ムクロジ科ムクロジ属
漢字:無患子
名前の由来:
和名は、同じムクロジ科で中国原産のモクゲンジ「木欒子」を誤ってムクロジにあて、日本語読みの「モクランシ」が転訛した。
漢字の「無患子」は、「子が患わ無い」という意味。種子は羽根突きの玉に使われ、羽子板が厄や病気を跳ね返す無病息災のお守りになったり、種子自体をお守りにする。
樹形:落葉高木
葉:互生、偶数羽状複葉(小葉の葉軸へのつき方にずれがあり左右不相称)
花:雌雄同種、円錐花序、黄緑色
花期:6月頃
果実:核果、袋状の半透明な飴色の果皮に包まれる、核は黒色
果期:10~11月
備考:
果皮にはサポニンが多く、泡立ちがよく、洗剤や洗髪に用いた。
種子(核)は硬く黒く、径1cmほどの球形で、羽根突きの玉や数珠などに用いた。
果皮の薄いところを削って穴をあけ、ストローまたは直接息を吹きかけると、ホイッスルのように大きな音で鳴る。