基本情報
- 学名:Viburnum dilatatum
- 科名・属名:ガマズミ科ガマズミ属
- 漢字名:莢蒾(きょうめい)
名前の由来
- マタギがガマズミの実をみつけると、山の神からの授かり物として食したため「神ツ実」が由来とする説、
- 枝を「鎌(カマ)」の柄に用い、実を染料とする「染め(ソメ)」で「カマソメ」からとする説、
- 実に酸味があるので「噛み酢実」から説など諸説あり
生育地
- 丘陵~山地
樹形
- 落葉低木
枝
- 若枝は灰緑色で、開出毛と小さな星状毛あり
樹皮
- 灰褐色
葉
- 葉序:対生
- 葉形:円形、葉身長3~14cm、先は短く突き出る
- 葉縁:波状の鈍鋸歯
- 葉脈:表面は凹んで裏面で隆起
- 葉質:表面は短毛が生えざらつく、裏面も短毛があり特に脈上に多い
- 葉柄:1~3cm、粗い短毛密生
- 腺点:葉裏は全面に細かい腺点が多く、葉身基部に大きな腺点が2~3個あり(ガマズミ属共通)
花
- 花性:雌雄同株/同花
- 花序:枝先に直径6~10cmの散房花序をだし、白い小さな花を多数つける。柄には開出毛や星状毛が密生
- 花被:花冠は直径5~8mmで5深裂し平開。雄しべ5個、花冠からつきでる、雌しべは短い
- 開花期:5~6月
- 送粉方法:虫媒
果実
- 種類:核果
- 形:長さ6~8mmの広卵形
- 成熟期:9~11月、赤色
- 食用:可、熟すと赤黒くなり甘酸っぱくて食べられる。実を搾った果汁には、クエン酸やリンゴ酸が含まれ、体によい
種子
- 数:核1個
- 形:長さ5~6mm
- 散布方法:動物(鳥)散布
冬芽
- 鱗芽
- 頂芽は長さ3~5mmの卵形。芽鱗は2対あり星状毛密生、1対の小さい頂生側芽がつく
葉痕
- 形:浅いV字形
- 維管束痕:3個
用途
- ガマズミ属の枝:弾力があって折れにくく、若い幹や枝をねじって繊維をほぐして縄の代用とした
特記事項
- コバノガマズミとの違い
- 葉柄が長い(ガマズミ:1~3cm、コバノガマズミ:0.2~0.7cm)
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[2-4134]
- 新牧野日本植物圖鑑:[2826]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-444P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[724P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下327]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[217P]
- 「読む」植物図鑑:[‐]














