基本情報
- 学名:Ligustrum obtusifolium
- 科名・属名:モクセイ科イボタノキ属
- 漢字名:水蝋木/疣取木
名前の由来
- 樹皮につくイボタロウムシ(ガイガラムシの一種)が分泌する白蝋を採ったことに由来する説、あるいは、採った白蝋を溶かして疣(いぼ)を取るのに使ったため「イボトリノキ(疣取りの木)」が転訛した説あり
- 漢字名「水蝋木」は、中国名
生育地
- 山野の林縁にふつう
樹形
- 落葉低木。暖地では冬も葉が落ちないことあり
樹皮
- 灰白色~灰褐色。まるい皮目あり
葉
- 葉序:対生、羽状複葉のように見える
- 葉形:長楕円形、葉身長3~7cm、先は丸い
- 葉縁:全縁
- 葉脈:主脈は表で凹み目立つ
- 葉質:薄く光沢なし
- 葉柄:1~2mm
花
- 花性: 両性花
- 花序:新枝先に長さ2~4cmの総状花序、白い小さな花
- 花被:花冠は長さ7~9mmの筒状漏斗形で先は4裂。裂片は長さ約3mm。雄しべ2個、葯は花筒からすこしつきでる。雌しべは短い。萼は低い4歯で短毛あり
- 開花期:5~6月
- 送粉方法:虫媒
- におい:ほのかな芳香(甘い香り)あり
果実
- 種類:液果状の核果
- 形:長さ6~7mm、直径5~6mmの広楕円状球形
- 色:紫黒色
- 成熟期:10~12月
種子
- 数:核は1個?
- 形:核は長さ6mmほど
- 散布方法:動物(鳥)散布
冬芽
- 鱗芽
- 卵形で先はややとがり、長さ2~3mm。芽鱗は3~4対あり、淡褐色~褐色。頂芽は発達しないことが多い
葉痕
- 形:半円形
- 維管束痕:1個
用途
- イボタ蝋:樹皮につくイボタロウムシ(ガイガラムシの一種)が分泌する白蝋を固めたイボタ蝋を、蝋燭、家具などの艶だし、戸滑りをよくするなどに用いた
- ライラックの接ぎ木台木に用いる
特記事項
- ミヤマイボタとの違い
- ミヤマイボタは葉先がとがるが、イボタノキは丸みを帯びる。
ミヤマイボタは短枝がよく発達する。
ミヤマイボタは本州中部では、標高が1000~2000m付近の山地に生える。イボタノキはそれより低い低地に生える
- ミヤマイボタは葉先がとがるが、イボタノキは丸みを帯びる。
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3355]
- 新牧野日本植物圖鑑:[2293]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-278P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[686P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下300]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[217P]
- 「読む」植物図鑑:[4-44P]















