キリ科キリ属
漢字:桐
名前の由来:
根本から伐ってもすぐに芽を出して早く成長することから、「きる(伐る)」の名詞化説、
木材の木目が美しい「木理(もくり)」による説あり。
樹形:落葉高木
葉:対生、全縁(幼木では鋸歯あり)、3~5浅裂または不分裂、長さ15~30cm、先は尖り基部はハート形、両面に腺毛が密生、葉柄の長さ6~20cm
花:両性花、円錐花序、淡紫色、甘い香りあり、虫媒花
花期:4~5月
果実:蒴果、卵形(長さ3~4cm)、熟すと2裂して翼のある多数の種子(長さ3~4mm)を散らす、風散布
果期:7月~翌年1月
備考:[2-3596][2686][3-374P][705P][下311]
国産材で最も軽い。狂いが少なく、湿気を通さず、燃えにくいなどから、箪笥や下駄、琴などに用いられた。
成長が早く、植栽後10年ほどで樹高10m、胸高直径50cm近くになる。昔は「女の子が生まれるとキリを植えて、嫁に出す時に伐って嫁入り道具の箪笥を作る」と言われた。
五百円硬貨の図柄に採用されている。
<成長が早い理由>
・比重が小さい
・光合成能力が高い(大きな葉と根が細く窒素吸収能力が高い)
比重が小さい及び根が細いことは、菌類や微生物、虫などの侵入には弱く、短命になりやすい。ヤマグワ、ヌルデ、ヤナギなども同様。














