アカネ科アリドオシ属
漢字:梔子
名前の由来:
果実が熟しても裂開しないので「口無し」説、
宿存するくちばし状の萼をクチ、細かい種子のある果実をナシに見立てた説など諸説あり。
漢字名「梔子」は、中国の酒器徳利「巵(し)」の形に似ているため、これに木偏をつけた。
樹形:常緑低木
葉:対生(ときに3輪生)、全縁、側脈間が膨らむ、枝先の芽が細く尖る、托葉が筒状に枝を包む
花:両性花、白色、虫媒花
花期:6~7月
果実:肉質の液果、楕円形(長さ2~3cm)、橙色/紅黄色、先端に萼片が残る、種子は多数(長さ4mm)、動物(主に鳥)散布
果期:11~12月
備考:[2-3131][2400][3-318P][654P][下283][1-47P]
花の香りがジャスミンに似ている。芳香は真夜中が一番強くなり、夜行性昆虫を引き寄せるためと考えられている。
花は刺身のツマや、酢の物として食用にできる。花弁は僅かに甘味があり、生でも火を通しても食べられる。
果実は黄色染料として布地の染色に用いられた。
無毒なため、近年は食品(栗、きんとん、たくあんなど)の天然着色料に用いられる。
また、生薬の山梔子(さんしし)として、消炎、利尿、止血などに用いる。
碁盤の脚はクチナシの実を象(かたど)ってある。勝負に横から口を挟むのを戒めているという意味。









