バラ科リンゴ属
漢字:酸実
名前の由来:
果実の酸味を表す「酢実(すみ)」が転訛した説、
樹皮を黄色の染料に用いるので「染み(そみ)」が転訛した説あり。
樹形:落葉小高木
葉:互生
花:両性花、散形花序、白色
花期:5~6月
果実:ナシ状果、赤色
果期:9~10月
備考:
長枝と短枝があり、側芽はほとんど短枝化して、刺状になるものが多い。
長枝:節間が長く伸び、葉が散在してつく通常みられる枝
短枝:節と節の間が年々わずかしか伸びない枝
節(せつ):葉が生じる場所
果実は数回霜に当たると渋味が採れて甘酸っぱくなる。完熟前の果実を漬けて果実酒とする。果実(他オオウラジロノキ、ヤマブドウ)に付着している乳酸菌を利用して、カブの葉や茎を乳酸発酵させて酸味のある無塩のお漬物「すんき漬け(長野県木曽地方)」に用いた。
材は重硬、緻密で、割れにくく、櫛や器具などに用いた。
<異形葉性>
短枝につく葉は長楕円形、長枝につく葉は3~5片に浅く裂けることが多い。
<根萌芽(こんぼうが)>
親株を中心に根を水平に伸ばして根萌芽幹を発生させる。他、タラノキ、ハリギリ、ニセアカシア、ヤマナラシなど。