【注意】備忘録。誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • イチョウ

    基本情報

    • 学名:Ginkgo biloba
    • 科名・属名:イチョウ科イチョウ属(1科1属1種)
    • 漢字名:銀杏
    • 漢名:公孫樹(こうそんじゅ)

    名前の由来

    • 葉の形が水かきを持つ鴨の脚に似ており、宋時代の中国名「鴨脚」を「ヤーチャオ」と聞き転訛した説あり
    • 漢字「銀杏」は、種子が銀(白)色で、外種皮が杏(あんず)に似ている
    • 漢名「公孫樹」は、中国での当て字、孫の代にならないと結実しないことから

    生育地

    • 中国原産。古生代デボン紀に出現し、氷河期に絶滅したと考えられていたが、中国で生き残りが発見され、「生きている化石」といわれる
    • 日本には古くに移入されたとされ、公園、街路、社寺境内などに植えられている

    樹形

    • 落葉高木
    • 老木の枝にはしばしば「乳(ちち)」と呼ばれる太い根のようなものが垂れ下がる、担根体(根でも枝葉でもない)という栄養分を蓄える器官という説あり

    樹皮

    • 灰白色。粗く縦に裂ける。コルク層が発達し、押すとやや弾力がある

    • 葉序:長枝で互生、短枝で束生
    • 葉形:扇形、葉身長4~8cm
    • 葉縁:中央に切れ込みが入る葉と入らない葉あり
    • 葉脈:途中で二叉に分かれて広がる「ニ叉状脈(にさじょうみゃく)」、シダ植物に多い
    • 葉質:革質
    • 葉柄:3~8cm
    • 紅葉:鮮やかな黄色

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:短枝に束生
      • 雄花:長さ2cmほど、雄しべがらせん状についた円柱形
      • 雌花:長さ2~3cm、細長い柄の先に胚珠が2個つく、1個だけ成熟
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:4~5月、葉の展開と同時
    • 送粉方法:風媒
    • 受精方法:コケ植物やシダ植物と同様に精子で受精する。花粉が春に雌花についてから秋近くになって精子をつくり、胚に入って受精する(他の種子植物は、精子をつくらず、花粉管をのばして、精子核を胚に直接いれて受精する)

    果実


    種子

    • 種類:銀杏と呼ばれる(胚珠が成長したもので種子であり果実ではない)。
    • :球形、種子は悪臭のする外種皮につつまれ、取り除くと白色のかたい殻(中種皮)があり、中の雌性配偶体(胚乳ではない。胚乳は被子植物が獲得した重複受精によりつくられるようになったもの)は食用
    • 成熟期:10~11月、外種皮が黄色になる
    • 散布方法:動物散布または重力散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 頂芽は半球形、側芽はほとんど短枝化する
    • 短枝の芽は、雄木は膨らみ、雌木は小さくとがる違いあり

    葉痕

    • 形:半円形
    • 維管束痕:2個

    用途

    • :白く美しく、ソロバン玉、木魚、碁盤、漆器の木地、まな板に用いる
    • 中種皮を取り除いた雌性配偶体は生薬の「白果仁(はくかにん)」と呼ばれ、咳止めや痰切りに用いられた

    特記事項

    • 注意事項
      • 外種皮を素手で触るのは注意が必要。ウルシ科の植物にかぶれる場合、かぶれる可能性あり
      • 一度に大量のギンナンを食べると、ビタミンB6欠乏症で、嘔吐、下痢、呼吸困難を起こす場合あり
    • 燃えにくく火災に強いが、過湿な土に弱い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-2]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[4]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-552P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[45P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上2]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[74P]
    • 「読む」植物図鑑:[1-107P, 110P]

    写真

    イチョウ
    20211018_城北公園
    イチョウ
    20211018_城北公園
    イチョウ
    20250404_県立美術館
    イチョウ
    20250404_県立美術館
    イチョウ
    20250404_県立美術館
    イチョウ
    20251103_県立美術館
  • イチイ

    基本情報

    • 学名:Taxus cuspidata
    • 科名・属名:イチイ科イチイ属
    • 漢字名:一位
    • 別名:オンコ/アララギ

    名前の由来

    • 仁徳天皇が、本種に笏(しゃく)をつくる高貴な木として最高位の「正一位(しょういちい)」を授けた説あり

    生育地

    • 亜高山帯や寒冷地

    樹形

    • 常緑高木
    • 成長は遅い

    樹皮

    • 赤褐色。光沢はなく、縦に浅く裂けてはがれ落ちる

    • 葉序:らせん状、側枝では2列に並ぶ
    • 葉形:線形(針形)、葉身長1.5~3cm
    • 葉質:先端はとがるがカヤより柔らかく触れても痛くない、表面は濃緑色で光沢あり、裏面の2本の気孔帯は薄緑色で目立たない

    • 花性: 雌雄異株(まれに同株)
    • 花序:葉腋につく
      • 雄花:9~10個の雄しべが球状に集まる、淡黄色
      • 雌花:胚珠は1個、数対の鱗片におおわれる、胚珠の基部には環状の仮種皮あり、淡緑色
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:3~5月
    • 送粉方法:風媒

    果実


    種子

    • 種類:‐
    • :長さ5mmほどの卵球形、肥大して杯状になった仮種皮が種子を包む
    • 成熟期:仮種皮は9~10月に紅色に熟す
    • 仮種皮:肉質で紅色になると甘味があって食べることができる。中の種子の外種皮は有毒なので、食べないように、嚙みつぶさないにする。鳥やサルが種を丸ごと食べて平気なのは、外種皮は丈夫で動物は消化できず、糞でそのまま出るため
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽


    葉痕


    用途

    • :年輪幅が狭く、弾力性と光沢があることから建築材、家具材、彫刻材に用いられた。昔は、強靭で粘りがあり折れにくいため、弓材に用いられた

    特記事項

    • 有毒
      • 葉や木部、種子にタキシンやタキソールなどの毒がある
    • カヤとの違い
      • カヤに比べて葉の先端がやわらかく、触れても痛くない。葉の裏の気孔帯が薄緑色で目立たない
    • キャラボクとの違い
      • イチイの側枝はほぼ2列に葉が並ぶ。キャラボクは葉がらせん状に並ぶ

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-62]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[5]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-656P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[90P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上15]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[91P]
    • 「読む」植物図鑑:[1-132P, 135P]

    写真

    イチイ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    イチイ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    イチイ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    イチイ
    20231101_八峰苑鹿の湯
  • イタヤカエデ

    基本情報

    • 学名:Acer mono Maxim.
    • 科名・属名:ムクロジ科カエデ属
    • 漢字名:板屋楓

    名前の由来

    • 「イタヤ(板屋)」は、大きな葉が水平によく茂り、雨が降っても雨宿りできる板で葺いた屋根「板屋」にたとえた
    • 「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照

    生育地

    • 日本固有種
    • 日当たりのよい谷間や谷間に接する斜面

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 暗灰色。若木ではなめらか、老木では浅く縦に裂ける

    • 葉序:対生
    • 葉形:扁円形、掌状に5~7裂(浅裂~深裂まで変化あり)、葉身長5~18cm
    • 葉縁全縁
    • 葉質:表は光沢あり、裏の脈液に淡黄褐色の毛叢がある以外は無毛
    • 葉柄:4~15cm
    • 紅葉:黄色

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序:枝先に散房花序、黄緑色の雄花と両性花が混じる
    • 花被:花の直径5~7mm、花弁と萼片5個、雄しべ8個
    • 開花期:4〜5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:翼果
    • :分果は長さ2~3cmで無毛、翼は直角~鋭角に開く
    • 成熟期:9~10月

    種子

    • 散布方法:翼による風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 枝先に頂生側芽を伴った頂芽がつく。頂芽は長さ5~8mmの卵形で濃紅紫色、芽鱗は5~8対、側芽は葉柄内芽のものもあり

    葉痕

    • :浅いV字形
    • 維管束痕:3個

    用途

    • :木肌が白く弾力があり、加工も容易なため、かつては家具や楽器、スキー板などに利用された、細いものはテープ状に剥いで籠編みに用いられた
    • 日本産の樹木としては糖分が多く、東北から北海道にかけて、春先に「メープルサップ」と呼ばれる甘い樹液を採取した
      • 樹液が甘い理由
        寒い時期の広葉樹は、養分を貯蔵している柔細胞内の濃度を濃くして、凍らないようにしている。春、根が休眠状態から目覚めて水分吸収を始めると、根にある柔細胞内の濃い細胞液を薄めるために、水分が細胞内に吸い込まれる。順次上にある柔細胞が水分を吸収し、幹の道管に水が上がっていく。この時、道管液には、柔細胞から排出された糖分が溶け込んでいる。幹に穴をあけると道管液がにじみ出る。

    特記事項

    • 静岡県内には4変種あり
      • エンコウカエデ(猿猴楓)(別名:アサヒカエデ)f.dissectum
        • 葉が掌状に5~9深裂
      • ウラゲエンコウカエデ(裏毛猿猴楓)(var. connivens
        • 葉が掌状に5~9中裂
        • 葉裏の脈上葉柄上部白色開出毛密生
      • モトゲイタヤ(元毛板屋)(別名:イトマキイタヤ(糸巻板屋))var. trichobasis
        • 葉が掌状に7~9浅裂
        • 葉裏脈液と葉柄上部褐色の毛叢
      • オニイタヤ(鬼板屋)(別名:ケイタヤ(毛板屋))var. ambiuum
        • 葉が掌状に5~7浅裂
        • 葉裏全体に短毛

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2386]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1583]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-354P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[492P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下213]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    イタヤカエデ
    20230502_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20230502_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20230502_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20240303_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20240303_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20240428_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20240428_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20240428_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20240428_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20240504_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20240504_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20250309_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20250309_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20250412_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20250412_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20250412_高山・市民の森
  • イズセンリョウ

    基本情報

    • 学名:Maesa japonica
    • 科名・属名:サクラソウ科イズセンリョウ属
    • 漢字名:伊豆千両
    • 別名:ウバガネモチ

    名前の由来

    • 葉がセンリョウに似ていて、静岡県熱海市にある伊豆山神社に多く生えている

    生育地

    • 湿った常緑樹林内

    樹形

    • 常緑低木
    • 幹は直立せず、枝を垂らし気味に長く伸ばす

    樹皮

    • 紫褐色(若木は緑色)。皮目あり

    • 葉序:互生
    • 葉形:長楕円形、葉身長7~15cm
    • 葉縁:先半分に低鋸歯(全縁もあり)
    • 葉脈:裏ではくっきり緑色に見える
    • 葉質:表は光沢あり、裏は白みを帯びる
    • 葉柄:1~2cm

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:葉腋に総状花序、黄白色の花をつける、基部に長さ1mmに満たない小さな苞あり
    • 花被:花冠は長さ約5mmの筒状で腺条あり、上部は浅く5裂、ふちに細毛あり、雄しべ5個、雌しべ1個、萼は5裂し、基部に広卵形の小さな小苞が1対あり
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:漿果(液果)
    • :直径約5mmの球形
    • 成熟期:晩秋~冬、乳白色
    • その他:宿存する萼にすっぽり包まれる、表面には褐色の腺条あり、頂部に花柱が残る

    種子

    • :多数
    • :長さ0.5mm、稜あり
    • :黒色
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 裸芽
    • 葉芽は赤褐色の粒状の毛におおわれている

    葉痕

    • :ハート形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2954]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2201]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-180P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[576P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下257]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[4-126P]

    写真

    イズセンリョウ
    20220212_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220221_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220221_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220223_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220223_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220223_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220410_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220504_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20251207_朝鮮岩
  • イイギリ

    基本情報

    • 学名:Idesia polycarpa
    • 科名・属名:ヤナギ科イイギリ属
    • 漢字名:飯桐(漢名:椅桐)
    • 別名:ナンテンギリ(南天桐)

    名前の由来

    • 「イイ(飯)」は、昔、飯をこの葉で包んだ
    • 「ギリ(桐)」は、材が白くて軽く、箱材や下駄材などキリ材の代用とした
    • ナンテンギリの「ナンテン(南天)」は、艶のある赤い果実をナンテンの赤い果実にたとえた。「南天箸」の多くは、ナンテンの代用品としてイイギリを使っている

    生育地

    • 山地のやや湿気のあるところ

    樹形

    • 落葉高木
    • 枝は、ミズキなどと同様に、同じ場所から横方向に放射状に伸ばし、車輪状に枝を広げた樹形になる

    樹皮

    • 灰白色。なめらかで粒状の皮目が目立つ

    • 葉序:互生、枝先に集まってつく
    • 葉形:三角形、基部は浅い心形かほぼ直線状、葉身長10~20cm
    • 葉縁:粗低鋸歯、鋸歯先端が小さく突起して腺になっている
    • 葉質:裏は粉白色、脈液に白毛あり
    • 葉柄:10~20cm、赤みを帯びることが多い、葉身の基部に1対の褐色の蜜腺、葉柄の基部近くに1~3個の蜜腺がある
    • その他:新枝の葉は基部のものほど大きく、葉柄は葉身より長くなり、先端に行くにしたがって葉は小さくなり、葉柄も短くなり、それぞれの葉が重ならないようになっている

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:枝先に円錐花序が垂れ下がる、長さ20~30cm、芳香のある花多数
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)、萼片5~6個、卵形で淡緑色、両面に帯黄色の毛が密生
      • 雄花:直径約1.5cm、雄しべ多数で目立つ
      • 雌花:直径約8mm、子房球形、花柱3~6個、雄しべは退化して小さい
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:虫媒(花は目立たないが匂いで誘引)

    果実

    • 種類:漿果(液果)
    • :直径8~10mmの球形、ブドウの房のように垂れ下がる
    • 成熟期:10~11月、赤色

    種子

    • :多数(80個ほど)
    • :2mmほどの卵状扁球形
    • :紫褐色
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 頂芽は赤褐色で、長さ5~9mmの半球形、芽鱗は7~10個。表面は樹脂のために光沢があり、やや粘る。側芽は発達しにくい

    葉痕

    • :ほぼ円形で大きい
    • 維管束痕:多数で3か所に集まる

    用途

    • :白くて軽く、箱材や下駄材などキリ材の代用とした

    特記事項

    • 幼木の成長が早い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-2138]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1791]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-606P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[454P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上110]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[209P]
    • 「読む」植物図鑑:[4-126P]

    写真

    イイギリ
    20230502_高山・市民の森
    イイギリ
    20240504_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
  • アリドオシ

    基本情報

    • 学名:Damnacanthus indicus
    • 科名・属名:アカネ科アリドオシ属
    • 漢字名:蟻通し

    名前の由来

    • とげが鋭くアリでも刺し通す

    生育地

    • 常緑樹林内

    樹形

    • 常緑低木
    • 地面を這うように低く横に広がることが多い

    • 短枝の変化した長さは8~20mmの鋭いとげあり。とげは葉と同長または長い

    • 葉序:対生、大小の葉が一対ずつ交互につく
    • 葉形:卵形、葉身長1~5cm
    • 葉縁:全縁
    • 葉質:革質で光沢あり
    • 葉柄:0~2mm

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:枝先や葉腋に白色の花を2個ずつつける
    • 花被:花冠は漏斗形、長さ約1cm、先は4裂し裂片の長さ約3mm、萼は長さ1~1.5mmで4裂、雄しべ4個
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:核果
    • :直径約5mmの球形、先に萼片が残る
    • 成熟期:11~1月、赤色

    種子

    • :?
    • :長さ約3mm
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽


    葉痕


    用途


    特記事項

    • 赤い果実は「千両、万両、有り通し」と縁起を担いで庭先に並べて植えられた。正月飾りでは「一両」と呼ばれる

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3149]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2418]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-326P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[658P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下282]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    アリドオシ
    20220221_朝鮮岩
    アリドオシ
    20220221_朝鮮岩
    アリドオシ
    20220410_朝鮮岩
    アリドオシ
    20240517_竜爪山
    アリドオシ
    20240517_竜爪山
    アリドオシ
    20240517_竜爪山
  • アラカシ

    基本情報

    • 学名:Quercus glauca
    • 科名・属名:ブナ科コナラ属
    • 漢字名:粗樫

    名前の由来

    • 「アラ(粗)」は、枝葉が粗く、葉の鋸歯が粗い
    • 「カシ(樫)」は、アカガシの名前の由来参照

    生育地

    • 山野。しばしばスダジイやツブラジイと混生

    樹形

    • 常緑高木

    樹皮

    • 暗灰色。皮目や浅いくぼみあり。大きな割れ目はできない

    • 葉序:互生
    • 葉形:長楕円形、葉身長7~15cm
    • 葉縁先半分に粗い鋸歯
    • 葉脈:裏面の葉脈が盛り上がる
    • 葉質:厚くかたく革質で表面は光沢あり、裏面は細かい毛が密生し淡緑色/灰白色
    • 葉柄:1~3cm

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:新枝の下部から垂れ下がる、長さ5~10cm、軸には淡褐色の軟毛が密生、雄花は苞のわきに2~3個つく、苞は褐色で軟毛が密生し長さ3~4mmの卵形
      • 雌花序:新枝の上部の葉腋に直立、雌花が3~5個つく、苞は長さ0.7mmの卵形
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)
      • 雄花:花被は直径3mmほどで4~6裂、雄しべ4~6個
      • 雌花:花柱3個、さじ形でそり返る
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果
    • :長さ1.5~2cmほどの卵球形
    • 殻斗:鱗片が合着した同心円状の環が6~7個ほど並ぶ
    • 成熟期:秋

    種子

    • :1個
    • 散布方法:重力散布または動物(貯食)散布

    冬芽

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の冬芽」参照

    葉痕

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の葉痕」参照

    用途

    • 葉や樹皮には多量のタンニンを含むため、媒染剤やなめし皮剤に用いる
    • 小径木が多いことから、薪炭材やパルプ用材にしか用いられない

    特記事項

    • 山麓に生えるもっともふつうなカシ類なので、単にカシと呼ばれることが多い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1958]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[148]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-256P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[369P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下190]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[109P]
    • 「読む」植物図鑑:[1-116P]

    写真

    アラカシ
    20211030_遊木の森
    アラカシ
    20220212_朝鮮岩
    アラカシ
    20220212_朝鮮岩
    アラカシ
    20220410_朝鮮岩
    アラカシ
    20220410_朝鮮岩
    アラカシ
    20220619_遊木の森
    アラカシ
    20220619_遊木の森
    アラカシ
    20231023_県立森林公園
    アラカシ
    20231115_遊木の森
    アラカシ
    20240414_県立美術館
    アラカシ
    20240414_県立美術館
    アラカシ
    20240414_県立美術館
    アラカシ
    20240809_静岡県立美術館
    アラカシ
    20250420_遊木の森
    アラカシ
    20250430_県立美術館
  • アブラチャン

    基本情報

    • 学名:Lindera praecox
    • 科名・属名:クスノキ科クロモジ属
    • 漢字名:油瀝青
    • 別名:ムラダチ/ズサ/ヂシャ

    名前の由来

    • アブラ「油」+チャン「瀝青(れきせい:タールやピッチ等黒色の粘着性のあるものの総称)」
    • 果実や樹皮に油分が多い

    生育地

    • 山地の中腹や山裾の落葉広葉樹林。湿ったところに多い

    樹形

    • 落葉低木。株立ち状になることが多い

    樹皮

    • 灰褐色。小さな円形の皮目が多い

    • 葉序:互生、枝先に集まらない
    • 葉形:卵状楕円形(菱形に近い)、葉身長5~8cm、先端は急に鋭くとがる
    • 葉縁:全縁
    • 葉質:両面無毛、表面は緑色、裏面は淡緑色
    • 葉柄:1~2.5cm、基部は赤みを帯びる
    • におい:ちぎるとクスノキ科特有のツンとした香りあり

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:淡黄色の花が3~5個ずつ集まってつく散形花序
    • 花被:同花被花(花冠と萼が同形で区別できない)
      • 花被片:6個、やや透明感あり、長さ2mmほどの広楕円形、雄花より雌花のほうが小さい、花のあと脱落
      • 雄花:雄しべ9個(外側6個、内側3個)、葯は2室、内側の花糸の両側に黄色い腺体がつく
      • 雌花:雌しべ1個、仮雌しべ9個(外側6個、内側3個)
    • 開花期:3〜4月、葉の展開前
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:漿果(液果)、熟して乾燥すると果皮は不規則に割れる
    • :直径1.5cmほどの球形
    • 成熟期:9~10月、黄褐色、若い果実は割ると柑橘系の香りあり

    種子

    • :1個
    • :球形、基部から先に向かってごく低い稜が走る
    • :赤褐色
    • 散布方法:動物(鳥)散布、あるいは重力散布または動物(貯食)散布

    冬芽

    • 鱗芽
      • 葉芽:細い紡錘形で先端はとがり、赤褐色の芽鱗に包まれる、側芽は仮頂芽より小さく、枝に密着する
      • 花芽:球形で、4mmほど柄があり、上向きか横向きにつく

    葉痕

    • :ハート形~半円形
    • 維管束痕:1個または3個

    用途

    • 種子:油が多い。絞って灯明油(とうみょうあぶら)(神仏に供えるともしびの油)や頭髪油に用いられた。枝にも油が多く、生木(なまき)でもよく燃える
    • :細長い幹は材のしなりとねじれ強さから、杖や輪かんじき、昔は縄代わりに用いられた

    特記事項

    • 枝葉に、クロモジ、ダンコウバイ、ヤマコウバシに似た芳香あり
    • クロモジ属 4 種の違い
    開花時期花序冬芽
    アブラチャン葉の展開前短い柄ありヤマコウバシより厚く、先端がとがり、葉柄が長く赤い混芽ではない
    ダンコウバイ同上無柄同上
    クロモジ葉の展開と同時同上
    ヤマコウバシ同上アブラチャンより薄く、先端は鈍頭、葉柄は短く赤くない、葉裏がやや粉白色花と葉の両方が入る混芽

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-162]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[503]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-420P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[128P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上38]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[139P]
    • 「読む」植物図鑑:[4-17P]

    写真

    アブラチャン
    20230619_富士山こどもの国
    アブラチャン
    20230619_富士山こどもの国
    アブラチャン
    20230619_富士山こどもの国
    アブラチャン
    20230619_富士山こどもの国
    アブラチャン
    20230817_西臼塚
    アブラチャン
    20230817_西臼塚
    アブラチャン
    20230817_西臼塚
    アブラチャン
    20240303_高山・市民の森
    アブラチャン
    20240303_高山・市民の森
    アブラチャン
    20240303_高山・市民の森
    アブラチャン
    20241006_高山・市民の森
    アブラチャン
    20241006_高山・市民の森
    アブラチャン
    20241006_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250309_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250309_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250309_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250407_朝霧高原
    アブラチャン
    20250407_朝霧高原
    アブラチャン
    20250407_朝霧高原
    アブラチャン
    20250407_朝霧高原
    アブラチャン
    20250427_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250427_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250427_高山・市民の森
  • アセビ

    基本情報

    • 学名:Pieris japonica
    • 科名・属名:ツツジ科アセビ属
    • 漢字名:馬酔木
    • 別名:アセボ/アシビ

    名前の由来

    • 万葉集で「あしび」の名で読まれており、有毒の実を指す「悪し実(あしみ)」を意味する説が有力
    • 酔った馬が足を曳(ひ)く「脚曳き」説、足が痺(しび)れるので「足痺れ」から転訛した説など諸説あり
    • 漢字「馬酔木」は当て字とされ、馬が食べると酩酊状態になる様子を表現

    生育地

    • 乾燥した山地や日当たりのよい尾根

    樹形

    • 常緑低木

    樹皮

    • 灰褐色。縦に細かく裂け目が入り、少しねじれる

    • 葉序:互生、枝先に集まってつく
    • 葉形:長楕円形、先はとがる、葉身長4~9cm
    • 葉縁:鈍低鋸歯
    • 葉脈:網目がやや凹む
    • 葉質:ややかたい革質、表面は濃い緑色で光沢あり
    • 葉柄:2~7mm
    • その他:展開したばかりの新葉は赤みを帯びる

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:枝先の葉腋から複総状花序が垂れ下がる、長さ10~15cm、白色の花多数
    • 花被:花冠は長さ6~8mmの細い壺形、浅く5裂、下向き、雄しべ10個、花糸の基部は有毛、葯に刺状の突起が2個、雌しべは花冠とほぼ同長、子房は無毛、萼は5深裂
    • 開花期:3~4月
    • 送粉方法:虫媒または鳥媒(開花時期は、まだ昆虫が少ないため、メジロなどが媒介することもある)

    果実

    • 種類:蒴果
    • :直径5~6mmの扁球形、上向き、先端に長い花柱が残る
    • 成熟期:9~10月、熟すと5裂

    種子

    • :多数
    • :変化が多い、長さ2~2.5mm
    • 散布方法:風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 側芽は卵形で小さい、花芽(つぼみ)の花軸は花が咲く前年の夏頃にのびだす

    葉痕

    • :ほぼ円形
    • 維管束痕:1個

    用途

    • 葉の煎液は、殺虫剤に用いられた

    特記事項

    • 葉や花に有毒成分が含まれ、中毒すると嘔吐、腹痛、下痢、四股麻痺などを起こす。奈良公園にアセビが多いのは、鹿が食べないため
    • ツツジ科の植物は、葉や花に有毒物質を含むものが多い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3078]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2177]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-126P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[649P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下270]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[197P]
    • 「読む」植物図鑑:[2-22P]

    写真

    アセビ
    20211026_駿府城公園
    アセビ
    20211026_駿府城公園
    アセビ
    20220321_その他
    アセビ
    20220321_その他
    アセビ
    20220801_県立美術館
    アセビ
    20220801_県立美術館
    アセビ
    20220801_県立美術館
    アセビ
    20240407_駿府城公園
    アセビ
    20240407_駿府城公園
  • アズマシャクナゲ

    基本情報

    • 学名:Rhododendron degronianum
    • 科名・属名:ツツジ科ツツジ属
    • 漢字名:東石楠花
    • 別名:シャクナゲ(石楠花)

    名前の由来

    • 「アズマ」は、東日本に多い
    • 「シャクナゲ」は、漢名「石南花」を呉音(ごおん)読みした「しゃくなんげ」が転訛したものだが、「石南花」は、本来バラ科のオオカナメモチで誤用

    生育地

    • 山地~深山の岩場や礫の多い林内や林縁

    樹形

    • 落葉低木

    樹皮

    • 灰白色

    • 葉序:互生、枝先に集まってつく
    • 葉形:長楕円形、葉身長7~17cm
    • 葉縁:全縁、裏側に巻く
    • 葉脈:主脈が目立ち、側脈は目立たない
    • 葉質:厚く革質、表面は光沢あり、裏面は淡褐色の軟毛が密生
    • 葉柄:1~2.5cm

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:枝先に散房花序、淡紅紫色~紅紫色の花が3~12個つく
    • 花被:花冠は直径4~6cm、漏斗状鐘形、上部は5裂、花柄の長さ1.5~3cmで縮れ毛あり、雄しべ10個、雌しべ1個
    • 開花期:5~6月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:蒴果、熟すと縦に裂ける
    • :長さ1~2.5cmの円柱形
    • 成熟期:7~10月?

    種子

    • :多数
    • :細長く小さい
    • 散布方法:風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 花芽は長さ2.5cmほどで枝先につく

    葉痕

    • :‐
    • 維管束痕:‐

    用途


    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3051]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2151]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-98P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[609P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下275]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    以下には他種(セイヨウシャクナゲ?)が混ざっている。

    アマギシャクナゲ
    20211113_高山・市民の森
    アマギシャクナゲ
    20211113_高山・市民の森
    アマギシャクナゲ
    20211113_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240303_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240303_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240303_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240303_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240428_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240428_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240428_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20250427_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20250427_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20250427_高山・市民の森