基本情報
- 学名:Cinnamomum japonicum
- 科名・属名:クスノキ科クスノキ属
- 漢字名:藪肉桂
名前の由来
- 藪に生える「ニッケイ」
- 「ニッケイ(肉桂)」は、中国語由来で日本語の音読み。中国では香木を「桂」と呼び、その中で樹皮の肉厚なシナモン類やその樹皮を肉桂と呼んだ
生育地
- 山地。シイ林やタブノキ林の多い
樹形
- 常緑高木
樹皮
- 灰黒色
葉
- 葉序:互生(対生に近い)
- 葉形:長楕円形、葉身長6~12cm
- 葉縁:全縁
- 葉脈:三行脈が見立つ
- 葉質:革質、両面無毛、表面は光沢あり、裏面は粉白色を帯びる
- 葉柄:0.8~1.5cm
- におい:ちぎるとシナモンの香りが少しあり
花
- 花性: 雌雄同株/同花
- 花序:新枝の葉腋から長い花序柄の先に淡黄緑色の花を数個ずつつく散形花序
- 花被:同花被花(花冠と萼が同形で区別できない)、花被は筒形で上部は6裂。花被片は平開しない
- 開花期:6月
- 送粉方法:虫媒
果実
- 種類:漿果(液果)
- 形:長さ1.5cmほどの球形~楕円形
- 成熟期:10~11月、黒紫色
- 果床:杯状で浅くくぼみ、その上に果実をのせる(クスノキ属共通)
種子
- 数:1個?
- 形:?
- 散布方法:動物(鳥)散布
冬芽
- 鱗芽
- 芽鱗は赤褐色
葉痕
- 形:?
- 維管束痕:?
用途
- 種子:精油をとる
- 樹皮や葉:リウマチや腰痛、痛風、打撲の薬に用いる
- 材:クスノキより少し緻密で、器具や家具などに用いる
特記事項
- ニッケイとの葉の違い
| 三行脈の側脈(ニ枝脈) | 裏面 | |
| ヤブニッケイ | 葉の肩先付近でなくなる | 無毛で淡い緑色 |
| ニッケイ | 葉の先端付近に達する | 伏毛が密生して粉白色 明確な肉桂のにおいあり |
| 葉序 | 葉の特徴 | 花の色 | 花の性 | 果実の色 | |
| クスノキ | ‐ | 三行脈の交点にダニ部屋あり | 淡黄緑色~黄褐色 | 両性花 | 黒色 |
| ヤブニッケイ | 間隔を空けて不規則な互生状 | ‐ | 同上 | 同上 | 同上 |
| ニッケイ | ‐ | ‐ | 同上 | 同上 | 同上 |
| シロダモ | 枝から輪生状 | 若葉は黄褐色の絹毛でおおわれ下垂 成葉の裏面はロウ質で灰白色 | 同上 | 単性花/異株 | 赤色 |
| イヌガシ | ‐ | 最も細長く、先が鋭く尖る 裏面はロウ質のため粉白色 他のようなにおいなし | 暗紅紫色 | 両性花 | 黒色 |
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-141]
- 新牧野日本植物圖鑑:[482]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-398P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[116P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上36]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[136P]
- 「読む」植物図鑑:[2-56P]











