【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

ツユクサ Commelina communis

ツユクサ科ツユクサ属
漢字:露草
別名:ボウシバナ(帽子花)
名前の由来:
朝露が残るうちにだけ咲く説、
露を帯びて咲く説など諸説あり。
葉:互生
花:総序花序、青色
花期:6~9月
果実:蒴果
習性:1年草
備考:
<飾り雄しべ>
青色の反対色で目立つ3本の黄色の「飾り雄しべ」を用意し、たんまり花粉がある    と見せかけて虫を誘う。飾り雄しべには花粉はない。騙された虫が中間の1本と2本の長い雄しべの花粉に触れて花粉を運ぶ。受粉できなかったときは「同花受粉」する。
<同花受粉>
花は、しぼみながら長い雄しべと雌しべを巻き上げ、絡み合わせて自ら受粉する。確実に実を結ぶことができるが、極端な近親交配となり、変異の幅を狭めると同時に、遺伝的に劣った弱い子孫が生まれる危険をはらむ。冬は枯れる1年草のツユクサとしては、なにがなんでも種子をつくらなければ子孫が絶えてしまう。
<朝露について>
夜間に気温が下がり、空中の水蒸気が冷えてできる結露。
植物の葉は、昼の間は裏面の気孔から根が吸い上げた水分を蒸散させている(そうすることで、水を葉の隅々までいきわたらせる)。夜になると気孔が閉じて蒸散作用は弱まるが、根は水を吸い上げるため、葉の内部に水が溜まる。この余分な水は葉脈の末端にある水孔から外に押し出され、水滴となって滴り落ちる。

ツユクサ
20240809_静岡県立美術館
ツユクサ
20240809_静岡県立美術館
ツユクサ
20241015_遊木の森
ツユクサ
20241015_遊木の森
ツユクサ
20241015_遊木の森