基本情報
- 学名:Pieris japonica
- 科名・属名:ツツジ科アセビ属
- 漢字名:馬酔木
- 別名:アセボ/アシビ
名前の由来
- 万葉集で「あしび」の名で読まれており、有毒の実を指す「悪し実(あしみ)」を意味する説が有力
- 酔った馬が足を曳(ひ)く「脚曳き」説、足が痺(しび)れるので「足痺れ」から転訛した説など諸説あり
- 漢字「馬酔木」は当て字とされ、馬が食べると酩酊状態になる様子を表現
生育地
- 乾燥した山地や日当たりのよい尾根
樹形
- 常緑低木
樹皮
- 灰褐色。縦に細かく裂け目が入り、少しねじれる
葉
- 葉序:互生、枝先に集まってつく
- 葉形:長楕円形、先は尖る、葉身長4~9cm
- 葉縁:鈍低鋸歯
- 葉脈:羽状、網目がやや凹む
- 質感:やや硬い革質、表面は濃い緑色で光沢あり
- 葉柄:2~7mm
- その他:展開したばかりの新葉は赤みを帯びる
花
- 性: 両性花
- 花序:枝先の葉腋から複総状花序が下垂、長さ10~15cm
- 花被:花冠は長さ6~8mmの細い壺形、浅く5裂、下向き、白色、萼は5深裂、雄しべ10個、花糸の基部は有毛、葯に刺状の突起が2個あり、雌しべ1個、花冠とほぼ同長、子房は無毛
- 開花期:3~4月
- 送粉方法:虫媒または鳥媒(開花時期は、まだ昆虫が少ないため、メジロなどが媒介することもある)
果実
- 種類:蒴果、熟すと5裂
- 形:扁球形、直径5~6mm、上向き、先端に長い花柱が残る
- 色:褐色
- 成熟期:9~10月
種子
- 数:多数
- 形:変化が多い、長さ2~2.5mm
- 色:‐
- 散布方法:風散布
冬芽
- 鱗芽
- 側芽は卵形で小さい、花芽(蕾)の花軸は花が咲く前年の夏頃にのびだす
葉痕
- 形:ほぼ円形
- 維管束痕:1個
用途
- 葉の煎液は、殺虫剤に用いた
特記事項
- 葉や花に有毒成分が含まれ、中毒すると嘔吐、腹痛、下痢、四股麻痺などを起こす。奈良公園にアセビが多いのは、鹿が食べないため
- ツツジ科の植物は、葉や花に有毒物質を含むものが多い
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3078]
- 新牧野日本植物圖鑑:[2177]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-126P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[649P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下270]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[197P]
- 「読む」植物図鑑:[2-22P]








