基本情報
- 学名:Malus sieboldii
- 科名・属名:バラ科リンゴ属
- 漢字名:酸実
- 別名:コリンゴ(小林檎)/コナシ(小梨)/ミツバカイドウ(三葉海棠)
名前の由来
- 果実の酸味を表す「酢実(すみ)」が転訛した説
- 樹皮から黄色の染料をとった「染み(そみ)」が転訛した説あり
生育地
- 日当たりのよい山地の林縁や湿原など、やや湿り気のあるところ
樹形
- 落葉小高木
樹皮
- 灰褐色。縦に裂け、短冊状にはがれる
枝
- 長枝と短枝があり、側芽はほとんど短枝化して、とげ状になるものが多い
- 長枝:節間が長く伸び、葉が散在してつく枝
- 大きな葉をつけて光合成を盛んに行い伸長成長する
- 短枝:節と節の間が年々わずかしか伸びない枝
- 小さい葉をたくさんつけ花芽をつけて結実する
- 長枝:節間が長く伸び、葉が散在してつく枝
葉
- 葉序:互生
- 葉形:短枝につく葉は楕円形で不分裂、長枝につく葉は3~5裂(欠刻)するものが多い。切れこみは羽状に入り、基部よりが最も深い。葉身長4~10cm
- 葉縁:細鋸歯または重鋸歯
- 葉質:裏面に白い軟毛が多少あり、特に脈上に多い
- 葉柄:1~4cm、白い軟毛あり
- 若葉:2つ折りになってでる。エゾノコリンゴは巻いてでる
花
- 花性:雌雄同株/同花
- 花序:短枝の先に散形花序をだし、直径2~4cmの白色の花を4~8個つける。つぼみは紅色を帯びる
- 花被:花弁と萼片5個。花弁は長さ1~1.5cmの倒卵形で先はまるい。雄しべ多数。花柱3個、ときに4個、まれに5個。萼筒は鐘形で、白い軟毛あり。萼片の長さは萼筒とほぼ同じ
- 花柄:長さ2~3.5cm、軟毛あり
- 開花期:5~6月
- 送粉方法:虫媒
果実
- 種類:ナシ状果(偽果)
- 形:直径6~10mmの球形で無毛、頂部に萼が残るが、萼片は落ちる
- 成熟期:9~10月。赤色(黄色に熟すものを「キミズミ」という)
- 食用:可?数回霜に当たると渋味が採れて甘酸っぱくなる
種子
- 形:長さ2.5~3mm
- 散布方法:動物(主に鳥)散布
冬芽
- 鱗芽
- 長卵形で先端はとがる
葉痕
- 形:半円形
- 維管束痕:3個
用途
- 果実:完熟前の果実を漬けて果実酒などにする
- 材:緻密でかたく、斧や農具の柄、櫛や器具類に用いた
特記事項
- 根萌芽(こんぼうが)
- 親株を中心に根を水平に伸ばして根萌芽幹を発生させる。他、タラノキ、ハリギリ、ハリエンジュ、ヤマナラシなど
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1701]
- 新牧野日本植物圖鑑:[1048]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-628P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[254P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上159]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
- 「読む」植物図鑑:[5-67P]















