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投稿者: kona

  • マメグミ Elaeagnus montana

    グミ科グミ属
    漢字:豆茱萸
    名前の由来:
    「マメ(豆)」は、果実が小さい。
    「グミ(茱萸)」は、ツルグミの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、葉先は伸び葉縁は波打つ
    花:両性花、単花被花(花冠なし萼のみ)、白色→黄色
    花期:6~7月
    果実:液果状の偽果、赤色
    果期:7~9月
    備考:
    日本固有種。
    萼筒内側に鱗片が多い。
    グミ属については、ツルグミの備考参照。

    マメグミ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    マメグミ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    マメグミ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    マメグミ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    マメグミ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    マメグミ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • マテバシイ Lithocarpus edulis

    ブナ科マテバシイ属
    漢字:馬刀歯椎
    名前の由来:
    「マテバ(馬刀歯)」は、九州に先端の尖った槍鉋(やりかんな)でマテという刃物があり、これに葉の形が似ている説が有力、
    果実の味がクリやシイのようにおいしくないので「待てば椎の味になる」説もあり。
    「シイ(椎)」は、スダジイの名前の由来参照。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:6月
    果実:堅果
    果期:翌年の秋(10月頃)
    備考:
    日本固有種。
    虫媒花。開花時は、タケノコをゆでた時のような強い臭いがある。
    果実は、渋味がなくそのまま食べられる。

    マテバシイ
    20211018_城北公園
    マテバシイ
    20211018_城北公園
    マテバシイ
    20211018_城北公園
    マテバシイ
    20220801_県立美術館
    マテバシイ
    20220801_県立美術館
    マテバシイ
    20220801_県立美術館
    マテバシイ
    20241028_県立美術館
    マテバシイ
    20241125_佐鳴湖
    マテバシイ
    20250309_高山・市民の森
    マテバシイ
    20250309_高山・市民の森
    マテバシイ
    20250309_高山・市民の森
  • マツバウンラン Nuttallanthus canadensis

    オオバコ科マツバウンラン属
    漢字:松葉海蘭
    名前の由来:
    葉の形が松葉、花が「ウンラン」に似ている説あり。
    「ウンラン(海蘭)」は、海の蘭?
    葉:茎葉は互生
    花:総状花序、唇形花、青紫色
    花期:5~7月?
    果実:蒴果
    習性:1年草
    備考:北アメリカ原産の外来種。

    マツバウンラン
    20240410_吉田川
    マツバウンラン
    20240421_遊木の森
    マツバウンラン
    20240421_遊木の森
  • マツカゼソウ Boenninghausenia albiflora var. japonica

    ミカン科マツカゼソウ属
    漢字:松風草
    漢名:臭節草(しゅうせつそう)
    名前の由来:
    茎や葉の全体の雰囲気をマツの枝葉に見立てた「松枝草(まつがえそう)」説、
    風に揺れる花または草の姿に趣がある説などあり。
    葉:互生、3回3出羽状複葉
    花:集散花序、白色
    花期:8~10月
    果実:蒴果(4個の分果)
    習性:多年草
    備考:
    日本に自生するミカン科の植物の中で、唯一の草本。
    茎や葉の裏面に小さな油点(細胞内に油が溜まって透明に見える小さな点)あり。
    葉を揉むと少しサンショウに似た独特の臭気あり。ニホンジカはこの臭いを嫌う。

    マツカゼソウ
    20241006_高山・市民の森
    マツカゼソウ
    20241006_高山・市民の森
    マツカゼソウ
    20241006_高山・市民の森
  • マタタビ Actinidia polygama

    マタタビ科マタタビ属
    漢字:木天蓼
    名前の由来:
    アイヌ語の「マタ(冬)タムブ(カメの甲)」で、凸凹の虫えい果実をカメの甲に見立てた説、
    疲れた旅人がこの果実を食べると元気を取り戻し、また旅ができた説など諸説あり。
    樹形:蔓性落葉木本、右巻き(ネジと同一方向として)
    葉:互生
    花:雌雄異株(両性株もあり)、白色、芳香あり
    花期:6~7月
    果実:液果、橙黄色
    果期:10月
    備考:
    葉は最初全体が緑色だが、5月から8月頃にかけて枝の上部の葉が部分的、あるいは全体に白くなり、夏が過ぎると再び緑色に戻る。6,7月頃に咲く小さな花を補って昆虫を呼ぶためといわれている。
    果実には特有の芳香と辛味や苦味あり、塩漬けしたものや新芽を茹でたものは酒の肴とする。
    蕾にマタタビアブラムシやマタタビバエが産卵した果実は、虫えいを作り、湯通しして乾燥したものを生薬で「木天蓼(もくてんりょう)」といい、体を温めて血行を良くし、強心や利尿の薬とする。「木天蓼」を粉末にしたものは腹痛、腰痛に内服し、神経痛やリウマチには入力剤とした。
    茎や葉、根を乾燥した生薬「天木蔓(てんもくつる)」も同様の効果あり。
    虫えい果実をホワイトリカーと氷砂糖で漬けた「天蓼酒(またたび酒)」は、冷え性や利尿、強壮に効果があるとされる。
    ネコ科の動物が好むのは、マタタビラクトンやアクチニジンなどの成分の効果により、脳の中枢神経が刺激され、一時的に軽い麻痺状態の症状が出るためで、依存性はないといわれる。

    マタタビ
    20230709_高山・市民の森
    マタタビ
    20230709_高山・市民の森
    マタタビ
    20230709_高山・市民の森
    マタタビ
    20230709_高山・市民の森
    マタタビ
    20230709_高山・市民の森
  • ホルトノキ Elaeocarpus sylvestris var. ellipticus

    ホルトノキ科ホルトノキ属
    漢字:膽八樹
    別名:モガシ
    名前の由来:「ポルトガルの木」が転訛した。オリーブのことだが、ホルトノキの実がオリーブの実と似ているために間違えた。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、白色
    花期:6~8月
    果実:核果、緑色→黒紫色
    果期:11~2月
    備考:
    葉裏の主脈は赤みを帯び、側脈基部には小さな膜あり。
    年中少しずつ葉を落としていくため、1年中紅葉した葉を何枚かつけている

    ホルトノキ
    20240726_その他
    ホルトノキ
    20240726_その他
    ホルトノキ
    20240726_その他
    ホルトノキ
    20240726_その他
    ホルトノキ
    20240726_その他
    ホルトノキ
    20241125_佐鳴湖
    ホルトノキ
    20241125_佐鳴湖
    ホルトノキ
    20241125_佐鳴湖
  • ホツツジ Elliottia paniculata

    ツツジ科ホツツジ属
    漢字:穂躑躅
    別名:マツノキハダ(松の木肌)/ヤマワラ(山藁)/ヤマボウキ(山箒)
    名前の由来:
    花が穂になってつく「ツツジ」。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    「マツノキハダ(松の木肌)」は、樹皮がマツの肌に似ている。
    「ヤマワラ(山藁)」は、枝から蓑をつくった。
    「ヤマボウキ(山箒)」は、枝から箒をつくった。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、枝先に集まる
    花:両性花、円錐花序、直立、淡紅色を帯びた白色
    花期:7~9月
    果実:蒴果、果柄は上向きに曲がる、果実と残存する萼の間に1mm程度の柄あり
    果期:10~11月
    備考:
    日本固有種。
    花の蜜は有毒。

    ホツツジ
    20240911_箱根湿生花園
    ホツツジ
    20240911_箱根湿生花園
    ホツツジ
    20240911_箱根湿生花園
  • ホトトギス Tricyrtis hirta

    ユリ科ホトトギス属
    漢字:杜鵑草
    名前の由来:花の斑点を鳥のホトトギスの胸の斑点に見立てた。
    葉:互生
    花:白地に濃紫の斑点が多数あり、下部には黄色の斑紋あり
    花期:7~10月
    果実:蒴果
    習性:多年草

    ホトトギス
    20240918_箱根湿生花園
    ホトトギス
    20240918_箱根湿生花園
  • ホトケノザ Lamium amplexicaule

    シソ科オドリコソウ属
    漢字:仏の座
    名前の由来:茎の上の方で対生する葉を仏様が座っている「蓮華座(れんげざ)」に見立て、その上に咲く花を仏様にたとえた。
    葉:対生
    花:唇形花、紅紫色
    花期:3~6月
    習性:2年草
    備考:
    春の七草のホトケノザは本種ではなく、コオニタビラコ
    <閉鎖花(咲かないつぼみ)>
    花が咲かないつぼみの「閉鎖花」をつけることが多い。
    「閉鎖花」は、つぼみのままで種子をつける。
    つぼみの形に閉じたままの花の中で、花粉管が葯の壁を貫き、直接雌しべの中にある胚珠に到達して受精する。
    実を結ぶ確率はほぼ100%で、開放花に比べて桁違いに高い。
    虫を誘うための美しい花びらや甘い蜜が必要ではないため、コストがかからない。「近親交配」なので、生まれてくる種子の性質は親に似通ったものになる。
    環境の変化についていきにくく、病原菌にやられて全滅する危険性も高い。さらに子孫に遺伝的な弊害が生じる可能性あり。
    <アリ散布>
    ハコベの備考参照。

    ホトケノザ
    20240410_吉田川
    ホトケノザ
    20240410_吉田川
    ホトケノザ
    20240410_吉田川


  • ホソバノキリンソウ Phedimus aizoon var. aizoon

    ベンケイソウ科キリンソウ属
    漢字:細葉の黄輪草/麒麟草
    名前の由来:
    「ホソバ(細葉)」は、キリンソウより葉が細い。
    「キリンソウ(黄輪草)」は、黄色の花が輪状に咲く説あり。
    「キリンソウ(麒麟草)」は、想像上の動物である麒麟が黄色説あり。
    葉:互生
    花:集散花序、黄色
    花期:7~8月
    果実:袋果
    習性:多年草
    備考:
    <キリンソウとの違い>
    キリンソウの葉は鈍鋸歯が上半分にあるのに対して、本種は基部まで鋸歯あり。花が密に咲く。

    ホソバノキリンソウ
    20230724_八島湿原