基本情報
- 学名:Osmanthus heterophyllus
- 科名・属名:モクセイ科モクセイ属
- 漢字名:柊
名前の由来
- とげが刺さるとヒリヒリ痛む「疼(ひい)らぐ」という古語に由来
- 漢字「柊」は、冬に花が咲くため
生育地
- 山地
樹形
- 常緑小高木
樹皮
- 灰白色
葉
- 葉序:対生
- 葉形:楕円形、葉身長4~8cm
- 葉縁:若木は刺状の大型の鋸歯が3~5対あり、老木では全縁が多い
- 葉質:厚い革質でかたい。表面は光沢あり。裏面は緑色の細点あり
- 葉柄:7~12mm
- 先祖返り、隔世遺伝
- 若木の葉は鋭い鋸歯があるが、老木では全縁になる。幼木の時期は樹高が低く、草食動物などに食べられる危険性が高いためとげで武装し、成長して樹高が高くなるととげの必要性がなくなるからと考えられる(とげを作るのにもコストがかかる)。強く剪定したりして枝が若返ると、再びとげを作る
花
- 花性:雄性両性異株
- 花序:葉腋に白い花が束生
- 花被:花冠は直径約5mm、4裂し、裂片はそり返る。雌しべ2個。雌しべは雄花で小さく、両性花で長くつきでる
- 開花期:11~12月
- 送粉方法:虫媒
- におい:甘い芳香あり
果実
- 種類:液果状の核果
- 形:長さ1.2~1.5cmの楕円形
- 色:紫黒色
- 成熟期:翌年の6~7月
種子
- 数:核は1個?
- 形:核は網状の突起あり
- 散布方法:動物(鳥)散布
冬芽
- 鱗芽
- 赤みがかった黄緑色で、先端はとがる。白い短毛あり
葉痕
用途
- 材:緻密で堅く、印鑑や将棋の駒などに用いた
特記事項
- 鋭いとげによって邪気を祓う木と考えられ、庭に植える習慣あり
- 焼嗅(やいか)がし(柊鰯(ひいらぎいわし))
- 二月の節分に、ヒイラギやトベラの小枝に焼いたイワシの頭をさして戸口に立て、魔除けにする厄除けの習慣あり。ヒイラギやトベラの生葉を火にくべると葉が膨らんでパチパチと音を立てて弾けながら燃えることがあり、この音が鬼おどしの意味があるとも言われている
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3368]
- 新牧野日本植物圖鑑:[2306]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-290P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[693P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下302]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[199P]
- 「読む」植物図鑑:[2-161P]




