基本情報
- 学名:Celtis sinensis
- 科名・属名:アサ科エノキ属
- 漢字名:榎
名前の由来
- 実を野鳥などが好んで食べる「餌(え)の木」説、
- 農機具などの柄に使われた「柄(え)の木」説など諸説あり
- 「榎」は、「夏に木陰を作る」ことを意味する和製漢字が当てられた
生育地
- 丘陵から山地の日当たりのよい適度に湿り気のあるところや沿海地。雑木林や人里近くにも多い
樹形
- 落葉高木
樹皮
- 灰黒褐色。小さな皮目が多い。割れ目はない
葉
- 葉序:互生
- 葉形:広楕円形、基部は左右不相称、葉身長5~9cm
- 葉縁:先半分位に鈍鋸歯
- 葉脈:基部で分枝する三行脈が目立つ。側脈は葉のふちに近いところで上に曲がり、上の脈と合流し、ふちには達しない
- 葉質:表面はざらつく、裏面の脈上に毛あり
- 葉柄:3~10mm
花
- 花性:雌雄同株/異花
- 花序:
- 雄花:新枝の下部に集まってつく
- 両性花:新枝の上部の葉腋につく
- 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)
- 雄花:花被片は長楕円状披針形で4個。雄しべ4個は花被片と対生。中心部に白い綿毛密生
- 両性花:花被片は4個。雄しべ4個と雌しべ1個。花柱は2裂し、柱頭に白い毛密生、子房は緑色
- 開花期:4~5月、葉の展開と同時
- 送粉方法:風媒
果実
- 種類:核果
- 形:直径6mmほどの球形
- 成熟期:9月、黄色→赤褐色
- 果柄:長さ8~15mm
- 果肉:赤く甘味があり食べられるが、水分が少ない
種子
- 数:核1個
- 形:表面に網状紋あり
- 散布方法:動物(鳥)散布
冬芽
- 鱗芽
- 長さ1~5mmの円錐形、先端はとがる。芽鱗は2~5個
葉痕
- 形:楕円形~三角形
- 維管束痕:3個
用途
特記事項
- かつては一里塚の目印として植えられた
- 葉は国蝶のオオムラサキの幼虫の餌になる、他ゴマダラチョウなど多くのチョウの食餌木となる
- タマムシが多い、幼虫は材中で数年を経て成虫になるといわれる
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1886]
- 新牧野日本植物圖鑑:[165]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-300P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[340P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上178]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[120P]
- 「読む」植物図鑑:[‐]











