【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • ムクノキ Aphananthe aspera

    アサ科ムクノキ属
    漢字:椋木
    名前の由来:木材を磨くのにムクノキの葉で仕上げたので「木工(むく)」など諸説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    果実:核果、黒紫色→黒色
    果期:10月
    備考:
    黒く熟した果実は甘く食べられる(干し柿に似た味)。
    葉表に硬い毛があり、昔は黄葉の前に葉を乾燥して、漆器や象牙、べっ甲などを磨くのに用いた。
    材は堅く、農具・運動具・器具などに用いる。

    ムクノキ
    20220903_その他
    ムクノキ
    20220903_その他
  • ムクゲ Hibiscus syriacus

    アオイ科フヨウ属
    漢字:木槿
    名前の由来:中国語の「木槿(モクキン)」に由来する説あり。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、白/紅紫/桃色など
    花期:8~9月
    果実:蒴果、黄褐色の星状毛が密生、種子は腎形で長い綿毛あり
    果期:10月頃
    備考:
    中国原産。韓国の国花。
    花は雄しべの花糸が合着して筒状となり、雌しべの花柱を包んでいるので、花柱に葯がついているように見える。

    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
  • ミヤマヤナギ Salix reinii

    ヤナギ科ヤナギ属
    漢字:深山柳
    名前の由来:
    「ミヤマ(深山)」は、高山に生える。
    「ヤナギ(柳)」は、アカメヤナギの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)
    花期:5~6月
    果実:蒴果、2裂して白色の綿毛に包まれた種子を飛ばす
    果期:6~7月
    備考:亜高山帯~高山帯に生える。

    ミヤマヤナギ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマヤナギ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマヤナギ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマヤナギ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマヤナギ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • ミヤマニガイチゴ Rubus microphyllus var. subcrataegifolius

    バラ科キイチゴ属
    漢字:深山苦苺
    名前の由来:
    標高の高い山地に生える「ニガイチゴ」。
    「ニガイチゴ(苦苺)」は、ニガイチゴの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、白色
    花期:5~7月
    果実:核果が集まった集合果、赤色
    果期:8~9月
    備考:
    茎、葉柄、葉裏脈上、花柄に小さなとげあり。
    熟した果実は甘くておいしい。
    ニガイチゴとの違い>
    小型で茎は短く細い。
    とげは小さく弱い。
    葉は大きく中央の裂片が大きく長く尖る。
    枝先の花の数が2~3個で多い。

    ミヤマニガイチゴ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ミヤマニガイチゴ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
  • ミヤマザクラ Prunus maximowiczii

    バラ科サクラ属
    漢字:深山桜
    名前の由来:山地から亜高山帯下部の標高の高い所に生える「サクラ」。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、鋸歯の先端が腺になる、葉身の基部に蜜腺あり
    花:両性花、総状花序、白色
    花期:5~6月(他のサクラに比べて遅い)
    果実:核果、黒色
    果期:7~8月
    備考:
    <他のサクラとの違い>
    花弁の先が凹まない。
    花軸が長く(3cm程度)円形の葉状の苞葉つける。
    萼裂片がそりかえる。

    ミヤマザクラ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ミヤマザクラ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ミヤマザクラ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
  • ミヤマハンノキ Alnus maximowiczii

    カバノキ科ハンノキ属
    漢字:深山榛の木
    名前の由来:
    「ミヤマ(深山)」は、高山に生える。
    「ハンノキ(榛の木)」は、ハンノキの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木(森林限界付近では低木)
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:5~7月
    果実:堅果が集まった複合果
    果期:10~11月
    備考:
    亜高山帯から高山帯に生える。
    <ハンノキ属の根粒菌(放線菌)による窒素固定>
    ハンノキの備考参照。

    ミヤマハンノキ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマハンノキ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマハンノキ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマハンノキ
    20230817_富士山五合目付近
  • ミヤマシキミ Skimmia japonica

    ミカン科ミヤマシキミ属
    漢字:深山樒
    名前の由来:
    「ミヤマ(深山)」は、林床に生える(奥山なわけではない)。
    「シキミ(樒)」は、シキミに葉や葉のつき方が似ており、シキミと同じように全体が有毒。シキミの名前の由来参照。
    樹形:常緑低木
    葉:互生
    花:雌雄異株、円錐花序、白色、香気あり
    花期:4~5月
    果実:核果、赤色
    果期:12月~2月
    備考:
    葉を日に透かすと細かい油点が多数見え、傷付けると強いにおいあり。
    葉、茎、果実は有毒で危険。口にすると嘔吐、痙攣、麻痺を起こす。昔はこの毒成分を利用して頭痛や目まいに処方したり、寄生中の駆除に用いた。

    ミヤマシキミ
    20211113_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20211113_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20211113_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20231202_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20240303_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20240331_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20241108_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20241108_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20250412_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20250412_高山・市民の森
  • ミヤマオトコヨモギ Artemisia pedunculosa

    キク科ヨモギ属
    漢字:深山男蓬
    名前の由来:
    奥山に生える「オトコヨモギ」。
    「オトコヨモギ(男蓬)」は、漢名「牡蒿(ぼうこう)」の訳で、種子が小さいために種子がないものと誤認して、牡と名づけた説、
    果実がヨモギに比べて小さく、雌花だけ結実し、両性花は結実しない説あり。
    葉:茎葉は互生
    花:筒状花(雌花と両性花)の集まった頭状花序、下向き、淡黄色
    花期:7~8月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:亜高山帯に生える。

    ミヤマオトコヨモギ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマオトコヨモギ
    20230817_富士山五合目付近
  • アキノキリンソウ Solidago virgaurea ssp. asiatica

    キク科アキノキリンソウ属
    漢字:秋の麒麟草
    名前の由来:
    「アキノ(秋の)」は、晩夏から秋に花が咲く。
    「キリンソウ(麒麟草)」は、ベンケイソウ科のキリンソウに似た花が咲く。
    葉:茎葉は互生
    花:まわりの舌状花(雌性)と中心の筒状花(両性)の集まった頭状花序、黄色
    花期:8~11月
    果実:瘦果、冠毛あり
    習性:多年草
    備考:
    <ミヤマアキノキリンソウ(Solidago virgaurea subsp. leiocarpa)との違い>
    ミヤマアキノキリンソウはアキノキリンソウの高山型とされ、花が頂部に固まってつく傾向があるのに対してアキノキリンソウは比較的まばらにつく。厳密な区別は難しい。

    ミヤマアキノキリンソウ

    ミヤマアキノキリンソウ
    20230817_宝永遊歩道
    ミヤマアキノキリンソウ
    20230817_宝永遊歩道
  • ミヤマイボタ Ligustrum tschonoskii

    モクセイ科イボタノキ属
    漢字:深山水蝋/深山疣取
    名前の由来:
    「ミヤマ(深山)」は、山に生える。
    「イボタ(水蝋/疣取)」は、イボタノキの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、円錐花序、白色
    花期:5~7月
    果実:液果状の核果、黒紫色
    果期:10~11月
    備考:
    イボタノキの備考参照。
    イボタノキとの違い>
    ミヤマイボタは葉先が尖るが、イボタノキは丸みを帯びる。
    ミヤマイボタは短枝がよく発達する。
    ミヤマイボタは本州中部では、標高が1000~2000m付近の山地に生える。イボタノキはそれより低い低地に生える。

    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺