基本情報
- 学名:Styrax japonicus
- 科名・属名:エゴノキ科エゴノキ属
- 漢字名:蘞の木
- 別名:チシャノキ/ロクロギ(轆轤木)
名前の由来
- 果実は果皮にサポニンを含み、味が非常にえごい(えぐい)
- 「ログロギ(轆轤木)」は、材は白く粘りがあり、和傘の轆轤(ろくろ)に用いられた
生育地
- 山麓の雑木林や山地の谷間。小川のほとりなど
樹形
- 落葉小高木
- 根元から「ひこばえ」と呼ばれる萌芽を出して株立ちしていることが多い
樹皮
- 暗褐色で縦に細かい筋が入る。老木は縦に浅く裂けてはがれる
葉
- 葉序:互生
- 葉形:菱形状の卵形、葉身長4~11cm
- 葉縁:鈍低鋸歯または全縁
- 葉脈:側脈は3~5対
- 葉質:表面は無毛、裏面は脈液に毛叢が残る
- 葉柄:0.3~1cm
- 紅葉:黄葉
- その他:若葉の裏面や葉柄には淡褐色の星状毛が目立つが、のちに落ちる
花
- 花性:雌雄同株/同花
- 花序:新枝の先に白色の花が1~6個下垂してつく、花柄の長さ2~3cm
- 花被:花冠は直径約2.5cm、5深裂し、外面には星状毛あり。雄しべ10個、花冠より短い、葯は黄色。雌しべは雄しべより長い。萼は緑色で、5裂して杯状
- 開花期:5~6月
- 送粉方法:虫媒
果実
- 種類:蒴果
- 形:長さ1cmほどの卵球形、はじめ灰白色で表面に星状毛が密生
- 成熟期:8~9月、縦に裂けて種子をだす
種子
- 数:1個
- 色:褐色
- 散布方法:重力散布または動物(貯食)散布(ヤマガラなど)
冬芽
- 裸芽
- 長さ1~3mmの長卵形。淡褐色。先はまるく、表面に星状毛が密生。側芽の基部に副芽がつく(親亀の背中に子亀が乗ったようにみえる)
葉痕
- 形:半円形
- 維管束痕:1個
用途
- 果皮のサポニン:泡立ちがよく洗剤の代用にしたり、かつては「魚毒」とした
- 和傘の轆轤(ろくろ)⇒「名前の由来」参照
特記事項
- 果実はえぐ味があり不食だが、種子は脂肪分が多くヤマガラの好物
- エゴノネコアシ(虫えい)
- エゴノネコアシアブラムシが、枝先に蓮華状のエゴノネコアシと呼ばれるの虫えいをつくる。「エゴ五倍子(ごふし)」と呼ばれ、タンニンを含むため、染料やインキ製造に用いられた
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2995]
- 新牧野日本植物圖鑑:[2266]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-198P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[597P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下260]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[200P]
- 「読む」植物図鑑:[1-58P]












