【注意】備忘録。誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • イロハカエデ(イロハモミジ)

    基本情報

    • 学名:Acer palmatum
    • 科名・属名:ムクロジ科カエデ属
    • 漢字名:伊呂波楓
    • 別名:タカオカエデ(高雄楓)

    名前の由来

    • 「イロハ(伊呂波)」は、7つの葉の裂片を「いろはにほへと」と数えた
      「カエデ(楓)」は、葉の形がカエルの手に似ていることから、「カエルテ(蛙手)」が転訛した

    生育地

    • 山地の多少湿り気のある日当たりのよい斜面や沢沿い

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 若木は緑色でなめらか。成木は淡灰褐色で縦に割れ目が入る

    • 葉序:対生
    • 葉形:掌状に5または7裂、葉身長4~7cm。先は尾状にとがる
    • 葉縁:不ぞろいの重鋸歯
    • 葉質:裏面の基部脈液の淡褐色の毛を除いて無毛
    • 葉柄:2~5cm
    • 紅葉:赤色

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序:複散房花序、雄花と両性花が混じる、直径4~6mmの花を10~20個つける、短い軟毛密生
    • 花被:花弁と萼片5個、雄しべ8個、花からつきでる、葯は紫色。両性花の花柱は先が2裂し外に曲がる。萼片は暗紫色。花柄は紅色を帯びる
    • 開花期:4〜5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:翼果
    • :分果は長さ約1.5cmで無毛、翼はほぼ水平に開く
    • 成熟期:7~9月

    種子

    • 散布方法:翼による風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 芽鱗は4対あり、2対だけ見える。基部にはごく短い膜質鱗片があり、ふちに毛が並ぶ。頂芽はできず、枝先に仮頂芽が2個並ぶ、側芽は対生

    葉痕

    • :三日月形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項

    葉身長鋸歯葉先を結んだ線翼果
    イロハカエデ4~7cm重鋸歯楕円形
    中央の裂片が特に長い
    ほぼ水平
    上向き
    オオモミジ6~12cm細かい単鋸歯が多い円形やや鈍角に開く
    下向き

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2366]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1563]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-320P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[476P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下217]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[170P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    イロハモミジ
    20220801_県立美術館
    イロハカエデ
    20220911_高山・市民の森
    イロハカエデ
    20240331_高山・市民の森
    イロハカエデ
    20240331_高山・市民の森
    イロハカエデ
    20240331_高山・市民の森
    イロハカエデ
    20240420_その他
    イロハカエデ
    20240420_その他
    イロハカエデ
    20240420_その他
    イロハカエデ
    20250309_高山・市民の森
    イロハカエデ
    20250309_高山・市民の森
    イロハカエデ
    20250404_県立美術館
    イロハカエデ
    20250404_県立美術館
    イロハカエデ
    20250404_県立美術館
    イロハカエデ
    20250430_県立美術館
    イロハカエデ
    20250430_県立美術館
  • イボタノキ

    基本情報

    • 学名:Ligustrum obtusifolium
    • 科名・属名:モクセイ科イボタノキ属
    • 漢字名:水蝋木/疣取木

    名前の由来

    • 樹皮につくイボタロウムシ(ガイガラムシの一種)が分泌する白蝋を採ったことに由来する説、あるいは、採った白蝋を溶かして疣(いぼ)を取るのに使ったため「イボトリノキ(疣取りの木)」が転訛した説あり
    • 漢字名「水蝋木」は、中国名

    生育地

    • 山野の林縁

    樹形

    • 落葉低木。暖地では冬も葉が落ちないことあり

    樹皮

    • 灰白色~灰褐色。まるい皮目あり

    • 葉序:対生、羽状複葉のように見える
    • 葉形:長楕円形、葉身長3~7cm、先は丸い
    • 葉縁:全縁
    • 葉脈:主脈は表で凹み、裏に隆起して目立つ
    • 葉質:薄く光沢なし
    • 葉柄:1~2mm

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:新枝の先に長さ2~4cmの総状花序をだし、白色の花をつける
    • 花被:花冠は長さ7~9mmの筒状漏斗形で、先は4裂。裂片は長さ約3mm。雄しべ2個、葯は花筒からすこしつきでる。雌しべは短い。萼は低い4歯で短毛あり
    • 開花期:5~6月
    • 送粉方法:虫媒
    • におい:ほのかな芳香(甘い香り)あり

    果実

    • 種類:核果
    • :長さ6~7mm、直径5~6mmの広楕円状球形
    • 成熟期:10~12月、紫黒色

    種子

    • :核は1個?
    • :核は長さ6mmほど
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 卵形で先はややとがり、長さ2~3mm。芽鱗は3~4対、淡褐色~褐色。頂芽は発達しないことが多い

    葉痕

    • :半円形
    • 維管束痕:1個

    用途

    • イボタ蝋:樹皮につくイボタロウムシ(ガイガラムシの一種)が分泌する白蝋を固めたイボタ蝋を、ろうそく、家具などの艶だし、戸滑りをよくするなどに用いられた
    • ライラックの接ぎ木台木に用いる

    特記事項

    • ミヤマイボタとの違い
      • ミヤマイボタは葉先がとがるが、イボタノキは丸みを帯びる。
        ミヤマイボタは短枝がよく発達する。
        ミヤマイボタは本州中部では、標高が1000~2000m付近の山地に生える。イボタノキはそれより低い低地に生える

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3355]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2293]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-278P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[686P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下300]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[217P]
    • 「読む」植物図鑑:[4-44P]

    写真

    イボタノキ
    20230619_富士山こどもの国
    イボタノキ
    20230619_富士山こどもの国
    イボタノキ
    20230619_富士山こどもの国
    イボタノキ
    20231115_遊木の森
    イボタノキ
    20231115_遊木の森
    イボタノキ
    20231115_遊木の森
    イボタノキ
    20231115_遊木の森
    イボタノキ
    20240427_遊木の森
    イボタノキ
    20240427_遊木の森
    イボタノキ
    20240519_遊木の森
    イボタノキ
    20240519_遊木の森
    イボタノキ
    20240904_遊木の森
    イボタノキ
    20240911_箱根湿生花園
    イボタノキ
    20250407_朝霧高原
    イボタノキ
    20250407_朝霧高原
    イボタノキ
    20250407_朝霧高原
  • イブキ(ビャクシン)

    基本情報

    • 学名:Juniperus chinensis
    • 科名・属名:ヒノキ科ビャクシン属
    • 漢字名:伊吹
    • 別名:ビャクシン(柏槇)

    名前の由来

    • 「イブキ(伊吹)」は、滋賀、岐阜県境の伊吹山に生えていた説あり
    • 「ビャクシン(柏槇)」は、「柏子」が転訛した説あり

    生育地

    • 海岸の岩上や砂地

    樹形

    • 常緑高木

    樹皮

    • 灰褐色。縦裂し薄くはがれる。ねじれるものが多い

    • 葉序:十字対生。針葉は3輪生することもある
    • 葉形:2形あり
      • 普通形:長さ1~2mmの鱗状葉で円柱状に密着
      • 原始形:長さ4~12mmの針状葉。幼木の時期や、成木でも枝を切ると出る場合あり(先祖返り、隔世遺伝)
    • 葉質:光沢のある緑色。針状葉には白い気孔帯が2本あり

    • 花性: 雌雄異株(まれに同株)
    • 花序:鱗状葉のついた小枝の先端につく
      • 雄花:長さ3~4mmの楕円形
      • 雌花:鱗片6個。厚くて黄色から紫緑色に変化
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:4月
    • 送粉方法:風媒

    果実


    種子

    • 種類:球果
    • :直径6~7mmの球形
    • 成熟期:翌年の10月頃。青白色→黒紫色。白いロウ質におおわれる
    • 果鱗(種鱗):肉質で完全に合着し、裂開しない(ビャクシン属)
    • 種子:長さ3~5mmの卵球形、形は変異が多い。褐色で表面に光沢あり。1個の球果に2~4個
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽


    葉痕


    用途

    • :やわらかく光沢があり、仏像などの彫刻材、床柱などの装飾材に用いる
    • 庭木や盆栽に用いる

    特記事項

    • 公園や生け垣によく植えられている「カイヅカイブキ(貝塚伊吹)」は園芸種で、幹がねじれて、枝が巻き上がるようにつく

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-53]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[71]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-640P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[78P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上23]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[89P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    イブキ(ビャクシン)
    20241125_佐鳴湖
    イブキ(ビャクシン)
    20241125_佐鳴湖

    カイヅカイブキの先祖返り、隔世遺伝

    カイヅカイブキ
    20251103_県立美術館
    カイヅカイブキ
    20251103_県立美術館
  • イヌビワ

    基本情報

    • 学名:Ficus erecta
    • 科名・属名:クワ科イチジク属
    • 漢字名:犬枇杷
    • 別名:イタビ

    名前の由来

    • ビワに似た実はビワより小さく味が劣る

    生育地

    • 暖地の山地や丘陵

    樹形

    • 落葉小高木

    樹皮

    • 灰白色~灰褐色。なめらか

    • 葉序:互生
    • 葉形:倒卵状楕円形、葉身長10~20cm、基部は円形か浅心形
    • 葉縁:全縁
    • 葉質:両面無毛
    • 葉柄:2~5cm

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:「花嚢」で、花托が発達して袋状になり、内側に小さな花がたくさんついたもの、長さ8~10mmの球形で、葉腋に1個ずつつく、花嚢の柄の上部に長さ約1mmの半円形の下部総苞葉が3個つく
      • 雄花嚢:雄花と虫えい花が混在
      • 雌花嚢:雌花のみ
    • 花被:同花被花(花冠と萼が同形で区別できない)または単花被花(花冠なし萼のみ)
      • 雄花:花被片5個、雄しべ2個
      • 虫えい花:花柱は短い、柱頭は皿状
      • 雌花:花被片5個、雌しべ1個、花柱は長い
    • 開花期:4〜5月
    • 送粉方法:イヌビワコバチによる虫媒

    果実

    • 種類:イチジク状果(そう果の集まった複合果)⇒果嚢
    • :直径約2cmの球形
    • 成熟期:10~11月、黒紫色
    • 食用:雌果嚢は甘く可

    種子

    • :そう果は多数
    • :直径約1.3mmの球形
    • 散布方法:動物散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 葉芽は、長さ7~12mmの円錐形で先はとがり、2~4個の芽鱗におおわれる、頂芽は側芽より大きい、花芽は、まるっこい

    葉痕

    • :円形または腎臓形
    • 維管束痕:‐
    • 托葉痕が枝を一周する

    用途


    特記事項

    • 受粉方法
      • イチジク属の植物とコバチ(絶対送粉共生
        • イチジク属のすべての種は、それぞれ特定の種類のイチジクコバチというハチと一対一の共生関係を築いている。イチジクは、コバチに繁殖場所を提供し、コバチは、イチジクの花粉の媒介をするという両者の生存が不可欠な関係になっている
      • イヌビワとイヌビワコバチ(体長2mm程度)の場合
      • 【雌が雄花嚢へ達した場合】
        • 雄花嚢は、雄花とイヌビワコバチの幼虫の餌用の雌花(虫えい花)が混在。雌が短い花柱の雌花に産卵すると虫こぶ化し、幼虫は子房や種子を食べて育つ。成虫になると、雄(羽なし)は雌(羽あり)と交尾して死ぬ。雌は雄花の花粉を付けた後、産卵のために、他の花嚢を探しに外へ飛び立つ
      • 【雌が雌花嚢へ達した場合】
        • 雌花嚢は、花柱の長い雌花のみ。雌は産卵しようとしても、花柱が長いため産卵管が子房まで届かず産卵できない。雌花嚢の中を歩き回ることで受粉する。黒紫色に熟した雌果嚢は甘く食べられる。花嚢に入る際、雌の羽はほとんど取れてしまうため、他の花嚢へは移動できない(一匹以上の死んだ雌バチが入っている?)
    • クワ科の植物

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1904]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[183]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-338P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[349P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上180]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[223P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    イヌビワ
    20211030_遊木の森
    イヌビワ
    20220410_満観峰
    イヌビワ
    20220410_満観峰
    イヌビワ
    20220410_満観峰
    イヌビワ
    20220619_遊木の森
    イヌビワ
    20220619_遊木の森
    イヌビワ
    20220619_遊木の森
    イヌビワ
    20240310_満観峰・朝鮮岩
    イヌビワ
    20240310_満観峰・朝鮮岩
    イヌビワ
    20250404_県立美術館
    イヌビワ
    20250404_県立美術館
    イヌビワ
    20250404_県立美術館
    イヌビワ
    20250430_県立美術館
    イヌビワ
    20250430_県立美術館
    イヌビワ
    20250720_県立美術館
    イヌビワ
    20251103_県立美術館
    イヌビワ
    20251103_県立美術館
    イヌビワ
    20251103_県立美術館
    イヌビワ
    20251103_県立美術館
    イヌビワ
    20251106_県立美術館
  • イヌツゲ

    基本情報

    • 学名:Ilex crenata
    • 科名・属名:モチノキ科モチノキ属
    • 漢字名:犬黄楊

    名前の由来

    • 「イヌ」は、「いな(非、否、異)」に由来し、同じように葉が小さいツゲに似ていて異なる説あり(ツゲは、ツゲ科ツゲ属で、葉は対生し鋸歯はない)
      「ツゲ」は、葉が層をなして蜜に茂ることから「次から次と茂る」が「ツゲ」に転訛した
    • (参考)「イヌ〇〇」について
      • 「いな(非、否、異)」に由来し、「異な物」という意味で使われていた「イナ」がイヌに変化したものとする説が有力。「役に立つ植物に似ているが別の種」、「有用な種と同じ仲間であるが役に立たない」など、似て非なるものや劣るものを指す接頭語となっているケースが多いが、「犬」と結び付けるのはつじつまが合わない

    生育地

    • 山地の岩場、草地、林縁など

    樹形

    • 常緑小高木
    • よく枝分かれし、枝葉が密生

    樹皮

    • 灰黒色。皮目が多い

    • 葉序:互生
    • 葉形:楕円形、葉身長1~4cm
    • 葉縁:浅い鋸歯
    • 葉質:革質で表面光沢あり、両面無毛
    • 葉脈:側脈不明瞭
    • 葉柄:1~3mm
    • その他:裏面に腺点あり

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:本年枝の葉腋に、雄花は散形花序に2~6個、雌花は1個ずつ、淡黄白色の小さな花をつける
    • 花被:花弁4個、卵円形で長さ約2mm、萼片4個
      • 雄花:雄しべ4個、雌しべは退化して小さい
      • 雌花:雌しべ4個は退化して小さい、子房は緑色で半球形、柱頭4裂
    • 開花期:5〜7月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:核果
    • :直径5~6mmの球形
    • 成熟期:10~11月、黒色

    種子

    • :核4~5個?、中に種子1個
    • :核は長さ約4mmの三角状楕円形、背面に縦の筋が5個あり
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽


    葉痕


    用途

    • :モチノキより重硬緻密で、割れにくく狂いが少なく、器具・玩具・印材や櫛に用いられる

    特記事項

    • 乾燥地から湿地など幅広い環境下で生育でき、強度な刈り込みにも耐える

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3684]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1630]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-478P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[720P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下313]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[203P]
    • 「読む」植物図鑑:[5-92P]

    写真

    イヌツゲ
    20211026_駿府城公園
    イヌツゲ
    20211026_駿府城公園
    イヌツゲ
    20211030_遊木の森
    イヌツゲ
    20220801_県立美術館
    イヌツゲ
    20220801_県立美術館
    イヌツゲ
    20220801_県立美術館
    イヌツゲ
    20231016_県立森林公園
    イヌツゲ
    20231016_県立森林公園
    イヌツゲ
    20231115_遊木の森
    イヌツゲ
    20231115_遊木の森
    イヌツゲ
    20231115_遊木の森
    イヌツゲ
    20231115_遊木の森
    イヌツゲ
    20240608_遊木の森
    イヌツゲ
    20240608_遊木の森
    イヌツゲ
    20240608_遊木の森
    イヌツゲ
    20240616_遊木の森
    イヌツゲ
    20240616_遊木の森
  • イヌシデ

    基本情報

    • 学名:Carpinus tschonoskii
    • 科名・属名:カバノキ科クマシデ属
    • 漢字名:犬四手
    • 別名:シロシデ/ソネ

    名前の由来

    • 「イヌ(犬)」は、クマシデやアカシデよりも特徴がない説、花序の様子を子犬に見立てた説あり
      「シデ(四手)」は、アカシデ名前の由来参照

    生育地

    • 山地や丘陵の雑木林に多い、人里近くでも見られる

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • なめらかで、白っぽい縦縞模様が目立つものが多い。老木には浅い割れ目が入る

    • 葉序:互生
    • 葉形:卵形、葉身長5~9cm、葉先は短く突き出る
    • 葉縁:細重鋸歯
    • 葉脈:12~16対、裏面に突出
    • 葉質:表面はややざらつき伏毛あり、裏面は脈上や脈液に毛あり
    • 葉柄:5~12mm、淡褐色の毛が密生

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:前年枝に垂れ下がる、長さ5~8cm、黄褐色。苞は卵状円形で、ふちに毛あり
      • 雌花序:本年枝の先端あるいは短枝の腋から垂れ下がる。苞は広卵形
    • 花被:単花被花(花冠なし雌花に極めて退化した萼あり)
      • 雄花:苞に1個ずつつく。雄しべ数個。葯の先にはひげ状の長い毛あり
      • 雌花:苞の基部に2個ずつつく。花柱は紅色で先は2裂、基部に小苞があり、花のあと大きくなり、葉状の果苞になる
    • 開花期:3〜5月、葉の展開と同時
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果が集まった複合果
    • :果穂は長さ4~12cm、葉状の果苞がまばらにつく。果苞は長さ1.5~3cmの半長卵形、先端は鋭くとがる、外縁に不ぞろいの鋸歯あり、内縁は全縁、基部に内側に巻いた裂片あり、基部に堅果を1個抱く
    • 成熟期:10月

    種子

    • :堅果は1個
    • :堅果は長さ4~5mmの扁平な広卵形。表面に縦の筋が10個ほどあり
    • 散布方法:果苞による風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 長さ4~8mmの卵形。先端はややとがる。芽鱗は12~14個
    • 頂芽は雌花序と葉が入った混芽

    葉痕

    • :半円形
    • 維管束痕

    用途


    特記事項

    • クマシデ属の葉と果穂の違い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1976]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[109]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-192P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[400P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下198]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[100P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    イヌシデ
    20211018_城北公園
    イヌシデ
    20211018_城北公園
    イヌシデ
    20220613_高山・市民の森
    イヌシデ
    20220613_高山・市民の森
    イヌシデ
    20220613_高山・市民の森
    イヌシデ
    20220619_遊木の森
    イヌシデ
    20220619_遊木の森
    イヌシデ
    20220619_遊木の森
    イヌシデ
    20230502_高山・市民の森
    イヌシデ
    20230502_高山・市民の森
    イヌシデ
    20230502_高山・市民の森
    イヌシデ
    20230502_高山・市民の森
    イヌシデ
    20230502_高山・市民の森
    イヌシデ
    20240421_遊木の森
    イヌシデ
    20240421_遊木の森
    イヌシデ
    20240608_遊木の森
    イヌシデ
    20240608_遊木の森
    イヌシデ
    20250309_高山・市民の森
    イヌシデ
    20250309_高山・市民の森
    イヌシデ
    20250412_高山・市民の森
    イヌシデ
    20250412_高山・市民の森
    イヌシデ
    20251013_遊木の森
    イヌシデ
    20251013_遊木の森
  • イヌザンショウ

    基本情報

    • 学名:Zanthoxylum schinifolium
    • 科名・属名:ミカン科サンショウ属
    • 漢字名:犬山椒

    名前の由来

    • サンショウに似るが香りが悪い

    生育地

    • 原野、河原、林縁、道ばたなど

    樹形

    • 落葉低木

    樹皮

    • 灰緑色。老木は縦長の細い溝あり

    • 長さ4~15mmのとげが1個ずつ互生状につく

    • 葉序:互生
    • 葉形:奇数羽状複葉、小葉6~12対、長さ5~20cm
    • 小葉形:長楕円形、長さ1~5cm
    • 小葉縁:細鈍鋸歯、凹んだ部分に油点あり

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:枝先に長さ3~8cmの散房花序だし、黄緑色の小さな花を蜜につける
    • 花被:萼片および花弁5個、花弁は長楕円形で長さ1.5~2mm
      • 雄花:雄しべ5個
      • 雌花:3心皮からなり、ほとんど離生
    • 開花期:7〜8月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:蒴果(3個の分果)
    • :分果は長さ4~5mmの球形
    • 成熟期:9~10月、裂開して種子をだす

    種子

    • :分果に1個
    • :直径3~4mmの球形
    • :黒色で光沢あり
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 裸芽
    • 長さ約1mmの半球形

    葉痕

    • :ハート形または三角形
    • 維管束痕:3個

    用途

    • 果実:生薬の「青椒(せいしょう)」と呼ばれ、種子の精油を煎じたものを咳止めや消炎薬とした

    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2404]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1496]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-248P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[511P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下238]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[169P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    イヌザンショウ
    20221112_高山・市民の森
    イヌザンショウ
    20221112_高山・市民の森
    イヌザンショウ
    20231001_高山・市民の森
    イヌザンショウ
    20231001_高山・市民の森
    イヌザンショウ
    20231016_県立森林公園
    イヌザンショウ
    20231016_県立森林公園
    イヌザンショウ
    20240904_遊木の森
    イヌザンショウ
    20240904_遊木の森
    イヌザンショウ
    20240904_遊木の森
  • イヌザクラ

    基本情報

    • 学名:Padus buergeriana
    • 科名・属名:バラ科ウワミズサクラ属
    • 漢字名:犬桜
    • 別名:シロザクラ

    名前の由来

    • サクラの仲間だが、サクラに似ていない

    生育地

    • 日当たりのよい谷間など

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰白色で光沢があり、淡褐色の横長の皮目あり。老木では小さな薄片になってはがれる

    • 葉序:互生
    • 葉形:長楕円形、葉身長5~12cm
    • 葉縁:波打つ、細低鋸歯
    • 葉脈:表面で凹み裏面でやや突出
    • 葉質:両面無毛かまれに裏面主脈上に毛あり
    • 葉柄:0.8~1.5cm
    • その他:目立たない蜜腺が基部に一対ある場合あり

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:前年枝の葉腋に、長さ5~10cmの総状花序(ブラシ状)をだし、白色の花を多数つける。軸には短毛密生、下に葉はつかない
    • 花被:花は直径5~7mm。花弁5個、長さ約2mmの倒卵形で先はまるい。萼筒は長さ約1.5mmの杯形。萼片は長さ約1mmの広卵形で細鋸歯あり。雄しべ12~20個、花弁より長い。雌しべは無毛
    • 開花期:4~5月、葉の展開後
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:核果
    • :直径8mmほどの卵円形
    • 成熟期:7~9月。黄赤色→黒紫色
    • その他:基部に萼片が残る、果肉は苦味が強い

    種子

    • :核は扁卵形
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 長さ2~5mmの卵形で先がとがる。芽鱗は5個、紅紫色で光沢あり、無毛

    葉痕

    • :半円形~腎臓形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項

    • 葉や枝をもむと青臭いにおいあり
    • ウワミズザクラとの違い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1660]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1238]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-538P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[237P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上146]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[157P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

      イヌザクラ
      20251029_寸又峡
      イヌザクラ
      20251029_寸又峡
      イヌザクラ
      20251029_寸又峡
  • イヌマキ

    基本情報

    • 学名:Podocarpus macrophyllus
    • 科名・属名:マキ科マキ属
    • 漢字名:犬槇
    • 別名:クサマキ/マキ

    名前の由来

    • かつてスギを「マキ(真木)」と呼んでおり、スギよりも木材として劣る説、「ホンマキ」の別名を持つコウヤマキよりも姿形が劣る説あり

    生育地

    • 海岸に近い山地。耐陰性が強い

    樹形

    • 常緑高木

    樹皮

    • 灰白色。細かく縦裂してはがれる

    • 葉序:らせん状に互生、枝先に集まってつく
    • 葉形:広線形、葉身長4~15cm
    • 葉脈:中央脈が両面に隆起して目立つ
    • 葉質:先端はとがるが触れても痛くない

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:葉腋につく
      • 雄花:長さ約3cmの円柱形、黄白色
      • 雌花:長さ1cmほどの花床の上につく、ふくらんだ花床の上に鱗片が2個あり、そのうちの1個に青白い胚珠がつく
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:5~6月
    • 送粉方法:風媒

    果実


    種子

    • :直径約1cmのややいびつな緑白色の球形、基部には花床がつく。核果状で、緑色の皮(雌花の鱗片が肥大したもの)をむくと黄色の種子がでてくる
      • 花床(花托):赤紫色に熟して肉質化した花床は、甘味があり食べられる
    • 成熟期:10~12月
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽


    葉痕


    用途

    • 土質を選ばずよく生長し、移植も容易で、強い刈り込みに耐え、病虫害が少ないことから、生垣、防風垣だけでなく、庭木としても用いられる
    • :水湿に強く、桶材に用いる。抗菌性(耐朽性)があり、シロアリに強いので、沖縄では建築材に用いる

    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-33]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[9]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-648P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[66P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上12]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[92P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    イヌマキ
    20211026_駿府城公園
    イヌマキ
    20211026_駿府城公園
    イヌマキ
    20211030_遊木の森
    イヌマキ
    20220504_満観峰
    イヌマキ
    20220801_県立美術館
    イヌマキ
    20220801_県立美術館
    イヌマキ
    20231119_その他
    イヌマキ
    20231119_その他
  • イヌコリヤナギ

    基本情報

    • 学名:Salix integra
    • 科名・属名:ヤナギ科ヤナギ属
    • 漢字名:犬行李柳

    名前の由来

    • 「イヌコリ(犬行李)」は、柳行李(やなぎごうり:コリヤナギの皮をはいだ枝を編んで作った行李(こうり))を作るコリヤナギ(行李柳)に似ているが役に立たない
      「ヤナギ(柳)」は、アカメヤナギ名前の由来参照

    生育地

    • 乾燥した場所にも生えるが、川沿いに多い

    樹形

    • 落葉低木
    • 株立ちになる

    樹皮

    • 暗灰色でなめらか

    • 葉序:主に対生、互生もまじる
    • 葉形:丸みのある楕円形、葉身長3~8cm
    • 葉縁:低細鋸歯(鋸歯が気づかないくらい)
    • 葉質:両面無毛、裏面は粉白色
    • 葉柄:0~4mm(ほとんどない)

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:穂状花序、細い円柱形、ほとんど無柄、苞は倒卵形で両面に長い白色の毛あり
      • 雄花序:長さ2~3cm、雄しべ2個、花糸は合着して1個、基部に腺体1個、葯は紫紅色で黄色の花粉がこぼれる、苞の上部は黒色、中部は淡紅色、下部は淡緑色
      • 雌花序:長さ1.5~2.5cm、子房は卵形で淡緑色、花柱は短い、柱頭は黄緑色~紅色、腺体は1個、苞の上部は黒褐色、中部は紅色、下部は淡緑色
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:3月、葉の展開前
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:蒴果
    • 成熟期:5月、熟すと裂開

    種子

    • :多数、白い綿毛(柳絮(りゅうじょ))に包まれる
    • 散布方法:風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 花芽は卵形で長さ5~8mm
    • 芽鱗1個、切れ目がなく帽子のよう
    • 側芽は枝に背着して対生する

    葉痕

    • :細く浅いV字形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項

    • 葉芽の虫えい(ヤナギシントメハナガタフシ)がバラの花に似ていて、「柳のバラ」と呼ばれる

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-2148]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[94]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-46P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[431P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上113]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[96P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    イヌコリヤナギ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    イヌコリヤナギ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    イヌコリヤナギ(虫えい)
    20240918_箱根湿生花園 ヤナギシントメハナガタフシ
    イヌコリヤナギ(虫えい)
    20240918_箱根湿生花園
    イヌコリヤナギ(虫えい)
    20240918_箱根湿生花園