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投稿者: kona

  • フウトウカズラ Piper kadzura

    コショウ科コショウ属
    漢字:風藤葛
    名前の由来:日本には生えていない「風藤」に似ている説あり。
    樹形:蔓性常緑木本
    葉:互生
    花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)、黄色
    花期:4~5月
    果実:液果、赤色
    果期:11~3月
    備考:節間からは気根(付着根)を出さず、節部からだけ出す。

    フウトウカズラ
    20230409_その他
    フウトウカズラ
    20230409_その他
  • フウ Liquidambar formosana

    フウ科フウ属
    漢字:楓
    別名:タイワンフウ(台湾楓)
    名前の由来:中国の漢名「楓」の音読み。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株、頭状花序、無花被花(萼と花冠なし)
    花期:4月頃
    果実:蒴果が集まった集合果、褐色
    果期:10~11月
    備考:
    中国、台湾原産。
    樹脂は芳香があり、漢方で「楓香脂(ふうこうし)」と呼び、解毒、止痛、止血、結核などの薬に用いられる。

    フウ
    20211018_城北公園
    フウ
    20211018_城北公園
  • ビワ Eriobotrya japonica

    バラ科ビワ属
    漢字:枇杷
    名前の由来:果実あるいは葉の形が弦楽器の琵琶に似ている(琵琶も昔は枇杷の文字だった)。
    樹形:常緑小高木
    葉:互生
    花:両性花、円錐花序、白色、芳香あり。
    花期:11月~1月
    果実:ナシ状果、黄橙色
    果期:5~6月
    備考:
    花は冬に咲く鳥媒花だが、自家受粉も可能。
    枝葉は春、夏、秋と年三回の伸長成長する。
    実は食用。
    材は弾力があり木目が美しいため櫛材や印材、木刀、杖などに用いた。
    葉は生薬「枇杷葉(びわよう)」として、あせも、打ち身・捻挫、咳止め、暑毛(しょっき)あたり、胃腸病などに用いる。種子を乾燥させたものは生薬「枇杷仁(びわにん)」として、鎮咳・鎮静剤に用いる。

    ビワ
    20220312_花沢山
    ビワ
    20220312_花沢山
  • ヒロハツリバナ Euonymus macropterus

    ニシキギ科ニシキギ属
    漢字:広葉吊花
    名前の由来:
    葉が広い「ツリバナ」。
    「ツリバナ(吊花)」は、ツリバナの名前の由来参照。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:両性花、集散花序、黄緑色
    花期:6~7月
    果実:蒴果、発達した翼が4個あり、紅色に熟すと4裂し橙赤色の仮種皮に包まれた種子を出す
    果期:9~10月
    備考:
    標高1000~2000mの山地に生える。
    マユミの備考参照。

    ヒロハツリバナ
    20241121_大室山ブナ林
    ヒロハツリバナ
    20241121_大室山ブナ林
    ヒロハツリバナ
    20241121_大室山ブナ林
    ヒロハツリバナ
    20241121_環境省生物多様性センター
    ヒロハツリバナ
    20241121_環境省生物多様性センター
  • ヒヨドリバナ Eupatorium chinense

    キク科ヒヨドリバナ属
    漢字:鵯花
    名前の由来:ヒヨドリ(鵯)が山から里に下りてきて鳴く頃に花が咲く。
    葉:対生
    花:筒状花の集まった頭状花序、白色(淡紫色もあり)
    花期:8~10月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    無性生殖型と有性生殖型あり。無性生殖型はジェミニウイルスに感染されることが多く葉に黄斑が入る。有性生殖型はウイルスが侵入しても感染することは少ない。
    フジバカマヨツバヒヨドリサワヒヨドリとの葉の違い>

    葉形葉序葉柄
    ヒヨドリバナ切り込みなし対生あり
    フジバカマ深く3裂対生あり
    ヨツバヒヨドリ切り込みなし3~4枚輪生あり
    サワヒヨドリ切り込みなし対生なし
    ヒヨドリバナ
    20240918_箱根湿生花園
    ヒヨドリバナ
    20240918_箱根湿生花園
    ヒヨドリバナ
    20240918_箱根湿生花園
  • ヒュウガミズキ Corylopsis pauciflora 

    マンサク科トサミズキ属
    漢字:日向水木
    名前の由来:
    「ヒュウガ(日向)」は、日向の国(宮崎県北部)にはほとんど自生していない(本州の石川県~兵庫県の日本海側に自生)。
    トサミズキなどに比べて花数が少ないため「ヒメミズキ(姫ミズキ)」が転訛した説、
    明智日向守光秀(あけちひゅうがのかみみつひで)の所領だった丹波地方(京都北部) に多く自生していた説など諸説あり。
    「ミズキ(水木)」は、葉がミズキに似ている説あり。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、穂状花序、黄色
    花期:3~4月
    果実:蒴果、種子は黒色
    果期:10~11月
    備考:
    トサミズキとの違い>
    トサミズキの備考参照。

    ヒュウガミズキ
    20240911_箱根湿生花園
    ヒュウガミズキ
    20240911_箱根湿生花園
    ヒュウガミズキ
    20240911_箱根湿生花園
  • ヒメユズリハ Daphniphyllum teijsmannii

    ユズリハ科ユズリハ属
    漢字:姫譲葉
    名前の由来:
    葉が小さい「ユズリハ」。
    「ユズリハ(譲葉)」は、ユズリハの名前の由来参照。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:雌雄異株、総状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)
    花期:5~6月
    果実:核果、紫黒色
    果期:12~1月
    備考:ユズリハの備考参照。

    ヒメユズリハ
    20211018_城北公園
    ヒメユズリハ
    20211018_城北公園
    ヒメユズリハ
    20211026_駿府城公園
    ヒメユズリハ
    20211026_駿府城公園
    ヒメユズリハ
    20220619_遊木の森
    ヒメユズリハ
    20220619_遊木の森
    ヒメユズリハ
    20231023_県立森林公園
    ヒメユズリハ
    20231023_県立森林公園
    ヒメユズリハ
    20240310_朝鮮岩・満観峰
    ヒメユズリハ
    20240310_朝鮮岩・満観峰
    ヒメユズリハ
    20241125_佐鳴湖
    ヒメユズリハ
    20241125_佐鳴湖
  • ヒメシャラ Stewartia monadelpha

    ツバキ科ナツツバキ属
    漢字:姫沙羅
    名前の由来:
    花の小さい「シャラ」。
    「シャラ(沙羅)」は、シャラノキ(ナツツバキの別名)。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、白色
    花期:5月
    果実:蒴果、5個の果片に裂開する
    果期:9~10月
    備考:
    樹皮は淡赤褐色で薄く細かく剥げ落ちる。樹肌が滑らか。
    樹皮を触ると、薄いため冷たく感じる。
    若葉の表面には細毛が密生し、触るとふんわりした感触あり。
    ツバキと同様花弁の基部が合着しているため、雄しべと一緒に抜け落ちる。

    ヒメシャラ
    20211212_県立森林公園
    ヒメシャラ
    20220126_その他
    ヒメシャラ
    20220410_その他
    ヒメシャラ
    20220410_その他
    ヒメシャラ
    20220613_その他
    ヒメシャラ
    20220801_県立美術館
    ヒメシャラ
    20230527_下十枚山
    ヒメシャラ
    20230527_下十枚山
    ヒメシャラ
    20230527_下十枚山
    ヒメシャラ
    20240524_その他
    ヒメシャラ
    20240524_その他
    ヒメシャラ
    20240524_その他
    ヒメシャラ
    20240809_静岡県立美術館
    ヒメシャラ
    20250309_高山・市民の森
    ヒメシャラ
    20250309_高山・市民の森
  • ヒメシャジン Adenophora nikoensis

    キキョウ科ツリガネニンジン属
    漢字:姫沙参
    名前の由来:
    小さい「シャジン」。
    「シャジン(沙参)」は、ツリガネニンジンのこと。
    葉:互生
    花:紫色
    花期:7~9月
    習性:多年草
    備考:亜高山帯に生える。

    ヒメシャジン
    20230821_富士山五合目付近
    ヒメシャジン
    20230821_富士山五合目付近
  • ヒメコウゾ Broussonetia kazinoki

    クワ科コウゾ属
    漢字:姫楮
    名前の由来:
    小さい「コウゾ」。
    「コウゾ(楮)」は、樹皮を和紙の原料にしていた紙麻(かみそ)→カミゾ→コウゾ。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    果実:クワ状果(瘦果の集まった複合果)、橙赤色
    果期:6~7月
    備考:
    枝はジグザグに曲がる。
    ヤマグワ等のコウゾ属に共通して、同じ枝に着く葉に、裂け目のあるものとないものがある異形葉。
    果実は赤く熟して食べられるが、残存する花柱が硬く口当たりはよくない。
    平安時代にカジノキが渡来するまでは、靭皮(じんぴ)繊維が重要な繊維材料だった。近年まで重要な和紙原料で、今も手漉き和紙に使われる。
    コウゾとして栽培されているものは全て本種とカジノキとの雑種。
    <クワ科の植物>
    ヤマグワの備考参照。
    ヤマグワとの違い>
    ヤマグワの備考参照。

    ヒメコウゾ
    20221016_朝鮮岩
    ヒメコウゾ
    20221016_朝鮮岩
    ヒメコウゾ
    20221016_朝鮮岩
    ヒメコウゾ
    20231016_県立森林公園
    ヒメコウゾ
    20231016_県立森林公園
    ヒメコウゾ
    20231016_県立森林公園