基本情報
- 学名:Zanthoxylum piperitum
- 科名・属名:ミカン科サンショウ属
- 漢字名:山椒
- 別名:ハジカミ
名前の由来
- 古くから辛いものをあらわす「椒」の字をあて、「山の辛味」という意味
生育地
- 丘陵や低い山地のやや湿り気の多い林縁や林内
樹形
- 落葉低木
樹皮
- 灰褐色。とげやコルク質のいぼ状突起があり、ごつごつしている
枝
- 葉柄の基部の両側に長さ5~12mmの赤褐色のとげが1個ずつ対生状につく
葉
- 葉序:互生
- 葉形:奇数羽状複葉、小葉5~9対、長さ5~17cm
- 葉柄:上面に溝あり
- 小葉形:長楕円形、長さ1~4cm、先は凹む
- 小葉縁:鈍鋸歯、やや波打つ、凹んだ部分に油点あり、葉身にも油点が散らばる
- におい:強い芳香あり
花
- 花性: 雌雄異株
- 花序:枝先に長さ2~5cmの円錐花序をだし、淡黄緑色の小さな花をつける
- 花被:単花被花(花冠なし萼のみ→花被片)
- 雄花:花被片5~9個、長さ約2mm、雄しべ4~8個で花被片より長く目立つ
- 雌花:花被片7~8個、子房2個で花柱離生
- 開花期:4〜5月
- 送粉方法:虫媒
果実
- 種類:蒴果(2個の分果)
- 形:分果は直径約5mmの球形
- 色:赤褐色または紅色
- 成熟期:9~10月、裂開して種子をだす
種子
- 数:分果に1個
- 形:長さ3.5~4mmの楕円状球形
- 色:黒色で光沢あり
- 散布方法:動物(鳥)散布
- 味:強い辛みあり
冬芽
- 裸芽
- ほぼ球形で長さ1.5~3mm。表面に伏毛密生。葉痕の上にある側芽は小さい
葉痕
- 形:ハート形または半円形
- 維管束痕:3個、猿の顔のように見える
用途
- 雄花:「花山椒(はなざんしょう)」として食用にする
- 若葉:「木(こ)の芽」と呼ばれ、ツマ、薬味として使われる。葉を手で叩くのは、葉の形を崩さないで油点を壊し香りを出すため
- 熟す前の緑の果実:「実山椒(みざんしょう)」と呼ばれ、佃煮にしたり、抗菌作用があるとされ糠床に入れる
- 果皮:粉末にして「粉山椒(こさんしょう)」と呼ばれ、薬味や七味唐辛子の材料にする。また、生薬「山椒」として健胃、鎮痛、利尿、駆虫に用いる
- 材:解毒作用があるとされ、擂り粉木(すりこぎ)に用いる
特記事項
- サンショウ属の葉
- アゲハチョウ類の食草
- イヌザンショウとの違い
- イヌザンショウの葉のにおいは、サンショウのように良いにおいではない
- サンショウのとげは、葉の基部両側に対生してつくのに対して、イヌザンショウのとげは、1本づつ、葉の位置に関係なく枝に不規則につく
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2401]
- 新牧野日本植物圖鑑:[1493]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-250P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[510P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下238]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[168P]
- 「読む」植物図鑑:[2-109P]

















