基本情報
- 学名:Magnolia obovata
- 科名・属名:モクレン科モクレン属
- 漢字名:朴の木
- 別名:ホオガシワ(朴柏)
名前の由来
- 「ホオ」は、「包」の意味で、大きな葉に食べ物を包んだ
生育地
- 丘陵、山地
樹形
- 落葉高木
樹皮
- 灰白色。なめらかで小さな皮目が多い
葉
- 葉序:互生、枝先に集まってつく
- 葉形:倒卵状長楕円形、葉身長25~45cm、日本の樹木の中で最も大きい
- 葉縁:全縁
- 葉質:裏面は白色を帯び、軟毛が散生
- 葉柄:2~6cm
- その他:芳香あり
花
- 花性:両性花
- 花序:枝先に直径約15cmほどの黄白色の花をつける、日本の樹木の中で最も大きい
- 花被:花被片9~12個。外側の3個は短い萼状で、淡緑色で一部紅色を帯びる。内側の6~9個は花弁状。雄しべは長さ2cmほど、花糸は赤色、葯は黄白色
- 開花期:5~6月、葉の展開後
- 送粉方法:虫媒(主にハナムグリなどの甲虫類)
- におい:強い芳香あり
- その他:「雌性先熟」で、雌しべと雄しべの成熟時期が異なる
果実
- 種類:袋果が集まった集合果
- 形:長さ10~15cmの長楕円形
- 色:赤褐色
- 成熟期:9~11月、裂開して赤い種子が現れ、白い糸状の珠柄の先にぶら下がる
種子
- 数:2個/袋果1個
- 長さ:1cmほど
- 色:種皮の外層は赤色、中層は肉質、内層は黒くてかたい?
- 散布方法:動物(鳥)散布
冬芽
- 鱗芽
- 頂芽は長さ3~5cm、無毛
葉痕
- 形:扁円形または心形
- 維管束痕:多数が散在
用途
- 大きな葉:香りがよく、味噌、餅、寿司などを包むのに用いた(朴葉〇〇)。カシワに次いで用いられている
- 材:狂いが少なく、加工しやすく、漆器、下駄の歯、版木(はんぎ)、刀の鞘、和包丁の柄などに用いる
- 材:炭は「朴炭(ほおずみ)」と呼ばれ、漆器の研磨や金属、石類の細工研磨に用いる
- 生薬:樹皮を剥皮して乾燥させたものを生薬「厚朴(こうぼく)」と呼び、鎮静、鎮痛作用があり、胃腸、気管支喘息、利尿の薬として用いる
特記事項
- アレロパシー
- 落ち葉や根から他の植物を芽生えさせない物質(アレロパシー)を出している
- 大きな葉
- 光合成の能力が高く、成長を速くする。ただし、水分の蒸散も激しく、根からの供給が追いつかなければ水不足になる
- ホソツクシタケ(細土筆茸)
- 落ちた果実の翌年の夏にみられる
- モクレン科
- コブシの特記事項参照
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-127]
- 新牧野日本植物圖鑑:[465]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-380P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[109P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上33]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[128P]
- 「読む」植物図鑑:[1-41P]


















