【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • ムラサキケマン Corydalis incisa

    ケシ科キケマン属
    漢字:紫華鬘
    名前の由来:
    花が紫色の「ケマンソウ」。
    「ケマンソウ(華鬘草)」は、花がたくさん並んで垂れ下がっている様子を、仏殿の欄間(らんま)に飾る華鬘(けまん)に見立てた。
    葉:茎葉は互生
    花:総状花序、紅紫色
    花期:4~6月
    果実:蒴果、偏平、熟すと果皮が両側に巻き上がり、黒い光沢のある種子がとび散る
    習性:2年草
    備考:
    <アリ散布>
    ハコベの備考参照。

    ムラサキケマン
    20220410_朝鮮岩
    ムラサキケマン
    20220410_朝鮮岩
  • ムラサキカタバミ Oxalis debilis ssp. corymbosa

    カタバミ科カタバミ属
    漢字:紫傍食/紫片喰/紫酢漿草
    名前の由来:
    花色が紫色の「カタバミ」。
    「カタバミ」は、カタバミの名前の由来参照。
    葉:根生、3出複葉
    花:散形花序、紅紫色
    花期:5~7月
    習性:多年草
    備考:
    南アメリカ原産。
    地下に鱗茎があり、多数の子球(しきゅう)をつけて繁殖する。花は結実せず。
    カタバミの備考参照。

    ムラサキカタバミ
    20240608_遊木の森
    ムラサキカタバミ
    20240608_遊木の森
    ムラサキカタバミ
    20240608_遊木の森
  • ムシカリ(オオカメノキ) Viburnum furcatum

    ガマズミ科ガマズミ属
    漢字:虫狩/大亀の木
    別名:オオカメノキ
    名前の由来:
    虫食いの葉が多いことから「虫食われ」が転訛した説あり、
    「オオカメノキ」は、葉の形を亀の甲羅に見立てて「大亀の木」説、
    同類のガマズミの漢字「莢迷」の音読み「キョウメイ」がカメになり、「大きなガマズミ」から説あり。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:両性花、散房花序、白色
    花期:4~6月
    果実:核果、赤色→黒色
    果期:8~10月
    備考:
    ガマズミ属で装飾花をつけるグループがヤブデマリ節のヤブデマリとムシカリ。
    装飾花は花冠が変化したもので、アジサイ属のようにの変化したものではない。
    果実は赤から黒く熟し、ガマズミ類と異なり、果軸は赤く、鳥に目立つ「二色効果」あり。
    ヤブデマリとの違い>

    装飾花の5つの裂片の大きさ葉の基部花序
    ムシカリ同じではないが、極端な差はない。心形(ハート形)柄なし斜上
    ヤブデマリそれぞれ違い、1つだけが特に小さい。広いくさび形~円形柄あり水平
    ムシカリ
    20230527_岩岳
    ムシカリ
    20230527_岩岳
    ムシカリ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ムシカリ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ムシカリ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ムシカリ
    20240911_箱根湿生花園
    ムシカリ
    20240911_箱根湿生花園
    ムシカリ
    20240911_箱根湿生花園
  • ムサシアブミ Arisaema ringens

    サトイモ科テンナンショウ属
    漢字:武蔵鐙
    名前の由来:逆さに見た仏炎苞の形を、昔武蔵国(関東地方)で使われた馬の鐙(馬具の一つで鞍の両わきにさげて足を踏みかけるもの)に見立てた。
    葉:3出複葉
    花:雌雄異株、肉穂花序
    花期:2~5月
    習性:多年草
    備考:テンナンショウ属については、マムシグサの備考参照。

    ムサシアブミ
    20240410_有度山
    ムサシアブミ
    20240410_有度山
  • ムクロジ Sapindus mukurossi

    ムクロジ科ムクロジ属
    漢字:無患子
    名前の由来:
    和名は、同じムクロジ科で中国原産のモクゲンジ「木欒子」を誤って本種にあて、日本語読みの「モクランシ」が転訛した。
    漢字の「無患子」は、「子が患わ無い」という意味。種子は羽根突きの玉に使われ、羽子板が厄や病気を跳ね返す無病息災のお守りになったり、種子自体をお守りにする。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、偶数羽状複葉(小葉の葉軸へのつき方にずれがあり左右不相称)
    花:雌雄同株、円錐花序、黄緑色
    花期:6月頃
    果実:核果、袋状の半透明な飴色の果皮に包まれる、核は黒色
    果期:10~11月
    備考:
    冬芽には主芽と副芽あり。
    果皮にはサポニンが多く、泡立ちがよく、昔は洗剤や洗髪に用いた。
    種子(核)は硬く黒く、径1cmほどの球形で、羽根突きの玉や数珠などに用いた。
    果皮の薄いところを削って穴をあけ、ストローまたは直接息を吹きかけると、ホイッスルのように大きな音で鳴る。

    ムクロジ
    20220801_県立美術館
    ムクロジ
    20220801_県立美術館
    ムクロジ
    20231031_山梨・健康の森
    ムクロジ
    20231031_山梨・健康の森
    ムクロジ
    20231031_山梨・健康の森
    ムクロジ
    20231031_山梨・健康の森
    ムクロジ
    20241028_県立美術館
    ムクロジ
    20241028_県立美術館
    ムクロジ
    20241028_県立美術館
    ムクロジ
    20241028_県立美術館
    ムクロジ
    20240912_有度山
    ムクロジ
    20241028_県立美術館
    ムクロジ
    20241028_県立美術館
    ムクロジ
    20241129_県立美術館
  • ムクノキ Aphananthe aspera

    アサ科ムクノキ属
    漢字:椋木
    名前の由来:木材を磨くのにムクノキの葉で仕上げたので「木工(むく)」など諸説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    果実:核果、黒紫色→黒色
    果期:10月
    備考:
    黒く熟した果実は甘く食べられる(干し柿に似た味)。
    葉表に硬い毛があり、昔は黄葉の前に葉を乾燥して、漆器や象牙、べっ甲などを磨くのに用いた。
    材は堅く、農具・運動具・器具などに用いる。

    ムクノキ
    20220903_その他
    ムクノキ
    20220903_その他
  • ムクゲ Hibiscus syriacus

    アオイ科フヨウ属
    漢字:木槿
    名前の由来:中国語の「木槿(モクキン)」に由来する説あり。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、白/紅紫/桃色など
    花期:8~9月
    果実:蒴果、黄褐色の星状毛が密生、種子は腎形で長い綿毛あり
    果期:10月頃
    備考:
    中国原産。韓国の国花。
    花は雄しべの花糸が合着して筒状となり、雌しべの花柱を包んでいるので、花柱に葯がついているように見える。

    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
  • ミヤマヤナギ Salix reinii

    ヤナギ科ヤナギ属
    漢字:深山柳
    名前の由来:
    「ミヤマ(深山)」は、高山に生える。
    「ヤナギ(柳)」は、アカメヤナギの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)
    花期:5~6月
    果実:蒴果、2裂して白色の綿毛に包まれた種子を飛ばす
    果期:6~7月
    備考:亜高山帯~高山帯に生える。

    ミヤマヤナギ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマヤナギ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマヤナギ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマヤナギ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマヤナギ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • ミヤマニガイチゴ Rubus microphyllus var. subcrataegifolius

    バラ科キイチゴ属
    漢字:深山苦苺
    名前の由来:
    標高の高い山地に生える「ニガイチゴ」。
    「ニガイチゴ(苦苺)」は、ニガイチゴの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、白色
    花期:5~7月
    果実:核果が集まった集合果、赤色
    果期:8~9月
    備考:
    茎、葉柄、葉裏脈上、花柄に小さなとげあり。
    熟した果実は甘くておいしい。
    ニガイチゴとの違い>
    小型で茎は短く細い。
    とげは小さく弱い。
    葉は大きく中央の裂片が大きく長く尖る。
    枝先の花の数が2~3個で多い。

    ミヤマニガイチゴ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ミヤマニガイチゴ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
  • ミヤマザクラ Prunus maximowiczii

    バラ科サクラ属
    漢字:深山桜
    名前の由来:山地から亜高山帯下部の標高の高い所に生える「サクラ」。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、鋸歯の先端が腺になる、葉身の基部に蜜腺あり
    花:両性花、総状花序、白色
    花期:5~6月(他のサクラに比べて遅い)
    果実:核果、黒色
    果期:7~8月
    備考:
    <他のサクラとの違い>
    花弁の先が凹まない。
    花軸が長く(3cm程度)円形の葉状の苞葉つける。
    萼裂片がそりかえる。

    ミヤマザクラ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ミヤマザクラ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ミヤマザクラ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道