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ツガ Tsuga sieboldii

マツ科ツガ属
漢字:栂
名前の由来:
木が曲がる意味の「とが」が転訛した説、
枝についた葉が下側に長い葉、上側に短い葉と並ぶことから、「継ぎあう」とか「番(つが)う」を意味する「つがう木(組み合わせる木)」と表現した説、
かつて咎人(とがにん)を張り付ける木として使われたため、トガがツガになった説などあり。
樹形:常緑高木
花:雌雄同株
花期:4~6月
果実:球果
果期:10月頃
備考:
ツガ属の球果は下垂し、種鱗は脱落しない。
葉は偏平な針状、表面は黄色がかった緑色で艶あり、主脈に沿ってくぼみあり。裏面は二本の白い気孔帯が明瞭、葉先は少しくぼむが、モミのように尖らず丸まっている。
材は針葉樹材の中では重硬で、節やアテ材が比較的多く、加工性は容易ではない。また、ほとんどが天然性のため、成長が遅く、年輪が詰まった美しい柾目面が取れ、建築材としては柱や土台、長押(なげし)や鴨居、床柱に用いられた他、線路の枕木や器具材、指物、家具材、船舶材、彫刻材などにも用いた。
コメツガとの違い>

生息域若枝球果の長さ(mm)果柄冬芽
ツガ本州中部標高1600付近
下部
無毛20~30下向きに曲がる先端尖り気味
コメツガ本州中部標高1600付近
上部
短毛15~20斜め下に曲がる程度先端丸目気味
ツガ
20231101_清里自然歩道
ツガ
20231101_清里自然歩道
ツガ
20231101_清里自然歩道