【注意】備忘録。誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • イヌコリヤナギ

    基本情報

    • 学名:Salix integra
    • 科名・属名:ヤナギ科ヤナギ属
    • 漢字名:犬行李柳

    名前の由来

    • 「イヌコリ(犬行李)」は、柳行李(やなぎごうり:コリヤナギの皮をはいだ枝を編んで作った行李(こうり))を作るコリヤナギ(行李柳)に似ているが役に立たない
      「ヤナギ(柳)」は、アカメヤナギ名前の由来参照

    生育地

    • 乾燥した場所にも生えるが、川沿いに多い

    樹形

    • 落葉低木
    • 株立ちになる

    樹皮

    • 暗灰色でなめらか

    • 葉序:主に対生、互生もまじる
    • 葉形:丸みのある楕円形、葉身長3~8cm
    • 葉縁:低細鋸歯(鋸歯が気づかないくらい)
    • 葉質:両面無毛、裏面は粉白色
    • 葉柄:0~4mm(ほとんどない)

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:穂状花序、細い円柱形、ほとんど無柄、苞は倒卵形で両面に長い白色の毛あり
      • 雄花序:長さ2~3cm、雄しべ2個、花糸は合着して1個、基部に腺体1個、葯は紫紅色で黄色の花粉がこぼれる、苞の上部は黒色、中部は淡紅色、下部は淡緑色
      • 雌花序:長さ1.5~2.5cm、子房は卵形で淡緑色、花柱は短い、柱頭は黄緑色~紅色、腺体は1個、苞の上部は黒褐色、中部は紅色、下部は淡緑色
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:3月、葉の展開前
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:蒴果
    • 成熟期:5月、熟すと裂開

    種子

    • :多数、白い綿毛(柳絮(りゅうじょ))に包まれる
    • 散布方法:風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 花芽は卵形で長さ5~8mm
    • 芽鱗1個、切れ目がなく帽子のよう
    • 側芽は枝に背着して対生する

    葉痕

    • :細く浅いV字形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項

    • 葉芽の虫えい(ヤナギシントメハナガタフシ)がバラの花に似ていて、「柳のバラ」と呼ばれる

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-2148]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[94]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-46P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[431P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上113]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[96P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    イヌコリヤナギ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    イヌコリヤナギ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    イヌコリヤナギ(虫えい)
    20240918_箱根湿生花園 ヤナギシントメハナガタフシ
    イヌコリヤナギ(虫えい)
    20240918_箱根湿生花園
    イヌコリヤナギ(虫えい)
    20240918_箱根湿生花園
  • イヌゴシュユ

    基本情報

    • 学名:Tetradium daniellii
    • 科名・属名:ミカン科ゴシュユ属
    • 漢字名:犬呉茱萸
    • 別名:ビービーツリー

    名前の由来


    生育地


    樹形

    • 落葉小高木

    樹皮


    • 葉序:対生
    • 葉形:奇数羽状複葉
    • 小葉縁:全縁

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:円錐花序
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:蒴果

    種子

    • :光沢のある黒色
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽


    葉痕


    用途


    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[‐]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[‐]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[‐]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[‐]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[‐]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    イヌゴシュユ
    20220515_その他
    イヌゴシュユ
    20220515_その他
    イヌゴシュユ
    20230625_その他
    イヌゴシュユ
    20230625_その他
    イヌゴシュユ
    20230914_その他
    イヌゴシュユ
    20230914_その他
    イヌゴシュユ
    20220917_その他
    イヌゴシュ
    20240317_その他
    イヌゴシュ
    20240317_その他
    イヌゴシュ
    20240317_その他
  • イヌガヤ

    基本情報

    • 学名:Cephalotaxus harringtonia
    • 科名・属名:イチイ科イヌガヤ属
    • 漢字名:犬榧

    名前の由来

    • 木材としてカヤに比べて劣る説、カヤに似るが種子が苦くて食べられない説あり
      「カヤ」は、カヤ名前の由来参照

    生育地

    • 山地。耐陰性が強く、暗い湿った広葉樹林やスギ林

    樹形

    • 常緑低木~小高木
    • 枝は比較的まばらで、まとまりがない
    • 成長は遅い

    樹皮

    • 暗褐色。縦に粗く裂けて、短冊状にはがれ落ちる

    • 葉序:左右に2列に並ぶ
    • 葉形:線形(針形)、葉身長2.5~4cm
    • 葉質:先端はとがるがカヤより柔らかく触れても痛くない、表面は暗緑色、裏面の2本の気孔帯は白色

    • 花性: 雌雄異株(まれに同株)
    • 花序
      • 雄花:前年の葉腋に6~10個集まってつき、直径1cmほどの花序をつくる、クリーム色
      • 雌花:枝先につく、広卵形の鱗片のわきに胚珠が2個つく(熟すのは1個だけ)、淡黄緑色
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:3~4月
    • 送粉方法:風媒

    果実


    種子

    • :長さ2~2.5cmの卵形、外種皮を向いた種子は長さ約1.2cm、2個の稜あり
    • 成熟期:翌年の9~10月、緑色→紅紫色
    • 仮種皮:肉質で甘味あり
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽


    葉痕


    用途

    • 胚乳から搾った油は、冬でも凍らず、炎が明るく煤が出ないため、優れた灯明油(とうみょうあぶら)とされた
    • :かたく強靭で耐久性も高いため、縄文時代の弓材とされ、現在も輪カンジキの材料に使う地域あり

    特記事項

    • 外種皮
      • 熟した種子の肉質種皮(外種皮)は、柔らかく多汁で甘味があるため食べられ、果実酒にもした。胚乳はヤニ臭く、カヤのように食べられない
    • カヤとの葉の違い
    • 抗がん剤の原料
      • ハリントニンアルカロイドという物質が根や葉に約0.08%含まれており、リンパ節炎の抗がん性を示す

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-60]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[11]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-652P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[88P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上14]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[91P]
    • 「読む」植物図鑑:[3-43P]

    写真

    イヌガヤ
    20220312_満観峰
    イヌガヤ
    20220312_満観峰
    イヌガヤ
    20220410_満観峰
    イヌガヤ
    20220801_県立美術館
    イヌガヤ
    20220801_県立美術館
    イヌガヤ
    20220801_県立美術館
    イヌガヤ
    20220801_県立美術館
    イヌガヤ
    20230902_高山・市民の森
    イヌガヤ
    20240331_高山・市民の森
    イヌガヤ
    20240517_竜爪山
    イヌガヤ
    20240517_竜爪山
    イヌガヤ
    20240517_竜爪山
    イヌガヤ
    20250309_高山・市民の森
    イヌガヤ
    20250309_高山・市民の森
    イヌガヤ
    20250412_高山・市民の森
    イヌガヤ
    20250412_高山・市民の森
    イヌガヤ
    20250412_高山・市民の森
    イヌガヤ
    20250420_遊木の森
    イヌガヤ
    20250430_県立美術館
  • イヌエンジュ

    基本情報

    • 学名:Maackia amurensis
    • 科名・属名:マメ科イヌエンジュ属
    • 漢字名:犬槐
    • 別名:オオエンジュ

    名前の由来

    • 「イヌ(犬)」は、中国原産のエンジュ(槐)からは、漢方薬の止血剤の槐花(かいか)が作られるが、日本産のイヌエンジュでは用いられなかった
      「エンジュ(槐)」は、古名「エニス(恵爾須)」の転化で、 エニスは、エンジュの種子を意味する「エス(槐子)」に由来

    生育地

    • 日本固有種
    • 山地の林縁、川岸、湿地の周辺

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 緑褐色~灰褐色。菱形の皮目が目立つ。老木は縦に裂ける

    • 葉序:互生
    • 葉形:奇数羽状複葉、小葉3~6対、長さ15~30cm
    • 葉軸:褐色の軟毛密生
    • 小葉形:卵形、長さ3~7cm
    • 小葉縁:全縁
    • 葉質:表面は無毛だが光沢は弱い、裏面は褐色の軟毛密生
    • 若葉:銀白色の軟毛が密生

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:枝先に総状花序を3~7個、長さ5~15cm、長さ1~1.2cmの淡黄白色の蝶形花を多数つける
    • 花被:萼は長さ4~5mm、外面に軟毛密生、上部4裂し、上側の萼片はまるく、下側の萼片3個は三角形、旗弁は反り返るが萼には接しない、雄しべ10個すべて離生
    • 開花期:7〜8月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:豆果、裂開しない
    • :長さ4~9cmのいびつな広線形、幅約1cm、表面に短毛密生、向軸側の縫合線は狭い翼になる
    • 成熟期:10~11月

    種子

    • :3~6個
    • :長さ7~8mmの長楕円形
    • 散布方法:豆果は裂開せず、風散布または水散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 卵形、芽鱗は2~3個で暗褐色、短い軟毛あり。仮頂芽は側芽よりも大きく長さ5~8mm

    葉痕

    • :半円形
    • 維管束痕:3個

    用途

    • :エンジュより優れる。かたく強靭で、狂いが少なく粘りがある。床柱、家具、器具材、三味線や鼓(つづみ)の胴に用いる

    特記事項

    • 枝を折るとソラマメに似たにおいがする

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1481]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1270]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-112P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[200P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上130]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[165P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    イヌエンジュ
    20230702_高山・市民の森
    イヌエンジュ
    20230702_高山・市民の森
    イヌエンジュ
    20230702_高山・市民の森
    イヌエンジュ
    20230702_高山・市民の森
    イヌエンジュ
    20240428_高山・市民の森
    イヌエンジュ
    20240428_高山・市民の森
    イヌエンジュ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    イヌエンジュ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    イヌエンジュ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    イヌエンジュ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    イヌエンジュ
    20241006_高山・市民の森
    イヌエンジュ
    20241006_高山・市民の森
    イヌエンジュ
    20250309_高山・市民の森
    イヌエンジュ
    20250309_高山・市民の森
    イヌエンジュ
    20250427_高山・市民の森
    イヌエンジュ
    20250427_高山・市民の森
  • イチョウ

    基本情報

    • 学名:Ginkgo biloba
    • 科名・属名:イチョウ科イチョウ属(1科1属1種)
    • 漢字名:銀杏
    • 漢名:公孫樹(こうそんじゅ)

    名前の由来

    • 葉の形が水かきを持つ鴨の脚に似ており、宋時代の中国名「鴨脚」を「ヤーチャオ」と聞き転訛した説あり
    • 漢字「銀杏」は、種子が銀(白)色で、外種皮が杏(あんず)に似ている
    • 漢名「公孫樹」は、中国での当て字、孫の代にならないと結実しないことから

    生育地

    • 中国原産。古生代デボン紀に出現し、氷河期に絶滅したと考えられていたが、中国で生き残りが発見され、「生きている化石」といわれる
    • 日本には古くに移入されたとされ、公園、街路、社寺境内などに植えられている

    樹形

    • 落葉高木
    • 老木の枝にはしばしば「乳(ちち)」と呼ばれる太い根のようなものが垂れ下がる、担根体(根でも枝葉でもない)という栄養分を蓄える器官という説あり

    樹皮

    • 灰白色。粗く縦に裂ける。コルク層が発達し、押すとやや弾力がある

    • 葉序:長枝で互生、短枝で束生
    • 葉形:扇形、葉身長4~8cm
    • 葉縁:中央に切れ込みが入る葉と入らない葉あり
    • 葉脈:途中で二叉に分かれて広がる「ニ叉状脈(にさじょうみゃく)」、シダ植物に多い
    • 葉質:革質
    • 葉柄:3~8cm
    • 紅葉:鮮やかな黄色

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:短枝に束生
      • 雄花:長さ2cmほど、雄しべがらせん状についた円柱形
      • 雌花:長さ2~3cm、細長い柄の先に胚珠が2個つく、1個だけ成熟
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:4~5月、葉の展開と同時
    • 送粉方法:風媒
    • 受精方法:コケ植物やシダ植物と同様に精子で受精する。花粉が春に雌花についてから秋近くになって精子をつくり、胚に入って受精する(他の種子植物は、精子をつくらず、花粉管をのばして、精子核を胚に直接いれて受精する)

    果実


    種子

    • 種類:銀杏と呼ばれる(胚珠が成長したもので種子であり果実ではない)。
    • :球形、種子は悪臭のする外種皮につつまれ、取り除くと白色のかたい殻(中種皮)があり、中の雌性配偶体(胚乳ではない。胚乳は被子植物が獲得した重複受精によりつくられるようになったもの)は食用
    • 成熟期:10~11月、外種皮が黄色になる
    • 散布方法:動物散布または重力散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 頂芽は半球形、側芽はほとんど短枝化する
    • 短枝の芽は、雄木は膨らみ、雌木は小さくとがる違いあり

    葉痕

    • 形:半円形
    • 維管束痕:2個

    用途

    • :白く美しく、ソロバン玉、木魚、碁盤、漆器の木地、まな板に用いる
    • 中種皮を取り除いた雌性配偶体は生薬の「白果仁(はくかにん)」と呼ばれ、咳止めや痰切りに用いられた

    特記事項

    • 注意事項
      • 外種皮を素手で触るのは注意が必要。ウルシ科の植物にかぶれる場合、かぶれる可能性あり
      • 一度に大量のギンナンを食べると、ビタミンB6欠乏症で、嘔吐、下痢、呼吸困難を起こす場合あり
    • 燃えにくく火災に強いが、過湿な土に弱い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-2]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[4]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-552P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[45P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上2]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[74P]
    • 「読む」植物図鑑:[1-107P, 110P]

    写真

    イチョウ
    20211018_城北公園
    イチョウ
    20211018_城北公園
    イチョウ
    20250404_県立美術館
    イチョウ
    20250404_県立美術館
    イチョウ
    20250404_県立美術館
    イチョウ
    20251103_県立美術館
  • イチイ

    基本情報

    • 学名:Taxus cuspidata
    • 科名・属名:イチイ科イチイ属
    • 漢字名:一位
    • 別名:オンコ/アララギ

    名前の由来

    • 仁徳天皇が、本種に笏(しゃく)をつくる高貴な木として最高位の「正一位(しょういちい)」を授けた説あり

    生育地

    • 亜高山帯や寒冷地

    樹形

    • 常緑高木
    • 成長は遅い

    樹皮

    • 赤褐色。光沢はなく、縦に浅く裂けてはがれ落ちる

    • 葉序:らせん状、側枝では2列に並ぶ
    • 葉形:線形(針形)、葉身長1.5~3cm
    • 葉質:先端はとがるがカヤより柔らかく触れても痛くない、表面は濃緑色で光沢あり、裏面の2本の気孔帯は薄緑色で目立たない

    • 花性: 雌雄異株(まれに同株)
    • 花序:葉腋につく
      • 雄花:9~10個の雄しべが球状に集まる、淡黄色
      • 雌花:胚珠は1個、数対の鱗片におおわれる、胚珠の基部には環状の仮種皮あり、淡緑色
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:3~5月
    • 送粉方法:風媒

    果実


    種子

    • 種類:‐
    • :長さ5mmほどの卵球形、肥大して杯状になった仮種皮が種子を包む
    • 成熟期:仮種皮は9~10月に紅色に熟す
    • 仮種皮:肉質で紅色になると甘味があって食べることができる。中の種子の外種皮は有毒なので、食べないように、嚙みつぶさないにする。鳥やサルが種を丸ごと食べて平気なのは、外種皮は丈夫で動物は消化できず、糞でそのまま出るため
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽


    葉痕


    用途

    • :年輪幅が狭く、弾力性と光沢があることから建築材、家具材、彫刻材に用いられた。昔は、強靭で粘りがあり折れにくいため、弓材に用いられた

    特記事項

    • 有毒
      • 葉や木部、種子にタキシンやタキソールなどの毒がある
    • カヤとの違い
      • カヤに比べて葉の先端がやわらかく、触れても痛くない。葉の裏の気孔帯が薄緑色で目立たない
    • キャラボクとの違い
      • イチイの側枝はほぼ2列に葉が並ぶ。キャラボクは葉がらせん状に並ぶ

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-62]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[5]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-656P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[90P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上15]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[91P]
    • 「読む」植物図鑑:[1-132P, 135P]

    写真

    イチイ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    イチイ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    イチイ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    イチイ
    20231101_八峰苑鹿の湯
  • イタヤカエデ

    基本情報

    • 学名:Acer mono Maxim.
    • 科名・属名:ムクロジ科カエデ属
    • 漢字名:板屋楓

    名前の由来

    • 「イタヤ(板屋)」は、大きな葉が水平によく茂り、雨が降っても雨宿りできる板で葺いた屋根「板屋」にたとえた
      「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照

    生育地

    • 日本固有種
    • 日当たりのよい谷間や谷間に接する斜面

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 暗灰色。若木ではなめらか、老木では浅く縦に裂ける

    • 葉序:対生
    • 葉形:扁円形、掌状に5~7裂(浅裂~深裂まで変化あり)、葉身長5~18cm
    • 葉縁全縁
    • 葉質:表は光沢あり、裏の脈液に淡黄褐色の毛叢がある以外は無毛
    • 葉柄:4~15cm
    • 紅葉:黄色

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序:枝先に散房花序、黄緑色の雄花と両性花が混じる
    • 花被:花の直径5~7mm、花弁と萼片5個、雄しべ8個
    • 開花期:4〜5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:翼果
    • :分果は長さ2~3cmで無毛、翼は直角~鋭角に開く
    • 成熟期:9~10月

    種子

    • 散布方法:翼による風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 枝先に頂生側芽を伴った頂芽がつく。頂芽は長さ5~8mmの卵形で濃紅紫色、芽鱗は5~8対、側芽は葉柄内芽のものもあり

    葉痕

    • :浅いV字形
    • 維管束痕:3個

    用途

    • :木肌が白く弾力があり、加工も容易なため、かつては家具や楽器、スキー板などに利用された、細いものはテープ状に剥いで籠編みに用いられた
    • 日本産の樹木としては糖分が多く、東北から北海道にかけて、春先に「メープルサップ」と呼ばれる甘い樹液を採取した
      • 樹液が甘い理由
        寒い時期の広葉樹は、養分を貯蔵している柔細胞内の濃度を濃くして、凍らないようにしている。春、根が休眠状態から目覚めて水分吸収を始めると、根にある柔細胞内の濃い細胞液を薄めるために、水分が細胞内に吸い込まれる。順次上にある柔細胞が水分を吸収し、幹の道管に水が上がっていく。この時、道管液には、柔細胞から排出された糖分が溶け込んでいる。幹に穴をあけると道管液がにじみ出る。

    特記事項

    • 静岡県内には4変種あり
      • エンコウカエデ(猿猴楓)(別名:アサヒカエデ)f.dissectum
        • 葉が掌状に5~9深裂
      • ウラゲエンコウカエデ(裏毛猿猴楓)(var. connivens
        • 葉が掌状に5~9中裂
        • 葉裏の脈上葉柄上部白色開出毛密生
      • モトゲイタヤ(元毛板屋)(別名:イトマキイタヤ(糸巻板屋))var. trichobasis
        • 葉が掌状に7~9浅裂
        • 葉裏脈液と葉柄上部褐色の毛叢
      • オニイタヤ(鬼板屋)(別名:ケイタヤ(毛板屋))var. ambiuum
        • 葉が掌状に5~7浅裂
        • 葉裏全体に短毛

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2386]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1583]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-354P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[492P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下213]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[(172, 173P)]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    イタヤカエデ
    20230502_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20230502_高山・市民の森
    イタヤカエデ
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    イタヤカエデ
    20240303_高山・市民の森
    イタヤカエデ
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    イタヤカエデ
    20240428_高山・市民の森
    イタヤカエデ
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    イタヤカエデ
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    イタヤカエデ
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    イタヤカエデ
    20240504_高山・市民の森
    イタヤカエデ
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    イタヤカエデ
    20250309_高山・市民の森
    イタヤカエデ
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    イタヤカエデ
    20250412_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20250412_高山・市民の森
    イタヤカエデ
    20250412_高山・市民の森
  • イズセンリョウ

    基本情報

    • 学名:Maesa japonica
    • 科名・属名:サクラソウ科イズセンリョウ属
    • 漢字名:伊豆千両
    • 別名:ウバガネモチ

    名前の由来

    • 葉がセンリョウに似ていて、静岡県熱海市にある伊豆山神社に多く生えている

    生育地

    • 湿った常緑樹林内

    樹形

    • 常緑低木
    • 幹は直立せず、枝を垂らし気味に長く伸ばす

    樹皮

    • 紫褐色(若木は緑色)。皮目あり

    • 葉序:互生
    • 葉形:長楕円形、葉身長7~15cm
    • 葉縁:先半分に低鋸歯(全縁もあり)
    • 葉脈:裏ではくっきり緑色に見える
    • 葉質:表は光沢あり、裏は白みを帯びる
    • 葉柄:1~2cm

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:葉腋に総状花序、黄白色の花をつける、基部に長さ1mmに満たない小さな苞あり
    • 花被:花冠は長さ約5mmの筒状で腺条あり、上部は浅く5裂、ふちに細毛あり、雄しべ5個、雌しべ1個、萼は5裂し、基部に広卵形の小さな小苞が1対あり
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:漿果(液果)
    • :直径約5mmの球形
    • 成熟期:晩秋~冬、乳白色
    • その他:宿存する萼にすっぽり包まれる、表面には褐色の腺条あり、頂部に花柱が残る

    種子

    • :多数
    • :長さ0.5mm、稜あり
    • :黒色
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 裸芽
    • 葉芽は赤褐色の粒状の毛におおわれている

    葉痕

    • :ハート形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2954]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2201]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-180P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[576P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下257]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[4-126P]

    写真

    イズセンリョウ
    20220212_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220221_朝鮮岩
    イズセンリョウ
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    イズセンリョウ
    20220223_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220223_朝鮮岩
    イズセンリョウ
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    イズセンリョウ
    20220410_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220504_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20251207_朝鮮岩
  • イイギリ

    基本情報

    • 学名:Idesia polycarpa
    • 科名・属名:ヤナギ科イイギリ属
    • 漢字名:飯桐(漢名:椅桐)
    • 別名:ナンテンギリ(南天桐)

    名前の由来

    • 「イイ(飯)」は、昔、飯をこの葉で包んだ
      「ギリ(桐)」は、材が白くて軽く、箱材や下駄材などキリ材の代用とした
    • ナンテンギリの「ナンテン(南天)」は、艶のある赤い果実をナンテンの赤い果実にたとえた。「南天箸」の多くは、ナンテンの代用品としてイイギリを使っている

    生育地

    • 山地のやや湿気のあるところ

    樹形

    • 落葉高木
    • 枝は、ミズキなどと同様に、同じ場所から横方向に放射状に伸ばし、車輪状に枝を広げた樹形になる

    樹皮

    • 灰白色。なめらかで粒状の皮目が目立つ

    • 葉序:互生、枝先に集まってつく
    • 葉形:三角形、基部は浅い心形かほぼ直線状、葉身長10~20cm
    • 葉縁:粗低鋸歯、鋸歯先端が小さく突起して腺になっている
    • 葉質:裏は粉白色、脈液に白毛あり
    • 葉柄:10~20cm、赤みを帯びることが多い、葉身の基部に1対の褐色の蜜腺、葉柄の基部近くに1~3個の蜜腺がある
    • その他:新枝の葉は基部のものほど大きく、葉柄は葉身より長くなり、先端に行くにしたがって葉は小さくなり、葉柄も短くなり、それぞれの葉が重ならないようになっている

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:枝先に円錐花序が垂れ下がる、長さ20~30cm、芳香のある花多数
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)、萼片5~6個、卵形で淡緑色、両面に帯黄色の毛が密生
      • 雄花:直径約1.5cm、雄しべ多数で目立つ
      • 雌花:直径約8mm、子房球形、花柱3~6個、雄しべは退化して小さい
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:虫媒(花は目立たないが匂いで誘引)

    果実

    • 種類:漿果(液果)
    • :直径8~10mmの球形、ブドウの房のように垂れ下がる
    • 成熟期:10~11月、赤色

    種子

    • :多数(80個ほど)
    • :2mmほどの卵状扁球形
    • :紫褐色
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 頂芽は赤褐色で、長さ5~9mmの半球形、芽鱗は7~10個。表面は樹脂のために光沢があり、やや粘る。側芽は発達しにくい

    葉痕

    • :ほぼ円形で大きい
    • 維管束痕:多数で3か所に集まる

    用途

    • :白くて軽く、箱材や下駄材などキリ材の代用とした

    特記事項

    • 幼木の成長が早い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-2138]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1791]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-606P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[454P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上110]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[209P]
    • 「読む」植物図鑑:[4-126P]

    写真

    イイギリ
    20230502_高山・市民の森
    イイギリ
    20240504_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
  • アリドオシ

    基本情報

    • 学名:Damnacanthus indicus
    • 科名・属名:アカネ科アリドオシ属
    • 漢字名:蟻通し

    名前の由来

    • とげが鋭くアリでも刺し通す

    生育地

    • 常緑樹林内

    樹形

    • 常緑低木
    • 地面を這うように低く横に広がることが多い

    • 短枝の変化した長さは8~20mmの鋭いとげあり。とげは葉と同長または長い

    • 葉序:対生、大小の葉が一対ずつ交互につく
    • 葉形:卵形、葉身長1~5cm
    • 葉縁:全縁
    • 葉質:革質で光沢あり
    • 葉柄:0~2mm

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:枝先や葉腋に白色の花を2個ずつつける
    • 花被:花冠は漏斗形、長さ約1cm、先は4裂し裂片の長さ約3mm、萼は長さ1~1.5mmで4裂、雄しべ4個
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:核果
    • :直径約5mmの球形、先に萼片が残る
    • 成熟期:11~1月、赤色

    種子

    • :?
    • :長さ約3mm
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽


    葉痕


    用途


    特記事項

    • 赤い果実は「千両、万両、有り通し」と縁起を担いで庭先に並べて植えられた。正月飾りでは「一両」と呼ばれる

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3149]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2418]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-326P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[658P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下282]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    アリドオシ
    20220221_朝鮮岩
    アリドオシ
    20220221_朝鮮岩
    アリドオシ
    20220410_朝鮮岩
    アリドオシ
    20240517_竜爪山
    アリドオシ
    20240517_竜爪山
    アリドオシ
    20240517_竜爪山