基本情報
- 学名:Quercus phillyraeoides
- 科名・属名:ブナ科コナラ属
- 漢字名:姥目樫
名前の由来
- 「ウバメ(姥目)」は、若葉が星状毛が密生して褐色であることが、姥の目に似ている説や馬の目(馬目(バベ))に似ている説あり
- 「カシ(樫)」は、アカガシの名前の由来参照、常緑樹のため「カシ」と呼ぶが、コナラ属の例外
生育地
- 暖地の海岸近くの山地
樹形
- 常緑低木~小高木
樹皮
- 黒褐色。老木では縦に浅く裂ける
葉
- 葉序:互生、枝先に集まってつく
- 葉形:楕円形、葉身長3~6cm
- 葉縁:疎らな浅い鋸歯
- 葉質:もともと西日本の海岸沿いで林をつくり、乾燥に適応して葉は革質で硬く、表面は光沢がある
- 葉柄:3~7mm
花
- 花性: 雌雄同株
- 花序:
- 雄花序:新枝の下部から下垂、長さ2~2.5cm、軸には星状毛が密生
- 雌花序:新枝の上部の葉腋に柄のある雌花が1~2個つく
- 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)
- 雄花:花被は褐色で直径約2.5mm、黄色の雄しべ4~5個
- 雌花:黄色の花柱3個
- 開花期:4~5月、新葉の展開と同時
- 送粉方法:風媒
果実
- 種類:堅果
- 形:長さ約2cmの楕円形
- 殻斗:黄褐色の毛が密生した鱗片が瓦重ね状に並ぶ
- 成熟期:翌年の秋(1年目はほとんど生長せず)
種子
- 数:1個
- 食用の可否:タンニンによるアクが強い。アク抜きすれば食べられる
- 散布方法:重力散布または動物(リス、ネズミ、カケスなど)による貯食散布
冬芽
- アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の冬芽」参照
- 長さ6~7mmの狭卵形
葉痕
- アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の葉痕」参照
用途
- 材:堅く重く割れにくい。木炭原料に用いる。最も堅く、火力が強く、灰が少なく持続性がある「備長炭」として有名
特記事項
- 海岸植物
- 潮風に強く、植え込みや生け垣などに利用される。
クチクラ層を発達させ、水分の蒸発を防いだり、強い日光を跳ね返すとともに、塩分や砂を付着しにくくしている。
海岸の環境で風がきても、葉裏の気孔からの蒸散を防ぐために、葉の縁が葉裏を隠すように丸まっている
- 潮風に強く、植え込みや生け垣などに利用される。
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1956]
- 新牧野日本植物圖鑑:[146]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-246P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[368P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下191]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[109P]
- 「読む」植物図鑑:[‐]












