。
樹形:落葉高木
葉:対生、奇数羽状複葉
花:雌雄異株(雄性両性異株)、円錐花序、白色
花期:4~5月
果実:翼果
果期:10月頃
備考:
アオダモ類の材は縦に割りやすく、粘りがあり狂いも少ないため、公式用の野球のバットに用いた。他、床柱や木槌等の器具材や薪(生でもよく燃える)に用いた。
樹皮は生薬の「秦皮(しんぴ)」と呼ばれ、下痢止め、解熱、洗眼剤に用いた。