ケシ科キケマン属
漢字:紫華鬘
名前の由来:
花が紫色の「ケマンソウ」。
「ケマンソウ(華鬘草)」は、花がたくさん並んで垂れ下がっている様子を、仏殿の欄間(らんま)に飾る華鬘(けまん)に見立てた。
葉:茎葉は互生
花:総状花序、紅紫色
花期:4~6月
果実:蒴果、偏平、熟すと果皮が両側に巻き上がり、黒い光沢のある種子がとび散る
習性:2年草
備考:
<アリ散布>
ハコベの備考参照。
投稿者: kona
-
ムラサキケマン Corydalis incisa
-
ムシカリ(オオカメノキ) Viburnum furcatum
ガマズミ科ガマズミ属
漢字:虫狩/大亀の木
別名:オオカメノキ
名前の由来:
虫食いの葉が多いことから「虫食われ」が転訛した説あり、
「オオカメノキ」は、葉の形を亀の甲羅に見立てて「大亀の木」説、
同類のガマズミの漢字「莢迷」の音読み「キョウメイ」がカメになり、「大きなガマズミ」から説あり。
樹形:落葉小高木
葉:対生
花:両性花、散房花序、白色
花期:4~6月
果実:核果、赤色→黒色
果期:8~10月
備考:
ガマズミ属で装飾花をつけるグループがヤブデマリ節のヤブデマリとムシカリ。
装飾花は花冠が変化したもので、アジサイ属のように萼の変化したものではない。
果実は赤から黒く熟し、ガマズミ類と異なり、果軸は赤く、鳥に目立つ「二色効果」あり。
<ヤブデマリとの違い>装飾花の5つの裂片の大きさ 葉の基部 花序 枝 ムシカリ 同じではないが、極端な差はない。 心形(ハート形) 柄なし 斜上 ヤブデマリ それぞれ違い、1つだけが特に小さい。 広いくさび形~円形 柄あり 水平 -
ムサシアブミ Arisaema ringens
サトイモ科テンナンショウ属
漢字:武蔵鐙
名前の由来:逆さに見た仏炎苞の形を、昔武蔵国(関東地方)で使われた馬の鐙(馬具の一つで鞍の両わきにさげて足を踏みかけるもの)に見立てた。
葉:3出複葉
花:雌雄異株、肉穂花序
花期:2~5月
習性:多年草
備考:テンナンショウ属については、マムシグサの備考参照。 -
ムクロジ Sapindus mukurossi
ムクロジ科ムクロジ属
漢字:無患子
名前の由来:
和名は、同じムクロジ科で中国原産のモクゲンジ「木欒子」を誤って本種にあて、日本語読みの「モクランシ」が転訛した。
漢字の「無患子」は、「子が患わ無い」という意味。種子は羽根突きの玉に使われ、羽子板が厄や病気を跳ね返す無病息災のお守りになったり、種子自体をお守りにする。
樹形:落葉高木
葉:互生、偶数羽状複葉(小葉の葉軸へのつき方にずれがあり左右不相称)
花:雌雄同株、円錐花序、黄緑色
花期:6月頃
果実:核果、袋状の半透明な飴色の果皮に包まれる、核は黒色
果期:10~11月
備考:
冬芽には主芽と副芽あり。
果皮にはサポニンが多く、泡立ちがよく、昔は洗剤や洗髪に用いた。
種子(核)は硬く黒く、径1cmほどの球形で、羽根突きの玉や数珠などに用いた。
果皮の薄いところを削って穴をあけ、ストローまたは直接息を吹きかけると、ホイッスルのように大きな音で鳴る。 -
ミヤマヤナギ Salix reinii
ヤナギ科ヤナギ属
漢字:深山柳
名前の由来:
「ミヤマ(深山)」は、高山に生える。
「ヤナギ(柳)」は、アカメヤナギの名前の由来参照。
樹形:落葉低木
葉:互生
花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)
花期:5~6月
果実:蒴果、2裂して白色の綿毛に包まれた種子を飛ばす
果期:6~7月
備考:亜高山帯~高山帯に生える。