基本情報
- 学名:Carpinus laxiflora
- 科名・属名:カバノキ科クマシデ属
- 漢字名:赤四手
名前の由来
- 「アカ(赤)」は、新芽や若葉が赤いあるいは紅葉する
- 「シデ(四手)」は、果穂が、神前に供えたり飾ったりする玉串や注連縄(しめなわ)などに付ける白い布や紙の「四手」に似ている
生育地
- 山野の川岸など、湿った肥沃なところを好む
樹形
- 落葉高木
樹皮
- 暗灰色でなめらか。隆起した皮目が多く、老木では筋状のくぼみが目立つ
葉
- 葉序:互生
- 葉形:卵形、葉身長4~8cm、先は尾状に長く伸びる
- 葉縁:細重鋸歯
- 葉脈:羽状、側脈は7~15対で平行で裏面で突出
- 質感:薄い洋紙質、表面に長い伏毛散生、裏面の脈上と脈液に粗い毛あり
- 葉柄:3~14mm
花
- 性: 雌雄同株
- 花序:
- 雄花序:前年枝に下垂、長さ4~5cm、黄褐色
- 雌花序:本年枝や短枝の先端に上向きにつくか下垂
- 花被:なし、無花被花(萼片と花弁なし)
- 雄花:苞は広卵形で紅色を帯び、先端は鋭く尖り、縁には軟毛が生える、苞に1個ずつつく、雄しべ8個、葯の先は紅色を帯び軟毛が生える
- 雌花:苞は卵状披針形、苞に2個ずつつく、花被(萼)は子房に合着(単花被花とする説もあり)、雌しべ1個、柱頭2個
- 開花期:4〜5月
- 送粉方法:風媒
果実
- 種類:堅果が集まった複合果
- 形:葉状の果苞がまばらについた果穂、長さ4~10cm、果苞は長さ1~1.8cm、基部で3裂し、中央裂片の片側に鋸歯あり、果苞の基部に1個の堅果
- 色:淡褐色
- 成熟期:8~9月
種子
- 数:堅果は1個
- 形:堅果は広卵形、長さ3.5mm、表面に縦の筋が7~10個あり
- 散布方法:果苞による風散布
冬芽
- 鱗芽
- 長さ5~10mmの紡錘形。葉芽の先端は鋭く尖る。芽鱗は16~18個
葉痕
- 形:半円形
- 維管束痕:‐
用途
特記事項
- クマシデ属の葉と果穂の違い
| 側脈 | 葉脚 | 葉形 | 葉身 | 果穂 | |
| アカシデ | 7~15対 | 広い楔形 | 長卵形 | 6cm前後 | 細長い |
| イヌシデ | 12~15対 | 広い楔形 | 卵形 | 4~8cm | 短い |
| クマシデ | 20~24対 | 浅心形 | 長楕円形 | 6~11cm | 太い |
| サワシバ | 15~23対 | 心形 | 倒卵形 | 4~14cm | 太い |
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1977]
- 新牧野日本植物圖鑑:[110]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-196P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[401P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下198]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[101P]
- 「読む」植物図鑑:[‐]





















