基本情報
- 学名:Sapindus mukorossi
- 科名・属名:ムクロジ科ムクロジ属
- 漢字名:無患子
名前の由来
- 和名は、同じムクロジ科で中国原産のモクゲンジ「木欒子」を誤って本種にあて、日本語読みの「モクランシ」が転訛した
- 漢字の「無患子」は、「子が患わ無い」という意味。種子は羽根突きの玉に使われ、羽子板が厄や病気を跳ね返す無病息災のお守りになったり、種子自体をお守りにする
生育地
- 神社に植えられている。自生というより植栽
樹形
- 落葉高木
樹皮
- 淡黄褐色でなめらか。老木では大きくはがれ落ちる
葉
- 葉序:互生
- 葉形:偶数羽状複葉。小葉4~6対。長さ30~70cm。小葉の葉軸へのつき方にずれがあり左右不相称
- 小葉形:長楕円形。長さ7~15cm
- 小葉縁:全縁
- 小葉脈:側脈や細脈は両面に少し隆起
- 小葉質:両面無毛/微毛ありの記載もあり
花
- 花性: 雌雄同種/異花
- 花序:雄花と雌花が混じる。枝先に長さ20~30cmの円錐花序をだし、黄緑色の花を多数つける
- 花被:花は直径4~5mm。花弁と萼片4~5個
- 雄花:雄しべ8~10個。花糸の長さ約4mm、下半分に軟毛あり
- 雌花:雄しべは雄花より短い。雌しべは長さ約3mm。心皮は3個あるが、1個だけ成熟
- 開花期:6月
- 送粉方法:虫媒
果実
- 種類:核果
- 形:直径2~3cmの球形。基部には成熟しなかった心皮が残る
- 成熟期:10~11月
- 果皮:袋状で半透明なあめ色
種子
- 形・色:核は直径約1cm。黒くてかたい、光沢なし
- 散布方法:重力散布または動物(貯食)散布?
冬芽
- 鱗芽
- 半球形。主芽の下に副芽あり
葉痕
- 形:ハート形
- 維管束痕:3個
用途
- 果皮:サポニンが多く、泡立ちがよく、昔は洗剤や洗髪に用いた
- 核(種子):かたく黒い核は、羽根突きの玉や数珠などに用いた
- その他
- ムクロジ笛:上部の果皮の薄いところを削って穴をあけ、ストローまたは直接息を吹きかけると、ホイッスルのように大きな音で鳴る
- シャボン玉:果実を集めて水に浸けておき、よく振って泡をたてる
- お守り:「無患子」は、子どもが患わないという意味でお守りにする
特記事項
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2361]
- 新牧野日本植物圖鑑:[1599]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-390P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[500P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下226]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[174P]
- 「読む」植物図鑑:[2-118, 121P]
















