基本情報
- 学名:Taxus cuspidata
- 科名・属名:イチイ科イチイ属
- 漢字名:一位
- 別名:オンコ/アララギ
名前の由来
- 仁徳天皇が、本種に笏(しゃく)をつくる高貴な木として最高位の「正一位(しょういちい)」を授けた説あり
生育地
- 亜高山帯や寒冷地
樹形
- 常緑高木
- 成長は遅い
樹皮
- 赤褐色。光沢はなく、縦に浅く裂けてはがれ落ちる
葉
- 葉序:らせん状、側枝では2列に並ぶ
- 葉形:線形(針形)、葉身長1.5~3cm
- 質感:先端はとがるがカヤより柔らかく触れても痛くない、表面は濃緑色で光沢あり、裏面の2本の気孔帯は薄緑色で目立たない
花
- 性: 雌雄異株(まれに同株)
- 花序:葉腋につく
- 雄花:9~10個の雄しべが球状に集まる、淡黄色
- 雌花:胚珠は1個、数対の鱗片におおわれる、胚珠の基部には環状の仮種皮あり、淡緑色
- 花被:無花被花(花冠と萼なし)
- 開花期:3~5月
- 送粉方法:風媒
果実
種子
- 種類:‐
- 形:卵球形、長さ5mmほど、肥大して杯状になった仮種皮が種子を包む
- 成熟期:仮種皮は9~10月頃紅色に熟す
- 仮種皮:肉質で紅色になると甘味があって食べることができる。中の種子の外種皮は有毒なので、食べないように、嚙みつぶさないにする。鳥やサルが種を丸ごと食べて平気なのは、外種皮は丈夫で動物は消化できず、糞でそのまま出るため
- 散布方法:鳥散布
冬芽
葉痕
用途
- 材:年輪幅が狭く、弾力性と光沢があることから建築材、家具材、彫刻材に用いた。昔は、強靭で粘りがあり折れにくいため、弓材に用いた
特記事項
- 有毒
- 葉や木部、種子にタキシンやタキソールなどの毒がある
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-62]
- 新牧野日本植物圖鑑:[5]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-656P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[90P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上15]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[91P]
- 「読む」植物図鑑:[1-132P, 135P]



