基本情報
- 学名:Ilex crenata
- 科名・属名:モチノキ科モチノキ属
- 漢字名:犬黄楊
名前の由来
- 「イヌ」は、「いな(非、否、異)」に由来し、同じように葉が小さいツゲに似ていて異なる説あり(ツゲは、ツゲ科ツゲ属で、葉は対生し鋸歯はない)
- 「ツゲ」は、葉が層をなして蜜に茂ることから「次から次と茂る」が「ツゲ」に転訛した
- (参考)「イヌ〇〇」について
- 「いな(非、否、異)」に由来し、「異な物」という意味で使われていた「イナ」がイヌに変化したものとする説が有力。「役に立つ植物に似ているが別の種」、「有用な種と同じ仲間であるが役に立たない」など、似て非なるものや劣るものを指す接頭語となっているケースが多いが、「犬」と結び付けるのはつじつまが合わない
生育地
- 山地の岩場、草地、林縁など
樹形
- 常緑小高木
- よく枝分かれし、枝葉が密生
樹皮
- 灰黒色。皮目が多い
葉
- 葉序:互生
- 葉形:楕円形、葉身長1~4cm
- 葉縁:浅い鋸歯
- 葉質:革質で表面光沢あり、両面無毛
- 葉脈:側脈不明瞭
- 葉柄:1~3mm
- その他:裏面に腺点あり
花
- 花性: 雌雄異株
- 花序:本年枝の葉腋に、雄花は散形花序に2~6個、雌花は1個ずつ、淡黄白色の小さな花をつける
- 花被:花弁4個、卵円形で長さ約2mm、萼片4個
- 雄花:雄しべ4個、雌しべは退化して小さい
- 雌花:雌しべ4個は退化して小さい、子房は緑色で半球形、柱頭4裂
- 開花期:5〜7月
- 送粉方法:虫媒
果実
- 種類:核果
- 形:直径5~6mmの球形
- 色:黒色
- 成熟期:10~11月
種子
- 数:核4~5個?、中に種子1個
- 形:核は長さ約4mmの三角状楕円形、背面に縦の筋が5個あり
- 散布方法:動物(鳥)散布
冬芽
葉痕
用途
- 材:モチノキより重硬緻密で、割れにくく狂いが少なく、器具・玩具・印材や櫛に用いられる
特記事項
- 乾燥地から湿地など幅広い環境下で生育でき、強度な刈り込みにも耐える
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3684]
- 新牧野日本植物圖鑑:[1630]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-478P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[720P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下313]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[203P]
- 「読む」植物図鑑:[5-92P]
















