キンポウゲ科オダマキ属
漢字:山苧環
名前の由来:
「ヤマ(山)」は、山に生える。
「オダマキ(苧環)」は、距の立った花の形が、カラムシ(苧)やアサ(麻)の繊維を枠糸巻きに巻いて中空の玉にした苧玉(おだま)に似ている。
<距>
萼片や花弁の一部が突き出した細長い袋状になった部分で、この中に蜜がたまっている。距の中にハナバチなどの昆虫が蜜を求めて入ろうとするが、この狭い距を通らせることで、昆虫たちを花粉まみれにする戦略。
葉:茎葉 3出複葉
花:萼片 紫褐色、花弁 淡黄色
花期:6~8月
果実:袋果が合体した集合果
習性:多年草
備考:キンポウゲ科の多くは有毒植物。葉や茎を折ったり、傷つけたりすると、毒成分のある汁がつくられる。皮膚に触れると皮膚炎や水疱を発生させ、誤食すれば胃腸炎を引き起こす。