【注意】備忘録。誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • アラカシ

    基本情報

    • 学名:Quercus glauca
    • 科名・属名:ブナ科コナラ属
    • 漢字名:粗樫

    名前の由来

    • 「アラ(粗)」は、枝葉が粗く、葉の鋸歯が粗い
    • 「カシ(樫)」は、アカガシの名前の由来参照

    生育地

    • 山野。しばしばスダジイやツブラジイと混生

    樹形

    • 常緑高木

    樹皮

    • 暗灰色。皮目や浅いくぼみあり。大きな割れ目はできない

    • 葉序:互生
    • 葉形:長楕円形、葉身長7~15cm
    • 葉縁先半分に粗い鋸歯
    • 葉脈:裏面の葉脈が盛り上がる
    • 葉質:厚くかたく革質で表面は光沢あり、裏面は細かい毛が密生し淡緑色/灰白色
    • 葉柄:1~3cm

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:新枝の下部から下垂、長さ5~10cm、軸には淡褐色の軟毛が密生、雄花は苞のわきに2~3個つく、苞は褐色で軟毛が密生し長さ3~4mmの卵形
      • 雌花序:新枝の上部の葉腋に直立、雌花が3~5個つく、苞は長さ0.7mmの卵形
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)
      • 雄花:花被は直径3mmほどで4~6裂、雄しべ4~6個
      • 雌花:花柱3個、さじ形でそり返る
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果
    • :長さ1.5~2cmほどの卵球形
    • 殻斗:鱗片が合着した同心円状の環が6~7個ほど並ぶ
    • 成熟期:秋

    種子

    • :1個
    • 散布方法:重力散布または動物(貯食)散布

    冬芽

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の冬芽」参照

    葉痕

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の葉痕」参照

    用途

    • 葉や樹皮には多量のタンニンを含むため、媒染剤やなめし皮剤に用いる
    • 小径木が多いことから、薪炭材やパルプ用材にしか用いられない

    特記事項

    • 山麓に生えるもっともふつうなカシ類なので、単にカシと呼ばれることが多い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1958]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[148]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-256P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[369P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下190]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[109P]
    • 「読む」植物図鑑:[1-116P]

    写真

    アラカシ
    20211030_遊木の森
    アラカシ
    20220212_朝鮮岩
    アラカシ
    20220212_朝鮮岩
    アラカシ
    20220410_朝鮮岩
    アラカシ
    20220410_朝鮮岩
    アラカシ
    20220619_遊木の森
    アラカシ
    20220619_遊木の森
    アラカシ
    20231023_県立森林公園
    アラカシ
    20231115_遊木の森
    アラカシ
    20240414_県立美術館
    アラカシ
    20240414_県立美術館
    アラカシ
    20240414_県立美術館
    アラカシ
    20240809_静岡県立美術館
    アラカシ
    20250420_遊木の森
    アラカシ
    20250430_県立美術館
  • アブラチャン

    基本情報

    • 学名:Lindera praecox
    • 科名・属名:クスノキ科クロモジ属
    • 漢字名:油瀝青
    • 別名:ムラダチ/ズサ/ヂシャ

    名前の由来

    • アブラ「油」+チャン「瀝青(れきせい:タールやピッチ等黒色の粘着性のあるものの総称)」
    • 果実や樹皮に油分が多い

    生育地

    • 山地の中腹や山裾の落葉広葉樹林。湿ったところに多い

    樹形

    • 落葉低木。株立ち状になることが多い

    樹皮

    • 灰褐色。小さな円形の皮目が多い

    • 葉序:互生、枝先に集まらない
    • 葉形:卵状楕円形(菱形に近い)、葉身長5~8cm、先端は急に鋭尖
    • 葉縁:全縁
    • 葉質:両面無毛、表面は緑色、裏面は淡緑色
    • 葉柄:1~2.5cm、基部は赤みを帯びる
    • におい:ちぎるとクスノキ科特有のツンとした香りあり

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:淡黄色の花が3~5個ずつ集まってつく散形花序
    • 花被:同花被花(花冠と萼が同形で区別できない)
      • 花被片:6個、やや透明感あり、長さ2mmほどの広楕円形、雄花より雌花のほうが小さい、花のあと脱落
      • 雄花:雄しべ9個(外側6個、内側3個)、葯は2室、内側の花糸の両側に黄色い腺体がつく
      • 雌花:雌しべ1個、仮雌しべ9個(外側6個、内側3個)
    • 開花期:3〜4月、葉の展開前
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:漿果(液果)、熟して乾燥すると果皮は不規則に割れる
    • :直径1.5cmほどの球形
    • 成熟期:9~10月、黄褐色、若い果実は割ると柑橘系の香りあり

    種子

    • :1個
    • :球形、基部から先に向かってごく低い稜が走る
    • :赤褐色
    • 散布方法:動物(鳥)散布、あるいは重力散布または動物(貯食)散布

    冬芽

    • 鱗芽
      • 葉芽:細い紡錘形で先端はとがり、赤褐色の芽鱗に包まれる、側芽は仮頂芽より小さく、枝に密着する
      • 花芽:球形で、4mmほど柄があり、上向きか横向きにつく

    葉痕

    • :ハート形~半円形
    • 維管束痕:1個または3個

    用途

    • 種子:油が多い。絞って灯明油(とうみょうあぶら)(神仏に供えるともしびの油)や頭髪油に用いられた。枝にも油が多く、生木(なまき)でもよく燃える
    • :細長い幹は材のしなりとねじれ強さから、杖や輪かんじき、昔は縄代わりに用いられた

    特記事項

    • 枝葉に、クロモジ、ダンコウバイ、ヤマコウバシに似た芳香あり
    • クロモジ属 4 種の違い
    開花時期花序冬芽
    アブラチャン葉の展開前短い柄ありヤマコウバシより厚く、先端がとがり、葉柄が長く赤い混芽ではない
    ダンコウバイ同上無柄同上
    クロモジ葉の展開と同時同上
    ヤマコウバシ同上アブラチャンより薄く、先端は鈍頭、葉柄は短く赤くない、葉裏がやや粉白色花と葉の両方が入る混芽

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-162]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[503]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-420P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[128P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上38]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[139P]
    • 「読む」植物図鑑:[4-17P]

    写真

    アブラチャン
    20230619_富士山こどもの国
    アブラチャン
    20230619_富士山こどもの国
    アブラチャン
    20230619_富士山こどもの国
    アブラチャン
    20230619_富士山こどもの国
    アブラチャン
    20230817_西臼塚
    アブラチャン
    20230817_西臼塚
    アブラチャン
    20230817_西臼塚
    アブラチャン
    20240303_高山・市民の森
    アブラチャン
    20240303_高山・市民の森
    アブラチャン
    20240303_高山・市民の森
    アブラチャン
    20241006_高山・市民の森
    アブラチャン
    20241006_高山・市民の森
    アブラチャン
    20241006_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250309_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250309_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250309_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250407_朝霧高原
    アブラチャン
    20250407_朝霧高原
    アブラチャン
    20250407_朝霧高原
    アブラチャン
    20250407_朝霧高原
    アブラチャン
    20250427_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250427_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250427_高山・市民の森
  • アセビ

    基本情報

    • 学名:Pieris japonica
    • 科名・属名:ツツジ科アセビ属
    • 漢字名:馬酔木
    • 別名:アセボ/アシビ

    名前の由来

    • 万葉集で「あしび」の名で読まれており、有毒の実を指す「悪し実(あしみ)」を意味する説が有力
    • 酔った馬が足を曳(ひ)く「脚曳き」説、足が痺(しび)れるので「足痺れ」から転訛した説など諸説あり
    • 漢字「馬酔木」は当て字とされ、馬が食べると酩酊状態になる様子を表現

    生育地

    • 乾燥した山地や日当たりのよい尾根

    樹形

    • 常緑低木

    樹皮

    • 灰褐色。縦に細かく裂け目が入り、少しねじれる

    • 葉序:互生、枝先に集まってつく
    • 葉形:長楕円形、先はとがる、葉身長4~9cm
    • 葉縁:鈍低鋸歯
    • 葉脈:網目がやや凹む
    • 葉質:ややかたい革質、表面は濃い緑色で光沢あり
    • 葉柄:2~7mm
    • その他:展開したばかりの新葉は赤みを帯びる

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:枝先の葉腋から複総状花序が下垂、長さ10~15cm、白色の花多数
    • 花被:花冠は長さ6~8mmの細い壺形、浅く5裂、下向き、雄しべ10個、花糸の基部は有毛、葯に刺状の突起が2個、雌しべは花冠とほぼ同長、子房は無毛、萼は5深裂
    • 開花期:3~4月
    • 送粉方法:虫媒または鳥媒(開花時期は、まだ昆虫が少ないため、メジロなどが媒介することもある)

    果実

    • 種類:蒴果
    • :直径5~6mmの扁球形、上向き、先端に長い花柱が残る
    • 成熟期:9~10月、熟すと5裂

    種子

    • :多数
    • :変化が多い、長さ2~2.5mm
    • 散布方法:風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 側芽は卵形で小さい、花芽(つぼみ)の花軸は花が咲く前年の夏頃にのびだす

    葉痕

    • :ほぼ円形
    • 維管束痕:1個

    用途

    • 葉の煎液は、殺虫剤に用いられた

    特記事項

    • 葉や花に有毒成分が含まれ、中毒すると嘔吐、腹痛、下痢、四股麻痺などを起こす。奈良公園にアセビが多いのは、鹿が食べないため
    • ツツジ科の植物は、葉や花に有毒物質を含むものが多い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3078]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2177]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-126P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[649P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下270]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[197P]
    • 「読む」植物図鑑:[2-22P]

    写真

    アセビ
    20211026_駿府城公園
    アセビ
    20211026_駿府城公園
    アセビ
    20220321_その他
    アセビ
    20220321_その他
    アセビ
    20220801_県立美術館
    アセビ
    20220801_県立美術館
    アセビ
    20220801_県立美術館
    アセビ
    20240407_駿府城公園
    アセビ
    20240407_駿府城公園
  • アズマシャクナゲ

    基本情報

    • 学名:Rhododendron degronianum
    • 科名・属名:ツツジ科ツツジ属
    • 漢字名:東石楠花
    • 別名:シャクナゲ(石楠花)

    名前の由来

    • 「アズマ」は、東日本に多い
    • 「シャクナゲ」は、漢名「石南花」を呉音(ごおん)読みした「しゃくなんげ」が転訛したものだが、「石南花」は、本来バラ科のオオカナメモチで誤用

    生育地

    • 山地~深山の岩場や礫の多い林内や林縁

    樹形

    • 落葉低木

    樹皮

    • 灰白色

    • 葉序:互生、枝先に集まってつく
    • 葉形:長楕円形、葉身長7~17cm
    • 葉縁:全縁、裏側に巻く
    • 葉脈:主脈が目立ち、側脈は目立たない
    • 葉質:厚く革質、表面は光沢あり、裏面は淡褐色の軟毛が密生
    • 葉柄:1~2.5cm

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:枝先に散房花序、淡紅紫色~紅紫色の花が3~12個つく
    • 花被:花冠は直径4~6cm、漏斗状鐘形、上部は5裂、花柄の長さ1.5~3cmで縮れ毛あり、雄しべ10個、雌しべ1個
    • 開花期:5~6月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:蒴果、熟すと縦に裂ける
    • :長さ1~2.5cmの円柱形
    • 成熟期:7~10月?

    種子

    • :多数
    • :細長く小さい
    • 散布方法:風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 花芽は長さ2.5cmほどで枝先につく

    葉痕

    • :‐
    • 維管束痕:‐

    用途


    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3051]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2151]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-98P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[609P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下275]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    以下には他種(セイヨウシャクナゲ?)が混ざっている。

    アマギシャクナゲ
    20211113_高山・市民の森
    アマギシャクナゲ
    20211113_高山・市民の森
    アマギシャクナゲ
    20211113_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240303_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240303_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240303_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240303_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240428_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240428_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240428_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20250427_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20250427_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20250427_高山・市民の森
  • アズキナシ

    基本情報

    • 学名:Alniaria alnifolia
    • 科名・属名:バラ科 アズキナシ属
    • 漢字名:小豆梨
    • 別名:ハカリノメ(秤の目)

    名前の由来

    • 果実がナシに似ていて、アズキのように小さい
    • 「ハカリノメ(秤の目)」は、紫黒色の若枝の白色の皮目を秤の目盛りに見立てた

    生育地

    • 乾燥した尾根筋や斜面などの落葉樹林に多い

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰黒褐色でざらざらする。若木では枝と同じように白い皮目が目立つ。老木になると縦に細長い浅い裂け目が入る

    • 側枝はほとんど短枝化している

    • 葉序:互生、短枝化した側枝に3個束生することが多い
    • 葉形:円形に近い卵形、葉身長5~10cm
    • 葉縁:浅い重鋸歯
    • 葉脈:直線的な側脈が表面で凹み裏面で隆起
    • 葉質:はじめ両面に軟毛が散生するが、のちに無毛
    • 葉柄:1~2cm

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:枝先に複散房花序、直径1~1.5cmの白い花を5~20個つける
    • 花被:花弁は円形で平開、雄しべ約20個、花柱は無毛で2個、萼片は長さ2~3mmの三角形で内側に綿毛あり
    • 開花期:5~6月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:ナシ状果(偽果)
    • :長さ8~10mmの楕円形、表面に白い皮目がまばらにある、頂部に萼片が脱落したまるい跡が残る
    • 成熟期:10~11月、赤色
    • 果肉:石細胞とタンニンが多く、じゃりじゃりしている

    種子

    • :4個
    • :長さ6mmほどの半球形
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 長卵形で先はとがる。頂芽は長さ4~6mm、側芽より大きい、芽鱗は5~6枚

    葉痕

    • :三角形、葉柄の基部が残り隆起する
    • 維管束痕:3個

    用途

    • :かたく重く、薪炭材に用いられたり、器具類や家具、櫛にも用いられる

    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1709]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1061]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-670P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[252P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上164]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    アズキナシ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    アズキナシ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    アズキナシ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    アズキナシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    アズキナシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    アズキナシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • アサノハカエデ

    基本情報

    • 学名:Acer argutum
    • 科名・属名:ムクロジ科カエデ属
    • 漢字名:麻の葉楓

    名前の由来

    • 「アサノハ(麻の葉)」は、葉が麻の葉に似ている
    • 「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照

    生育地

    • 日本固有種
    • 山地の谷間や谷間に続く斜面に多い、高所に多い

    樹形

    • 落葉小高木

    樹皮

    • 灰褐色~灰色で平滑。皮目が点在

    • 葉序:対生
    • 葉形:5~7裂(5裂が多い)、葉身長4~10cm、裂片の先は尾状に細長く伸びてとがる
    • 葉縁:細重鋸歯
    • 葉質:表面は無毛で葉脈が凹み細かいシワになる
    • 葉柄:3~10cm

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:短い総状花序を出し、淡黄緑色の花をつける
      • 雄花序:5~15個の花がつく、基部に葉はつかない
      • 雌花序:10個ほどの花がつく、基部に葉が一対あり
    • 花被
      • 雄花:花柄の長さ約1.5cmで有毛、花弁と萼片4個、雄しべ4個
      • 雌花:花柄の長さ5~10mmではじめ有毛、子房は無毛、花弁と萼片4個、柱頭は2裂しそり返る
    • 開花期:5〜6月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:翼果
    • :分果は長さ2~2.5cmで無毛、翼はほぼ水平に開く
    • 成熟期:8~10月

    種子

    • 散布方法:翼による風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 枝先に頂生側芽を伴った頂芽がつく。側芽は対生。芽鱗は紫褐色で2対

    葉痕

    • :V字形またはU字形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2375]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1572]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-368P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[489P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下214]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    アサノハカエデ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    アサノハカエデ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • アスナロ

    基本情報

    • 学名:Thujopsis dolabrata
    • 科名・属名:ヒノキ科アスナロ属(1属1種)
    • 漢字名:翌檜/明日檜
    • 別名:ヒバ(檜葉)→アスナロの変種ヒノキアスナロ(var. hondai)をいうことが多い

    名前の由来

    • 「明日はヒノキになろう」からとする俗説があるが、それほどヒノキより劣っているわけではない

    生育地

    • 日本固有種
    • 山地の尾根や湿原

    樹形

    • 常緑高木

    樹皮

    • 赤褐色。古くなると黒褐色になる。ヒノキよりなめらかで、縦に薄くやや繊維状にはがれる

    • 葉序:十字対生
    • 葉形:長さ4~7mm(本科最大)の鱗片状(小さな鱗のように見えるのが1個の葉)、先はとがらない
    • 葉質:ヒノキやサワラに比べて厚い。表面は濃緑色で光沢あり、裏面は白いW字形にも見える気孔帯が目立つ

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序:小さな花が枝先に1個ずつつく
      • 雄花:長楕円形で、青色を帯びる。鱗片内に黄色の3~5葯あり
      • 雌花:8~10個の厚質の鱗片の内面に各々5個の胚珠あり
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:5月
    • 送粉方法:風媒

    果実


    種子

    • 種類:球果
    • :直径1~1.5cmの球形
    • 成熟期:10~11月。果鱗が開いて種子を出す
    • 果鱗(種鱗):長さ6~10mmの広卵形、ややそり返り、種子をだしたあと、背面が角状につきでる
    • 種子:果鱗に3~5個ずつつく、両側に広い翼あり
    • 散布方法:風散布

    冬芽


    葉痕


    用途

    • :建築、家具などに用いるほか、漆器の木地にも用いられる
    • 耐陰性が極めて強いため、日陰の庭木に用いられたり、山林の境界木(キョウカイキ)に植えられる

    特記事項

      • 強度はヒノキに少し劣るが、スギよりは強い。材に含まれるヒノキチオールという精油は、強い抗菌性と防虫性をもち、ヒノキよりもはるかに耐久性があり、シロアリなどの害に強い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-39]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[55]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-636P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[75P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上26]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[88P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    アスナロ
    20240911_箱根湿生花園
    アスナロ
    20240911_箱根湿生花園
    アスナロ
    20240911_箱根湿生花園
  • アサダ

    基本情報

    • 学名:Ostrya japonica
    • 科名・属名:カバノキ科アサダ属
    • 漢字名:浅田
    • 別名:ミノカブリ/ハネカワ

    名前の由来

    • 不明。樹皮が浅くはがれる様子からという説あり
    • 「ミノカブリ」は、樹皮のはがれ方が、ミノムシが蓑(みの)をかぶっているように見える
    • 「ハネカワ」は、樹皮が羽根のようにはがれる

    生育地

    • 日当たりのよい適度に湿った土地を好む

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 暗褐色または灰褐色。浅く縦に裂け、そり返った長い薄片となってはがれる

    • 葉序:互生
    • 葉形:狭卵形、葉身長7~13cm
    • 葉縁:やや粗い重鋸歯
    • 葉脈:側脈は9~13対
    • 葉質:やや薄い、はじめ両面に毛が密生し、その後裏面の脈上のみに残る
    • 葉柄:6~15mm、若枝も含め有毛で腺毛もあり

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:前年枝から下垂、長さ5~6cm、黄褐色
      • 雄花:腎臓形で先が鋭尖する苞の下に1個ずつつく、雄しべ8個
      • 雌花序:新枝の先端につく、細く緑色
      • 雌花:広卵形の苞の内側に2個ずつつく、花被(萼)は子房に合着(単花被花とする説もあり?)、柱頭は2個、糸状で赤みを帯びる
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:4〜5月、葉の展開と同時
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果が集まった複合果
    • :果穂の長さ5~6cmで下垂、果穂全体がホップの実のような外見、子房を包んでいた小苞が大きくなり、袋状の果苞になって堅果を包み込む、果苞の長さ約1.5cm
    • 成熟期:9~10月、白色→淡褐色

    種子

    • :堅果は1個
    • :堅果は長さ5~6mmの扁平な長楕円形、表面に縦のすじあり
    • 散布方法:果苞による風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 長さ2~5mmの卵形で、先が丸い。芽鱗は6~10個。雄花序には芽鱗なし

    葉痕

    • :半円形~腎形
    • 維管束痕:‐

    用途

    • 緻密でかたく、粘りあり。床板などの建築材や家具材、器具材、船舶材、木工材料に用いる

    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1981]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[114]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-202P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[406P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下200]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    アサダ
    20251029_寸又峡
    アサダ
    20251029_寸又峡
    アサダ
    20251029_寸又峡
    アサダ
    20251112_寸又峡
    アサダ
    20251029_寸又峡
    アサダ
    20251112_寸又峡
  • アケビ

    基本情報

    • 学名:Akebia quinata
    • 科名・属名:アケビ科アケビ属
    • 漢字名:木通/通草

    名前の由来

    • 果実が紫色に熟し、縦に割れて大きく口を開けた形から「開け実」説、
    • 「開けツビ(女性の性器の古語)」による説など諸説あり
    • 漢字「木通」は、つるの木口から息を吹き込むと反対側に抜けるように道管が太い

    生育地

    • 山野

    樹形

    • 落葉つる性木本
    • 右巻き(ネジと同一方向として)

    樹皮

    • 暗褐色。浅い割れ目が入り、うろこ状

    • 葉序:長枝で互生、短枝で束生
    • 葉形:5出の掌状複葉。長さ5~25cm
    • 小葉形:長楕円形~長倒卵形。長さ3~10cm(小葉柄0.5~3cm)
    • 小葉縁:全縁
    • 小葉脈:裏面では基部からの主脈と一対の側脈が目立つ

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序:葉の間から下垂。淡紫色の花をつける。先端に雄花が数個、基部側に雌花が1~3個つく
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)。萼片3個
      • 雄花:直径1~1.6cm。花柄長1~2cm。雄しべ6個
      • 雌花:直径2.5~3cm。花柄長4~5cm。円柱形の雌しべ3~9個
    • 開花期:4〜5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:漿果(液果)
    • :長さ5~10cmの楕円形。直径3~4cm
    • 成熟期:9~10月、紫色を帯び裂開する。果肉は白色
    • 食用:果肉は甘くて生食可。厚い果皮はほろ苦く、油炒めや肉詰めにされる

    種子

    • :多数
    • :いろいろ。長さ5~7mm
    • :黒褐色
    • 散布方法:動物(鳥や哺乳類)散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 長さ3~4mmの卵形。芽鱗は12~16個

    葉痕

    • :半円形
    • 維管束痕:多数

    用途

    • つるは、薪や柴の結束に用いられたり、編んで篭を作る「あけび細工」に用いる(より柔軟で強靭なミツバアケビのつるがよい)
    • 柔らかい新芽は天ぷらや胡麻和え、マヨネーズ和えにする
    • つる(茎)を乾燥したものは生薬の「木通(もくつう)」、実を乾燥したものを「木痛子(もくつうし)」と呼び、利尿、鎮痛、通経などに用いられた

    特記事項

    • アリ散布
      • 種子には脂肪の多いエライオソームという付属物があり、アリが好む。アリは、鳥類などが排出した糞から種子を巣に運び、エライオソームを食べた後で種子を外に棄て、種子散布を広げる

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1155]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[652]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-150P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[142P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上66]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[233P]
    • 「読む」植物図鑑:[1-95P]

    写真

    アケビ
    20240327_その他
    アケビ
    20240327_その他
    アケビ
    20240317_その他
    アケビ
    20240327_その他
    アケビ
    20240327_その他
    アケビ
    20240331_高山・市民の森
    アケビ
    20240331_高山・市民の森
    アケビ
    20250404_県立美術館
    アケビ
    20250929_県立美術館
    アケビ
    20251103_県立美術館
    アケビ
    20251106_県立美術館
    アケビ
    20251106_県立美術館
    アケビ
    20251106_県立美術館
  • アキグミ

    基本情報

    • 学名:Elaeagnus umbellata
    • 科名・属名:グミ科グミ属
    • 漢字名:秋茱萸

    名前の由来

    • 「アキ(秋)」は、果実が秋に熟す
    • 「グミ(茱萸)」は、「グイ(とげのこと)」のある木になる実で「グイミ」から説、
      小さな実をつけることから「小実(コミ)」が転訛した説など諸説あり

    生息地

    • 河原は原野、道ばた、川岸の礫地など、日当たりのよいところ

    樹形

    • 落葉低木
    • 若い枝葉ほど銀色の鱗状毛に覆われ白っぽく、全体が青白く見える

    樹皮

    • 灰黒色

    • 葉序:互生
    • 葉形:長楕円形、葉身長4~8cm
    • 葉縁:全縁、波打つ
    • 葉質:表面に若葉では銀色の鱗状毛あり。裏面に銀色の鱗状毛が密生、赤褐色の鱗状毛が交じる
    • 葉柄:4~10mm

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:葉腋に1~6個の花が下垂。花は白色→黄色を帯びる
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)。萼筒長5~7mm、子房の上部で少しくびれる。萼片4個、長さ約4mmの三角形で先は鋭尖。萼筒/萼片/子房/花柄には銀色の鱗状毛が密生。花柄長3~5mm。
    • 開花期:4~6月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:液果状の偽果
    • :直径6~8mmの球形。表面に赤褐色や白色の鱗片あり
    • 成熟期:9~11月、赤色
    • 食用:可、甘酸っぱく、タンニンによる渋味あり

    種子

    • :1個
    • :長さ4~5mmの楕円形。表面に縦の溝が8個あり
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 裸芽
    • 頂芽は長さ5mmほど、褐色の鱗状毛におおわれ、銀色の鱗状毛が少しまじる。側芽はやや小さい

    葉痕

    • :?
    • 維管束痕:1個?

    用途


    特記事項

    • <グミ属の特徴
      • 根粒菌による窒素固定
        • 根粒菌と共生して窒素固定ができるため、土壌条件の悪い場所でも生育可能
      • 単花被花
        • 花冠なし萼のみ
      • 偽果
        • 萼が筒状に細長く伸び、先端が4裂している。萼筒にはくびれがあり、くびれから上部は花後脱落し、基部は肥大して偽果になる
      • 鱗片が密生
        • 葉や枝だけでなく、萼や果実にも多数の星や菊の花のような形をした鱗片(鱗状毛や星状毛)が密生する

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1853]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1784]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-558P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[316P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上169]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[186P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    アキグミ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    アキグミ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    アキグミ
    20231101_八峰苑鹿の湯