基本情報
- 学名:Cryptomeria japonica
- 科名・属名:ヒノキ科スギ属
- 漢字名:杉
名前の由来
- 真っ直ぐの木「直ぐ木(すぐき)」から変化した説が有力、
- 他、上へ進み上がる木「進木(すすぎ)」説あり
生育地
- 1属1種の日本固有種
- 山地の沢沿いに多い
- 「尾根マツ、谷スギ、中ヒノキ」は、地形と土壌水分に応じた樹木の植え分けを示す伝統的な林業の知恵。乾燥し栄養が乏しい「尾根」にはマツ、水が豊富で栄養が豊富な土壌の「谷」にはスギ、その中間的な斜面(中腹)にはヒノキが適していることを表す
樹形
- 常緑高木
樹皮
- 赤褐色で厚く、縦に裂けてはがれ落ちる
葉
- 葉序:らせん状
- 葉形:やや湾曲した針形、長さ0.5~2cm
- 色:冬になると緑が薄くなり、黄褐~赤褐色になる。光合成機能が低下する低温条件下で太陽光による光阻害(強すぎる光によって光合成が阻害されること)を防ぐための適応
花
- 花性: 雌雄同種/異花
- 花序:
- 雄花:枝先に、淡黄色で長さ5~8mmの楕円形の花が多数つく
- 雌花:枝先に、緑色で直径2~3cmの球形の花が1個ずつ下向きにつく。種鱗は針状。苞鱗は青みを帯びる
- 花被:無花被花(花冠と萼なし)
- 開花期:3~4月
- 送粉方法:風媒。春先、枝先に着いたの雄花から風によって大量の花粉を撒き散らし、花粉症の原因になる
果実
種子
- 種類:球果
- 形:直径2cmmほどの球形
- 成熟期:10~11月。褐色
- 果鱗(種鱗):木質で20~30個あり、各果鱗に種子が2~5個つく。先端は指のように切れ込み、苞鱗の先はそり返る
- 種子:長さ5~6mmの長楕円形で、ふちに狭い翼あり
- 散布方法:風散布
冬芽
葉痕
用途
- 材:軽くて柔らかく、曲げやすく加工しやすいため、主に建築用材とされるが、建具、箱、下駄、箸など用途が広い。桶や樽などにも用いた
- 樹皮:ヒノキ同様、昔は屋根や壁を葺くのに用いた
- 葉:杉線香として線香の原料になる
特記事項
- 日本で最も樹高が高くなり、寿命も長く大木になる
- 成長が早く、単位面積当たりの収穫材積が大きく、昔から植林された
- 造り酒屋が新酒を仕込んだ目印に、枝葉を丸い玉に束ねた「杉玉(すぎだま)」を軒先に掲げた
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-56]
- 新牧野日本植物圖鑑:[44]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-612P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[83P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上17]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[82P]
- 「読む」植物図鑑:[1-150P]



