基本情報
- 学名:Maackia amurensis
- 科名・属名:マメ科イヌエンジュ属
- 漢字名:犬槐
- 別名:オオエンジュ
名前の由来
- 「イヌ(犬)」は、中国原産のエンジュ(槐)からは、漢方薬の止血剤の槐花(かいか)が作られるが、日本産のイヌエンジュでは用いられなかった
- 「エンジュ(槐)」は、古名「エニス(恵爾須)」の転化で、 エニスは、エンジュの種子を意味する「エス(槐子)」に由来
生育地
- 日本固有種
- 山地の林縁、川岸、湿地の周辺
樹形
- 落葉高木
樹皮
- 緑褐色~灰褐色。菱形の皮目が目立つ。老木は縦に裂ける
葉
- 葉序:互生
- 葉形:奇数羽状複葉、小葉3~6対、葉身長15~30cm
- 葉柄:葉軸に褐色の軟毛密生
- 小葉形:卵形、長さ3~7cm
- 小葉縁:全縁
- 小葉質:表面は無毛だが光沢は弱い、裏面は褐色の軟毛密生
- その他:芽吹き直後の若葉は銀白色の軟毛が密生
花
- 花性: 両性花
- 花序:枝先に総状花序を3~7個、長さ5~15cm、長さ1~1.2cmの淡黄白色の蝶形花を多数つける
- 花被:萼は長さ4~5mm、外面に軟毛密生、上部4裂し、上側の萼片はまるく、下側の萼片3個は三角形、旗弁は反り返るが萼には接しない、雄しべ10個すべて離生
- 開花期:7〜8月
- 送粉方法:虫媒
果実
- 種類:豆果、裂開しない
- 形:長さ4~9cmのいびつな広線形、幅約1cm、表面に短毛密生、向軸側の縫合線は狭い翼になる
- 色:褐色
- 成熟期:10~11月
種子
- 数:3~6個
- 形:長さ7~8mmの長楕円形
- 散布方法:豆果は裂開せず、風散布または水散布
冬芽
- 鱗芽
- 卵形、芽鱗は2~3個で暗褐色、短い軟毛が生える。仮頂芽は側芽よりも大きく長さ5~8mm
葉痕
- 形:半円形
- 維管束痕:3個
用途
- 材:エンジュより優れる。堅く強靭で、狂いが少なく粘りがある。床柱、家具、器具材、三味線や鼓(つづみ)の胴に用いる
特記事項
- 枝を折るとソラマメに似たにおいがする
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1481]
- 新牧野日本植物圖鑑:[1270]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-112P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[200P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上130]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[165P]
- 「読む」植物図鑑:[‐]















