エゴノキ科エゴノキ属
漢字:蘞の木
別名:ロクロギ
名前の由来:
果実は果皮にサポニンを含み、味が非常にえごい(えぐい)。
「ログロギ」は、材は白く粘りがあり、和傘の轆轤(ろくろ)に用いられた。
樹形:落葉小高木
葉:互生
花:両性花、総状花序、白色
花期:5~6月
果実:蒴果
果期:8~9月
備考:
側芽の基部に副芽がつく(親亀の背中に子亀が乗ったようにみえる)。
葉裏脈液に毛叢が残る。
エゴノネコアシアブラムシが、枝先に蓮華状のエゴノネコアシと呼ばれるの虫えいをつくる。「エゴ五倍子(ごふし)」と呼ばれ、タンニンを含むため、染料やインキ製造に用いた。
果皮のサポニンは泡立ちがよく洗剤の代用にしたり、「魚毒」とされた。
果実はえぐ味があり不食だが、種子は脂肪分が多くヤマガラの好物。
<見分けるポイント>
葉が卵形で互生し、根元から「ひこばえ」と呼ばれる萌芽を出して株立ちしていることが多い。
樹皮が暗褐色で縦に細かい筋が入り、冬芽は淡褐色で丸っこく、星状毛に覆われている。