基本情報
- 学名:Neolitsea sericea
- 科名・属名:クスノキ科シロダモ属
- 漢字名:白だも/白梻?
- 別名:シロタブ
名前の由来
- 「シロ(白)」は、葉裏が白い
- 「ダモ」は、諸説あるが、タブノキに似るため「タブ」をあてたとする説が有力
生育地
- 暖地の山野の比較的湿潤なところ
樹形
- 常緑高木
樹皮
- 緑色を帯びた暗褐色。まるい小さな皮目が多い
葉
- 葉序:互生、枝先に集まってつく
- 葉形:長楕円形、葉身長8~17cm
- 葉縁:全縁。少し波打つ
- 葉脈:三行脈が見立つ
- 葉質:革質。裏面は粉白色を帯び、絹毛が残る
- 葉柄:2~3cm
- におい:ちぎるとクスノキ科特有の香りが少しあり
- 新葉:表裏に黄褐色の絹毛が密生して白っぽく、展葉するにしたがって赤褐色になる
花
- 花性: 雌雄異株
- 花序:新枝の葉腋に黄褐色の花が集まってつく。総苞片は広楕円形
- 花被:同花被花(花冠と萼が同形で区別できない)、花被片は4個、花のあと脱落
- 雄花:雄しべ6個。葯4室(内面2室、左右2室)。白色の柱頭の雌しべもあるが結実せず
- 雌花:約のない仮雄しべ6個。雌しべ1個。白い柱頭が目立つ
- 開花期:10~11月
- 送粉方法:虫媒
果実
- 種類:漿果(液果)
- 形:長さ1.2~1.5cmの楕円形
- 成熟期:翌年の10~11月、赤色。その年の花と同時に見られる
種子
- 数:1個
- 形:球形
- 散布方法:動物(鳥)散布
冬芽
- 鱗芽
- 花芽:長楕円形で先端はとがる
- 葉芽:球形で無柄
葉痕
- 形:?
- 維管束痕:?
用途
- 種子:油を採ってろうそく材料や灯明油に用いられた
特記事項
- 葉裏は粉を吹いたような白いロウ質の物質で覆われて灰白色。葉からの水分の蒸散を防ぐためのもの
- 新葉が垂れ下がっている理由
- 直射日光による葉の温度上昇や水分蒸散を避けるためと、強い紫外線に細胞組織を破壊されないようにするためと考えられている。新葉は組織が柔らかく柔軟で、これらに対応するためのロウ物質を主成分とするクチクラ層がまだ未成熟
- 新葉が赤褐色になる理由(2説あり)
- 紫外線対策
- 強い紫外線は細胞組織内に活性酸素を発生させ、細胞を破壊してしまう。葉の中に含まれる色素のアントシアニン(赤色)は、紫外線を吸収し、抗酸化物質として働くためと考えられている
- 害虫対策
- アントシアニン(赤色)が葉を食べる虫にとって忌避物質として働く
- 紫外線対策
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-148]
- 新牧野日本植物圖鑑:[489]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-450P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[114P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上41]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[137P]
- 「読む」植物図鑑:[3-40P]














