【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

ブナ Fagus crenata

ブナ科ブナ属
漢字:橅/椈/山毛欅
名前の由来:
ブナは用途が広いが腐りやすく、歩合がよくないことから「歩の合わない木」が転訛した説など諸説あり。
「橅」は昔は材が狂いやすく腐りやすく「木で無い」として「橅」の字が当てられた。
樹形:落葉高木
葉:互生
花:雌雄同株
花期:5月頃
果実:堅果、とげのある殻斗に包まれ熟すと4裂する
果期:10月頃
備考:
日本固有種。
風媒花。
冷温帯の夏緑樹林の代表的な樹種。
雄大で美しい姿から「森の女王」とよばれる。
陰樹(幼樹の成長が遅く、開花結実までの年数が長い)で、冷温帯の極相林を形成。
1993年に、白神山地のブナ林が世界自然遺産に登録された。
果実は、生でも炒っても食べられおいしい。
ブナ属の側脈の先端は、鋸歯の凹端に連なる(多くは凸端に連なる)。
<果実生産に豊凶がみられる件>
ブナの場合、数年に一回、広い区域にわたって果実の豊作が見られ(マスティング)、それ以外の年は殆ど果実をつけない。
・豊凶を引き起こすしくみ(至近要因)
 気象シグナル仮設:
 気温の変化など気象条件の年変動に反応して、同種個体が一斉に開花。
 資源収支仮設:
 繁殖には植物体内の貯蔵物質が必要なため、大量の開花および結実によって貯蔵物質が消費され、その蓄積に数年かかる。
・豊凶が進化した意義(究極要因)
 受粉効率仮説:
 大量に開花することで、受粉効率が高まり、多くの果実を実らせる。
 種子捕食者飽食仮設:
 種子食動物を飽食させ、一部の種子(果実)が食べられずに残る。種子食動物の個体数は一時的に増えるが、種子(果実)の少ない年は、種子食動物の個体数も減るため、種子(果実)豊作時は食い尽くされることはなくなる。
<イヌブナとの違い>

側脈の数幹回り雌花堅果を包む総苞
ブナ長さ:4~8cm
幅:2~4cm
裏面は無毛
7~11対株立ち状にならない花柄は短く、花も果実も上向き長く
種子を完全に包む
イヌブナ長さ:5~10cm
幅:3~6cm
裏面の葉脈上に白色の長い軟毛が残る
ブナより薄い
10~14対株立ち状になる花柄は長く、花も果実も垂れ下がる短く
種子の半分以下
ブナ
20221013_しらびそ高原
ブナ
20221013_しらびそ高原
ブナ
20221013_しらびそ高原
ブナ
20230527_地蔵峠
ブナ
20230527_地蔵峠
ブナ
20230527_地蔵峠
ブナ
20230619_富士山こどもの国
ブナ
20230619_富士山こどもの国
ブナ
20230619_富士山こどもの国
ブナ
20240527_清泉寮周辺自然歩道
ブナ
20240527_清泉寮周辺自然歩道
ブナ
20240527_清泉寮周辺自然歩道
ブナ
20250412_高山・市民の森
ブナ
20250412_高山・市民の森
ブナ
20250427_高山・市民の森
ブナ
20250427_高山・市民の森