基本情報
- 学名:Rosa multiflora
- 科名・属名:バラ科バラ属
- 漢字名:野茨
- 別名:ノバラ(野薔薇)
名前の由来
- とげのことを「茨」といい、茎にとげを持ち野に生える
生育地
- 河原、原野、林縁など
樹形
- 落葉低木
- 枝はよく分かれて、他物に寄りかかるようにのばす
樹皮
- 黒紫色
枝
- 托葉の基部に、対になった鋭いとげあり
葉
- 葉序:互生
- 葉形:奇数羽状複葉。長さ6~14cm。小葉3~4対
- 葉軸:白い軟毛密生。小さいとげあり
- 葉柄:長さ約1.5cm
- 小葉形:卵形または長楕円形。頂小葉は長さ2~5cmで、側小葉よりやや大きい
- 小葉縁:鋭鋸歯
- 小葉質:表面は光沢はなく、葉脈がしわに見える。裏面は白い軟毛密生
- 托葉:葉柄基部に合着し、ふちはクシの歯状に深く切れ込み、先端は腺になる。腺毛もまじる
花
- 花性:雌雄同株/同花
- 花序:枝先の円錐花序に、直径約2cmの白色の花を多数つける。軸には軟毛と腺毛あり
- 花被:花弁と萼片5個。花弁は倒卵形。雄しべ多数。花柱は無毛で、上方が合着して柱状。萼筒は壺状で、萼片は広披針形。萼、小花柄には軟毛と腺毛あり
- 開花期:5~6月
- 送粉方法:虫媒
- におい:芳香あり
果実
- 種類:バラ状果(偽果:そう果が集まった集合果)
- 萼筒(花托筒)が肥大して液果状になったもの
- 形:直径約6~9mmの卵球形
- 成熟期:9~11月。赤色
種子
- 数:そう果が5~12個
- 形:長さ3~4mm
- 散布方法:動物(鳥)散布
冬芽
- 鱗芽
葉痕
- 形:
- 維管束痕:
用途
- 果実:青みがかかったうちに採取して乾燥させたものを生薬の「営実(えいじつ)」と呼び、下剤、利尿薬に用いた
特記事項
- 園芸バラの原種の一つ
- 偽果について
- 子房が肥大した「真果」に対して、子房以外の萼や花床(花托)などが肥大した果実を「偽果」という。バラ属、リンゴ属、ナシ属は発達した花床(花托)が肥大して偽果を形づくっている
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1808]
- 新牧野日本植物圖鑑:[1194]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-552P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[301P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上150]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[158P]
- 「読む」植物図鑑:[4-132P]





