基本情報
- 学名:Rhododendron kaempferi
- 科名・属名:ツツジ科ツツジ属
- 漢字名:山躑躅
名前の由来
- 山に生える「ツツジ」
- 「ツツジ(躑躅)」は、たくさんの花が咲く様子から「続き咲き(ツヅキサキ)」が転訛した説、
- 花の筒形で長いオシベが出ていることから「筒咲」が転訛した説など諸説あり
- 漢字の「躑躅」は「てきちょく」と読み、「足踏みをする」「たたずむ」「ためらう」「立ち止まる」意味
この字がツツジにあてられたのは、中国で毒性のあるシナレンゲツツジの葉を羊が食べて足ぶみしてもがいたり、毒であることを知っている羊はシナレンゲツツジを見ると足踏みして進まなくなることに由来している説あり
生育地
- 丘陵~山地の林内、林縁、草原など
樹形
- 半落葉低木(半常緑低木)
- 特記事項参照
樹皮
- 灰黒色~黒褐色。縦に割れ目が入る
葉
- 葉序:互生、枝先に集まってつく
- 葉形:卵形~楕円形。葉身長1~5cm(春葉:4~5cm、夏葉:1~2cm)
- 葉縁:全縁
- 葉質:両面と縁に褐色の伏毛が散生し、ざらざらする。裏面の脈上に淡褐色の剛毛密生
- 葉柄:1~2.5cm。淡褐色の剛毛密生
花
- 花性:雌雄同株/同花
- 花序:枝先に朱色の花を2~3個つける
- 花被:花冠は直径4~5cmの漏斗状鐘形で5裂し、上側の裂片に濃色の斑点あり。花筒の内面は有毛。雄しべ5個、花糸の下半分に粒状の毛あり。花柱は無毛、子房に白い長毛密生。萼は5裂し、淡褐色の剛毛あり、萼片は長さ1.5~3mm
- 花柄:長さ1~4mm。淡褐色の剛毛あり
- 開花期:4~5月
- 送粉方法:虫媒
果実
- 種類:蒴果
- 形:長さ8~13mmの卵形。先は狭まり、褐色の剛毛あり
- 成熟期:8~10月。5裂する?
種子
- 数:多数
- 形:小さい
- 散布方法:風散布
冬芽
- 鱗芽
- 長さ1cmほどの卵形。越冬葉に囲まれ、芽鱗には褐色の伏した鱗片状の毛が密生
葉痕
- 形:半円形
- 維管束痕:1個
用途
特記事項
- 半落葉(半常緑)
- 春出る葉は秋には落葉し、夏~秋に出る葉も越冬後に翌年の春には新しい葉が出ると落葉し、1枚の葉が1年間着いていない。春から夏の葉は大きく、秋から冬の葉は小さい。
ヤマツツジ節はすべて半落葉。ミツバツツジやレンゲツツジは落葉
- 春出る葉は秋には落葉し、夏~秋に出る葉も越冬後に翌年の春には新しい葉が出ると落葉し、1枚の葉が1年間着いていない。春から夏の葉は大きく、秋から冬の葉は小さい。
- ほのかに甘い蜜
- ツツジのロート形の花びらを抜いて根本を舐めるとほのかに甘い味がする。ただし、レンゲツツジ及びキレンゲツツジは毒があるので注意が必要
- 蝶をターゲット
- ツツジの花は、花冠の上の裂片に蜜標あり。
雌しべも雄しべも少し上向きに湾曲している。蝶をターゲットにしたもの。蝶が飛来した時、雌しべが最も長いため、蝶の体に着いている他の花の花粉がつく。花の蜜を吸っている時の振動で、雄しべの先から花粉が糸状になってずるずると引き出され新たに体に絡みつく
- ツツジの花は、花冠の上の裂片に蜜標あり。
- ツツジ型菌根(エリコイド菌根)
- ツツジ類やシャクナゲなどは、多量の鉄分等を要求するため酸性土壌を好む。このために根に菌根を形成する。酸性土壌で植物に害作用を示す重金属類の吸収を抑制するため、ツツジ類が岩場や泥炭、火山灰など酸性条件下で生育できる
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3030]
- 新牧野日本植物圖鑑:[2131]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-24P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[618P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下273]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[196P]
- 「読む」植物図鑑:[‐]







