【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • ヒツジグサ Nymphaea tetragona

    スイレン科スイレン属
    漢字:未草
    漢名:睡蓮
    名前の由来:未の刻(午後2時頃)に開花するとされた(実際は異なる)。
    葉:根生葉は束生
    花:白色
    花期:6~9月
    果実:液果(水中)、熟すとくずれて種子を水中に放出する、種子には袋状の肉質仮種皮あり
    習性:多年草
    備考:
    池や沼に生える。
    花は日中に開いて夜になると閉じ、2~3日開閉をくり返す。

    ヒツジグサ
    20240918_箱根湿生花園
    ヒツジグサ
    20240918_箱根湿生花園
    ヒツジグサ
    20240918_箱根湿生花園
  • ヒサカキ Eurya japonica

    サカキ科ヒサカキ属
    漢字:姫榊
    名前の由来:
    サカキに比べて葉などが小さいため「姫榊」と言っていたものがヒサカキに転訛した説、
    サカキに似ているが異なる「非サカキ」など諸説あり。
    樹形:常緑小高木
    葉:互生
    花:雌雄異株、白色
    花期:3~4月
    果実:液果、紫黒色
    果期:10~11月
    備考:
    花は、ハエに送粉してもらうため、ハエの好むアンモニアを含む匂い(都市ガス、たくあん漬け、塩ラーメン)あり(特に雌花)。
    サカキの代用として神事に、シキミの代用として仏事に利用される。
    昔は、木灰を草木染めに用いた。
    実を潰すとインクのような果汁が出る。
    ツバキ同様、花弁の基部は合着し、花弁は散らずに抜け落ちる。

    ヒサカキ
    20211030_遊木の森
    ヒサカキ
    20211030_遊木の森
    ヒサカキ
    20211212_森林公園
    ヒサカキ
    20211212_森林公園
    ヒサカキ
    20220619_遊木の森
    ヒサカキ
    20220619_遊木の森
    ヒサカキ
    20220801_県立美術館
    ヒサカキ
    20220801_県立美術館
    ヒサカキ
    20220801_県立美術館
    ヒサカキ
    20240310_朝鮮岩
    ヒサカキ
    20240310_朝鮮岩
    ヒサカキ
    20240331_高山・市民の森
    ヒサカキ
    20240331_高山・市民の森
    ヒサカキ
    20250309_高山・市民の森
    ヒサカキ
    20250309_高山・市民の森
    ヒサカキ
    20250309_高山・市民の森
    ヒサカキ
    20250323_朝鮮岩
    ヒサカキ
    20250323_朝鮮岩
  • ヒカゲツツジ Rhododendron keiskei

    ツツジ科ツツジ属
    漢字:日陰躑躅
    別名:サワテラシ(沢照らし)
    名前の由来:
    「ヒカゲ(日陰)」は、日陰に生える説あり。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    「サワテラシ(沢照らし)」は、渓谷の岩壁や岩尾根など、劣悪な環境に適応して生育しており、春には淡黄色の花を枝先一面に着け、秋には見事に紅葉する。
    樹形:常緑低木
    葉:互生、枝先に輪生状につく、葉裏に腺状鱗片が残る
    花:両性花、淡黄色
    花期:4~5月
    果実:蒴果、腺状鱗片が密生する
    果期:
    備考:ツツジについては、ヤマツツジの備考参照。

    ヒカゲツツジ
    20240918_箱根湿生花園
    ヒカゲツツジ
    20240918_箱根湿生花園
  • ヒイラギナンテン Mahonia japonica

    メギ科ヒイラギナンテン属
    漢字:柊南天
    名前の由来:
    小葉がヒイラギの葉に似ている「ナンテン」。
    「ナンテン」は、ナンテンの名前の由来参照。
    樹形:常緑低木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:両性花、総状花序、黄色
    花期:3~4月
    果実:液果、紫黒色
    果期:6~7月
    備考:
    中国~ヒマラヤ・台湾原産。
    最も基部の小葉1対は小さく、枝に接するように着き、2番目の小葉は、この小葉から離れて着く。
    雄しべに触れると内側に曲がり、中心の雌しべの方に動く(内曲運動)。

    ヒイラギナンテン
    20220515_その他
    ヒイラギナンテン
    20220515_その他
    ヒイラギナンテン
    20220515_その他
    ヒイラギナンテン
    20220515_その他
    ヒイラギナンテン
    20240308_その他
    ヒイラギナンテン
    20240308_その他
  • ヒイラギ Osmanthus heterophyllus

    モクセイ科モクセイ属
    漢字:柊
    名前の由来:
    とげが刺さるとヒリヒリ痛む「疼(ひい)らぐ」という古語に由来。
    漢字「柊」は、冬に花が咲くため。
    樹形:常緑小高木
    葉:対生
    花:雌性両性異株、白色、芳香あり
    花期:11~12月
    果実:核果、黒紫色
    果期:翌年の6~7月
    備考:
    鋭いとげによって邪気を祓う木と考えられ、庭に植える習慣あり。
    材は緻密で堅く、印鑑や将棋の駒などに用いた。
    <先祖返り、隔世遺伝>
    若木の葉は鋭い鋸歯があるが、老木では全縁になる。幼木の時期は樹高が低く、草食動物などに食べられる危険性が高いためとげで武装し、成長して樹高が高くなるととげの必要性がなくなるからと考えられる(とげを作るのにもコストがかかる)。
    <焼嗅(やいか)がし(柊鰯(ひいらぎいわし))>
    二月の節分に、ヒイラギやトベラの小枝に焼いたイワシの頭をさして戸口に立て、魔除けにする厄除けの習慣あり。ヒイラギやトベラの生葉を火にくべると葉が膨らんでパチパチと音を立てて弾けながら燃えることがあり、この音が鬼おどしの意味があるとも言われている。

    ヒイラギ
    20220801_県立美術館
    ヒイラギ
    20220801_県立美術館
    ヒイラギ
    20220801_県立美術館
    ヒイラギ
    20241129_県立美術館
    ヒイラギ
    20241129_県立美術館
  • ハンノキ Alnus japonica

    カバノキ科ハンノキ属
    漢字:榛の木
    別名:ハリノキ
    名前の由来:
    古名の「榛(はり)の木」が転化した。
    「榛(はり)」は、開墾を意味する古語「墾(はり)」に由来する説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株、枝先に雄花序 その基部に雌花序
    花期:4月(寒地) 11月(暖地) ※1~3月の記事もあり
    果実:堅果が集まった複合果
    果期:10月
    備考:
    水辺や湿原などの過湿地に生える。
    冬芽は、ヤシャブシ類の先が尖るのに対し、ハンノキ類は円頭で短い柄がある。
    花芽のつく枝の側芽は裸芽になっている(他は芽鱗あり)。
    樹皮や果穂はタンニンを含み、茶色染料として用いた。
    材は堅く、器具や薪炭に用いた。
    幼虫が葉を食べるミドリシジミの食樹。
    <ハンノキ属の根粒菌(放線菌)による窒素固定>
    ハンノキ属の樹木は、葉から窒素などを回収せずに落葉するために、落ち葉は、黄葉や紅葉せずに緑色のまま。その結果、土壌中に窒素を提供する「肥料木」となる。
    根に「根粒菌(細菌の一種)」が寄生して根粒を形成している。根粒菌は、根粒内部で空気中の窒素を植物が利用できる窒素化合物(アンモニア)に変換(窒素固定)している。根粒菌により大気中の窒素を吸収することができるため、落葉時に窒素などを回収する必要がない。植物側からは、光合成生産物の糖などを根粒菌に提供し、相利共生関係が成立している。

    ハンノキ
    20240911_箱根湿生花園
    ハンノキ
    20240911_箱根湿生花園
    ハンノキ
    20240911_箱根湿生花園
    ハンノキ
    20240911_箱根湿生花園
    ハンノキ
    20240911_箱根湿生花園
    ハンノキ
    20240911_箱根湿生花園
  • ハンショウヅル Clematis japonica

    キンポウゲ科センニンソウ属
    漢字:半鐘蔓
    名前の由来:花の形が半鐘に似ている。
    樹形:蔓性落葉低木
    葉:対生、3出複葉
    花:両性花、単花被花(紅紫色の花冠に見えるのは4個の萼片)、鐘形で下垂、紅紫色
    花期:5~6月
    果実:瘦果、宿存した花柱は羽毛状
    果期:10~11月

    ハンショウヅル
    20220508_高山・市民の森
    ハンショウヅル
    20220508_高山・市民の森
    ハンショウヅル
    20220508_高山・市民の森
    ハンショウヅル
    20231031_山梨・健康の森
    ハンショウヅル
    20231031_山梨・健康の森
  • ハルニレ Ulmus davidiana var. japonica

    ニレ科ニレ属
    漢字:春楡
    名前の由来:
    「ハル(春)」は、春に花が咲く。
    「ニレ(楡)」は、アキニレの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、基部は左右不相称、裏面の脈液に毛が密生
    花:両性花、帯黄緑色
    花期:3~5月
    果実:翼果、偏平で膜質の広い翼あり先端はくぼむ、黄緑色
    果期:5~6月

    ハルニレ
    20230702_高山・市民の森
    ハルニレ
    20230702_高山・市民の森
    ハルニレ
    20240428_高山・市民の森
    ハルニレ
    20240428_高山・市民の森
    ハルニレ
    20240428_高山・市民の森
    ハルニレ
    20250309_高山・市民の森
    ハルニレ
    20250309_高山・市民の森
    ハルニレ
    20250309_高山・市民の森
    ハルニレ
    20250412_高山・市民の森
    ハルニレ
    20250412_高山・市民の森
  • ハルジオン Erigeron philadelphicus

    キク科ムカシヨモギ属
    漢字:春紫苑
    名前の由来:秋に咲くキク科の「シオン(紫苑)」に似ていて、春に咲く。
    葉:茎葉は互生
    花:まわりの舌状花と中心の筒状花の集まった頭状花序
    花期:5~7月
    習性:多年草
    備考:
    北アメリカ原産。
    若芽は食べられる。
    <ヒメジョオンとの違い>

    葉の基部つぼみロゼット
    ハルジオン中空茎を抱く下向きに垂れる葉柄がはっきりしない
    花期にも残る
    ヒメジョオン中空ではない茎を抱かない下を向かない葉柄がはっきりしている
    花期は消える
    ハルジオン
    20240410_吉田川
    ハルジオン
    20240410_吉田川
  • ハリギリ Kalopanax pictus

    ウコギ科ハリギリ属
    漢字:針桐
    名前の由来:とげがあって、大きな葉が「キリ」の葉に似ている。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、5~7片に中裂する掌状葉、枝先に集まる
    花:両性花、散形花序、黄緑色、約は赤褐色
    花期:5~7月
    果実:液果、赤褐色→黒色
    果期:10月
    備考:
    鋭いとげが多い。
    新芽は山菜になる。
    材は軽軟で加工性がよく、家具や建築内装、漆器木地、合板などに用いる有用材。

    ハリギリ
    20221013_しらびそ高原
    ハリギリ
    20221013_しらびそ高原
    ハリギリ
    20221013_しらびそ高原
    ハリギリ
    20221013_しらびそ高原
    ハリギリ
    20230724_八島湿原
    ハリギリ
    20230724_八島湿原
    ハリギリ
    20230724_八島湿原
    ハリギリ
    20230724_八島湿原
    ハリギリ
    20250420_遊木の森
    ハリギリ
    20250420_遊木の森