基本情報
- 学名:Betula platyphylla var. japonica
- 科名・属名:カバノキ科カバノキ属
- 漢字名:白樺
名前の由来
- 「シラ(白)」は、樹肌が白い
- 「カンバ(樺)」は、カバノキ属の植物の総称カバノキの古名カニハが転訛した
生育地
- 日当たりのよい山地
- 北海道では低地、本州では標高500~1000m地帯
- 陽樹。山火事跡や崩壊地などの裸地に最も早く侵入する先駆樹種(パイオニアツリー)
樹形
- 落葉高木
樹皮
- 白色。薄くはがれる
葉
- 葉序:今年のびた長枝で互生、2年枝から短枝で1対つく(カバノキ属)
- 葉形:三角状広卵形、葉身長6~9cm、基部は切形
- 葉縁:重鋸歯
- 葉脈:5~8対
- 葉柄:1~3.5cm
花
- 花性: 雌雄同株/異花
- 花序:
- 雄花序:長枝の先に1~2個ずつ下垂、長さ3~5cm、幅4~7mm、暗紅黄色
- 雌花序:短枝の先に1個ずつ直立、松かさ状
- 花被:単花被花(花冠なし萼は雄花にあり)
- 雄花:苞のわきに3個ずつつく、花被片は倒卵形で1個、花糸2裂
- 雌花:苞のわきに3個ずつつく、花柱は紅色で2裂
- 開花期:4月、葉の展開と同時
- 送粉方法:風媒。北海道では花粉症の原因
果実
- 種類:堅果が集まった複合果
- 形:果穂は長さ3~4.5cm、幅8~10mm、柄の長さ1~3cmで下垂
- 果鱗:長さ4~5mm、上部は3裂
- 成熟期:9~10月?
種子
- 数:堅果は3個、果鱗の内側につく
- 形:堅果は長さ2~3mm、幅4~5mmの扁平な長楕円形で、頂部に花柱が残り、両側に半透明の翼あり、翼の幅は本体の1.5~2倍
- 散布方法:果鱗と一緒に翼による風散布
冬芽
- 雄花序の冬芽は芽鱗がなく、裸出したまま冬を越す(カバノキ属)
- 長さ5~10mmの長楕円形。先はとがる。芽鱗4~6個、樹脂を少しかぶる
葉痕
- 形:三角形~半円形
- 維管束痕:3個
用途
- 材:白い樹皮には抗菌効果のある物質が含まれており、腐りにくいが、木部は腐りやすい
- 樹皮:雨でもすぐに着火できる燃材。他、煙草入れや小刀の鞘、火縄、合わせ箱の縫合(ほうごう)、屋根葺などに用いられた
- 木部:割箸、楊子など、低質材として用いられたが、最近は、合板用材として用いられる
- 樹液:「森の雫」などの飲料になる
特記事項
- 「高原の白い貴公子」とよばれる
- ダケカンバとの違い
| 幹 | 葉の側脈 | |
| シラカンバ | 山形の黒い線の枝痕が入る | 5~8対 |
| ダケカンバ | ‐ | 7~15対 |
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1984]
- 新牧野日本植物圖鑑:[117]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-128P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[388P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下197]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[103P]
- 「読む」植物図鑑:[‐]


