基本情報
- 学名:Kerria japonica
- 科名・属名:バラ科ヤマブキ属
- 漢字名:山吹
名前の由来
- しなやかな枝が風に揺れる様子の「山振り」が転訛した説、
- 春に咲く花が山を黄金色に染める「山春黄」が「山吹」に変化した説、
- 花の色がフキノトウに似て美しい説など諸説あり
生育地
- 山地の谷川沿いなど、湿ったところ
樹形
- 落葉小高木
- 株立ちになり、直立せずしだれる
樹皮
- 新枝は緑色で稜あり。その後、灰褐色になる
葉
- 葉序:互生
- 葉形:長卵形。葉身長5~11cm。先は尾状に長くのびる
- 葉縁:重鋸歯
- 葉脈:表面で凹み、裏面で隆起
- 葉質:薄い。表面は無毛。裏面は脈上に白い伏毛あり
- 葉柄:5~15mm。毛が散生
- 托葉:長さ5~10mmの線形で、ふちに毛あり。花のあと脱落
花
- 花性:雌雄同株/同花
- 花序:新しくでた短い側枝の先に、直径3~5cmで鮮黄色の花が1個ずつつく
- 花被:花弁と萼片5個。花弁は倒卵形で、先はまるく、わずかに凹む。雄しべ多数。花柱5~8個。萼筒は杯形。萼片は長さ約4mmの楕円形で、果期も残る
- 開花期:4~5月
- 送粉方法:虫媒
果実
- 種類:そう果
- 形:長さ約4mmの広楕円形。1~5個集まってつく
- 成熟期:9月、暗褐色
種子
- 数:3~5個
- 形:長さ2.5~3mmの半円形で淡褐色
- 散布方法:重力散布?
冬芽
- 鱗芽
- 長さ4~7mmの長卵形で先端はとがる。芽鱗は緑色~赤褐色で、5~12個
- 頂芽を欠き、側芽の両脇に副芽が並ぶ
葉痕
- 形:扁平
- 維管束痕:3個
用途
- 髄:白くて太い髄は「山吹髄」と呼び、釣りの浮きや目印、灯心の代用、玩具の竹鉄砲の弾、顕微鏡用の切片を切り取るピスなどに用いた
特記事項
- 一重咲きのものは結実するが、八重咲きのものは園芸品種で、雄しべが花弁に変化して八重になったもので、雌しべも退化しており結実しない
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1668]
- 新牧野日本植物圖鑑:[1089]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-624P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[250P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上148]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[221P]
- 「読む」植物図鑑:[2-43P]


