【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • ハリエンジュ(ニセアカシア) Robinia pseudoacacia

    マメ科ハリエンジュ属
    漢字:針槐
    別名:ニセアカシア
    名前の由来:
    エンジュに似て「針」がある。
    「エンジュ(槐)」は、イヌエンジュの名前の由来参照。
    「ニセアカシア」は、種小名「pseudoacacia」の直訳「偽のアカシア」。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:両性花、総状花序、蝶形花、白色、芳香あり
    花期:5~6月
    果実:豆果
    果期:10月頃
    備考:
    北アメリカ原産。
    托葉が変化した鋭い刺あり。
    隠芽(葉痕に隠れていて外から見えない芽)
    蜜が豊富で重要な蜜源とされる。
    材は堅く強靭だが割れやすい。加工、乾燥は困難だが、耐久性が強いため、枕木や杭木に適している。
    マメ科植物の特性である根粒菌との共生により窒素固定できるため、痩せた土壌でもよく生育する。このため、崩壊地などの山腹の緑化に植えられ、治山工事などの行われた周辺に野生化している。

    ハリエンジュ
    20250430_県立美術館
    ハリエンジュ
    20250430_県立美術館
    ハリエンジュ
    20250430_県立美術館
    ハリエンジュ
    20250430_県立美術館
  • ニガナ Ixeridium dentatum

    キク科ニガナ属
    漢字:苦菜
    名前の由来:茎や葉を切ると苦味のある乳液が出る。
    葉:茎葉は互生
    花:舌状花(通常5個)の集まった頭状花序、黄色
    花期:5~7月
    果実:瘦果
    習性:多年草

    ニガナ
    20250430_県立美術館
    ニガナ
    20250430_県立美術館
    ニガナ
    20250430_県立美術館
  • ミヤマハハソ Meliosma tenuis

    アワブキ科アワブキ属
    漢字:深山柞
    別名:ミヤマホウソ
    名前の由来:
    奥山に生える「ハハソ」。
    「ハハソ(柞)」は、コナラの古称で、鋸歯のある葉がコナラに似る。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、垂れ下がった円錐花序(ジグザグに曲がる)、淡黄緑色
    花期:5~7月
    果実:核果、黒色
    果期:10月
    備考:
    葉裏の脈液に褐色の毛が密生する。
    花の中に雄しべが折りたたまれて収まっており、昆虫が来て花に触れると雄しべが外側に弾き出て花粉の玉を飛ばし、昆虫の体に付着したり、他の花に受粉させる。

    ミヤマハハソ
    20250427_高山・市民の森
    ミヤマハハソ
    20250427_高山・市民の森
    ミヤマハハソ
    20250427_高山・市民の森
  • ミヤマウコギ Eleutherococcus trichodon

    ウコギ科ウコギ属
    漢字:深山五加木
    名前の由来:
    奥山に生える「ウコギ」。
    「ウコギ(五加木)」は、ヤマウコギの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、5出の掌状複葉
    花:雌雄異株、散形花序、黄緑色
    花期:5~6月
    果実:液果、紫黒色
    果期:10~11月
    備考:
    日本固有種。
    ヤマウコギとの違い>

    枝の刺の位置葉縁葉表
    ヤマウコギ葉痕の下低い鈍鋸歯無毛
    ミヤマウコギ散在
    葉柄にも小さな刺あり
    細かい重鋸歯脈上に毛状突起あり
    ミヤマウコギ
    20250427_高山・市民の森
    ミヤマウコギ
    20250427_高山・市民の森
    ミヤマウコギ
    20250427_高山・市民の森
  • マムシグサ Arisaema japonicum

    サトイモ科テンナンショウ属
    漢字:蝮草
    名前の由来:偽茎(葉鞘)の模様がマムシに似る。
    葉:鳥足状複葉
    花:雌雄異株、肉穂花序
    花期:4~6月
    果実:液果、赤色
    習性:多年草
    備考:
    <テンナンショウ属>
    目立つ大型の苞(葉)は、仏像のうしろにある光背(こうはい)に見立てて「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる。
    花は、花被なしで「付属体」の下につき、成長や栄養の状態によって、雄株から雌株に性転換する。キノコに似た匂いを出すことで、キノコバエを呼び寄せて花粉を運ばせている。
    地下部の球茎を輪切りにして乾燥させたものは生薬「天南星」と呼ばれ、去痰、鎮痛に、民間では球茎をすりおろしてリウマチ、肩こりなどに用いた。
    全草に毒成分を含み、便所のうじ殺しに使われたほど毒性が強い。葉をちぎったり、葉から出る汁に触れたりすると皮膚炎を起こし、摂食すると吐き気、胃腸炎、心臓麻痺に至ることがある。
    <マムシグサとキノコバエ>
    キノコバエをだまして花粉を運ばせている。
    付属体は特殊なにおいを放つ(人間には感知できない)。
    においに誘われたキノコバエの仲間は、花をキノコとまちがえて交尾や産卵に集まってくる。
    筒状になった仏炎苞の奥深く、突起状の花が集まった底の部分に滑り落ちる。
    脱出を試みるが、仏炎苞の内側はつるつる滑って登れない。仏炎苞と花のすき間は狭すぎて飛び立てない。付属体を登ろうにも、中途に返しがあり登れない。
    【雄株の場合】
    出口を探して雄花の上を歩き回るうちに虫は花粉まみれになるが、仏炎苞の合わせ目には小さなすき間があるため、脱出することができる。
    【雌株の場合】
    雌花の上を歩き回ることで、体につけてきた花粉を雌しべにつけながら、脱出孔を探すが、雌株の仏炎苞の裾はびっちりと固く合わせられていて、脱出孔がない。
    虫は、雌株の中で死んでいく。

    マムシグサ
    20250427_高山・市民の森
    マムシグサ
    20250427_高山・市民の森
    マムシグサ
    20250427_高山・市民の森
    マムシグサ
    20250427_高山・市民の森
  • キジムシロ Potentilla fragarioides var. major

    バラ科キジムシロ属
    漢字:雉蓆
    名前の由来:まるく広がった株をキジ(雉)の座るむしろ(蓆)に見立てた。
    葉:根生葉を束生、奇数羽状複葉(側小葉は下方のものほど小形)
    花:集散花序、黄色
    花期:4~5月
    果実:瘦果の集まった集合果
    習性:多年草
    備考:全体に粗い毛あり。

    キジムシロ
    20250416_朝霧高原
    キジムシロ
    20250416_朝霧高原
    キジムシロ
    20250416_朝霧高原
  • イヌナズナ Draba nemorosa

    アブラナ科ナズナ属
    漢字:犬薺
    名前の由来:
    ナズナに似ているが、食用にならない。
    「ナズナ(薺)」は、ナズナの名前の由来参照。
    葉:根生葉は束生、茎葉は互生(基部は茎を抱く)
    花:総状花序、黄色
    花期:3~6月
    果実:短角果
    習性:越年草
    備考:茎や葉に星状毛があり、果実には短毛が密生する。

    イヌナズナ
    20250416_朝霧高原
    イヌナズナ
    20250416_朝霧高原
  • ミズバショウ Lysichiton camtschatcense

    サトイモ科ミズバショウ属
    漢字:水芭蕉
    名前の由来:
    湿地に生え、葉がバショウ(芭蕉)に似ている。
    「バショウ(芭蕉)」は、漢名芭蕉の音読み。
    葉:
    花:両性花、肉穂花序、淡緑色、仏炎苞は白色
    花期:5~7月
    果実:液果、緑色
    習性:多年草
    備考:湿地や湿原に群生する。

    ミズバショウ
    20250412_高山・市民の森
    ミズバショウ
    20250412_高山・市民の森
    ミズバショウ
    20250412_高山・市民の森
  • キバナノアマナ Gagea lutea

    ユリ科キバナノアマナ属
    漢字:黄花の甘菜
    名前の由来:
    黄花を開くアマナ。
    「アマナ(甘菜)」は、鱗茎に甘味がある。
    葉:一茎一葉(茎より長い)、2~3苞葉
    花:散形花序、黄色(裏(外)面中央は緑色を帯びる)
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    習性:多年草

    キバナノアマナ
    20250416_朝霧高原
    キバナノアマナ
    20250416_朝霧高原
    キバナノアマナ
    20250416_朝霧高原
  • キクザキイチゲ Anemone pseudoaltaica

    キンポウゲ科イチリンソウ属
    漢字:菊咲一華
    名前の由来:花がキクに似ていて、一つの茎に一つの花を咲かせる。
    葉:根生葉は2回3出複葉、茎葉は3個輪生し3出複葉
    花:単花被花(花冠なし萼片のみ)、淡紫色~白色
    花期:3~5月
    果実:瘦果が集まった集合果
    習性:多年草
    備考:茎葉の小葉は羽状に深裂し鋸歯あり。

    キクザキイチゲ
    20250416_朝霧高原
    キクザキイチゲ
    20250416_朝霧高原
    キクザキイチゲ
    20250416_朝霧高原