基本情報
- 学名:Magnolia salicifolia
- 科名・属名:モクレン科モクレン属
- 漢字名:田虫葉など
- 別名:カムシバ(噛柴)、ニオイコブシ(匂辛夷)
名前の由来
- 葉をかむとグリーンガムのような香りと少し甘い味がするので、カムシバ(かむ柴)から転訛した説、
- 花が咲くのを田んぼの準備の目安とした「田の柴」説、
- 葉にタムシのような斑点ができる「田虫の葉」説あり
- 「ニオイコブシ(匂辛夷)」は、枝に含まれた精油成分が香りを発する
生育地
- 日本固有種
- 山地
樹形
- 落葉高木
樹皮
- 灰色~灰褐色でなめらか。縦に皮目が並ぶ
枝
- 本年枝は緑褐色で無毛、小枝を折ると香気あり
葉
- 葉序:互生
- 葉形:広披針形、葉身長6~12cm、モクレン属では比較的幅が狭い
- 葉縁:全縁
- 葉質:コブシより薄い、裏は白色を帯びる
- 葉柄:1~1.5cm
- その他:もむと強い香りあり、かむと少し甘い
花
- 花性: 両性花
- 花序:枝先に直径10cmほどの白色の花をつける
- 花被:外側の萼状の花被片3個は小さく、内側の花被片6個は大きい
- 開花期:4~5月、葉が展開する前
- 送粉方法:虫媒(主にハナムグリなどの甲虫類)
- におい:芳香あり
果実
- 種類:袋果が集まった集合果
- 形:長さ7~8cmのこぶし状の長楕円形
- 成熟期:10月頃、裂開して赤い種子が現れ、白い糸状の珠柄の先にぶら下がる
種子
- 色:種皮の外層は赤色、中層は肉質、内層は黒くてかたい
- 散布方法:動物(鳥)散布
冬芽
- 鱗芽
- 花芽は長さ1.7~2cmの長卵形、長い開出毛におおわれる。葉芽は小さくて無毛
葉痕
- 形:V字形~三角形
- 維管束痕:多数が散在
用途
- つぼみを乾燥させたものは生薬「辛夷(しんい)」と呼び、鎮静や鎮痛、鼻炎、蓄膿症に用いる(コブシ、ハクモクレンも)
特記事項
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-123]
- 新牧野日本植物圖鑑:[461]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-374P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[106P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上33]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
- 「読む」植物図鑑:[4-27P]


