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投稿者: kona

  • フユイチゴ Rubus buergeri

    バラ科キイチゴ属
    漢字:冬苺
    名前の由来:果実が冬に熟す「イチゴ」。
    樹形:蔓性常緑低木
    葉:互生
    花:両性花、白色
    花期:9~10月
    果実:核果が集まった集合果、赤色
    果期:11月~1月
    備考:
    花糸が残存している果実は赤く熟しおいしい。ジャムや果実酒にする。クエン酸やリンゴ酸、ビタミンCなどを含むため、強壮強精や疲労回復効果あり。
    フユイチゴのグループは、托葉が葉柄から離れて着き細く裂ける。

    フユイチゴ
    20221127_朝鮮岩
    フユイチゴ
    20221127_朝鮮岩
    フユイチゴ
    20221127_朝鮮岩
  • ブナ Fagus crenata

    ブナ科ブナ属
    漢字:橅/椈/山毛欅
    名前の由来:
    ブナは用途が広いが腐りやすく、歩合がよくないことから「歩の合わない木」が転訛した説など諸説あり。
    「橅」は昔は材が狂いやすく腐りやすく「木で無い」として「橅」の字が当てられた。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:5月頃
    果実:堅果、とげのある殻斗に包まれ熟すと4裂する
    果期:10月頃
    備考:
    日本固有種。
    風媒花。
    冷温帯の夏緑樹林の代表的な樹種。
    雄大で美しい姿から「森の女王」とよばれる。
    陰樹(幼樹の成長が遅く、開花結実までの年数が長い)で、冷温帯の極相林を形成。
    1993年に、白神山地のブナ林が世界自然遺産に登録された。
    果実は、生でも炒っても食べられおいしい。
    ブナ属の側脈の先端は、鋸歯の凹端に連なる(多くは凸端に連なる)。
    <果実生産に豊凶がみられる件>
    ブナの場合、数年に一回、広い区域にわたって果実の豊作が見られ(マスティング)、それ以外の年は殆ど果実をつけない。
    ・豊凶を引き起こすしくみ(至近要因)
     気象シグナル仮設:
     気温の変化など気象条件の年変動に反応して、同種個体が一斉に開花。
     資源収支仮設:
     繁殖には植物体内の貯蔵物質が必要なため、大量の開花および結実によって貯蔵物質が消費され、その蓄積に数年かかる。
    ・豊凶が進化した意義(究極要因)
     受粉効率仮説:
     大量に開花することで、受粉効率が高まり、多くの果実を実らせる。
     種子捕食者飽食仮設:
     種子食動物を飽食させ、一部の種子(果実)が食べられずに残る。種子食動物の個体数は一時的に増えるが、種子(果実)の少ない年は、種子食動物の個体数も減るため、種子(果実)豊作時は食い尽くされることはなくなる。
    <イヌブナとの違い>

    側脈の数幹回り雌花堅果を包む総苞
    ブナ長さ:4~8cm
    幅:2~4cm
    裏面は無毛
    7~11対株立ち状にならない花柄は短く、花も果実も上向き長く
    種子を完全に包む
    イヌブナ長さ:5~10cm
    幅:3~6cm
    裏面の葉脈上に白色の長い軟毛が残る
    ブナより薄い
    10~14対株立ち状になる花柄は長く、花も果実も垂れ下がる短く
    種子の半分以下
    ブナ
    20221013_しらびそ高原
    ブナ
    20221013_しらびそ高原
    ブナ
    20221013_しらびそ高原
    ブナ
    20230527_地蔵峠
    ブナ
    20230527_地蔵峠
    ブナ
    20230527_地蔵峠
    ブナ
    20230619_富士山こどもの国
    ブナ
    20230619_富士山こどもの国
    ブナ
    20230619_富士山こどもの国
    ブナ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ブナ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ブナ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ブナ
    20250412_高山・市民の森
    ブナ
    20250412_高山・市民の森
    ブナ
    20250427_高山・市民の森
    ブナ
    20250427_高山・市民の森
    ブナ
    20250819_まなびの森
  • フジハタザオ Arabis serrata var. serrata

    アブラナ科ヤマハタザオ属
    漢字:富士旗竿
    名前の由来:
    「フジ(富士)」は、富士山に多く生える。
    「ハタザオ(旗竿)」は、片方に偏って付く種を風にたなびく旗竿にたとえた説、
    長い花茎が直立する状態を旗竿に見立てた説あり。
    葉:互生
    花:総状花序、白色
    花期:6~7月
    果実:長角果
    習性:多年草
    備考:富士山を中心とした高山に生える。

    フジハタザオ
    20230817_富士山五合目付近
    フジハタザオ
    20230817_富士山五合目付近
  • フジバカマ Eupatorium japonicum

    キク科ヒヨドリバナ属
    漢字:藤袴
    名前の由来:花の色が藤色で個別の花の形が袴(飛鳥・奈良時代の古代の袴、今でいうズボンのスネの部分)に似ている説あり。
    葉:対生、3深裂
    花:筒状花の集まった頭状花序、淡紅紫色
    花期:8~9月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    秋の七草の一つ。
    葉は生乾きのとき、桜餅の桜の葉と同じクマリンの香りがする。
    サワヒヨドリヨツバヒヨドリヒヨドリバナとの葉の違い>
    ヒヨドリバナの備考参照。

    フジバカマ
    20241028_その他
    フジバカマ
    20241028_その他
    フジバカマ
    20241028_その他
  • フジイバラ Rosa fujisanensis

    バラ科バラ属
    漢字:富士茨/富士薔薇
    名前の由来:富士山麓に多い「バラ」。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:両性花、円錐花序、白色
    花期:6~7月
    果実:バラ状果(集合果)、赤色、頂部に永存性の花柱が残る
    果期:10~11月
    備考:托葉の上部が反り返る。

    フジイバラ
    20230817_西臼塚
    フジイバラ
    20230817_西臼塚
    フジイバラ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    フジイバラ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    フジイバラ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    フジイバラ
    20240724_富士山太郎坊周辺
  • フジアザミ Cirsium purpuratum

    キク科アザミ属
    漢字:富士薊
    名前の由来:
    「フジ(富士)」は、富士山麓に多く生える。
    「アザミ(薊)」は、ノアザミの名前の由来参照。
    葉:茎葉は互生、根生葉はとげが多い
    花:筒状花の集まった頭状花序、紅紫色、下向き
    花期:8~10月
    習性:多年草
    備考:
    頭花は直径10cmにもなる。
    根は食用になる。

    フジアザミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    フジアザミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    フジアザミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
  • フジ Wisteria floribunda

    マメ科フジ属
    漢字:藤
    別名:ノダフジ(野田藤)
    名前の由来:花びらが風に吹かれ舞い散る様子から「吹き散る」が転訛したなど諸説あり。
    樹形:蔓性落葉木本、左巻き(ネジと同一方向として)
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:両性花、総状花序、蝶形花、紫色、下垂、芳香あり
    花期:5月
    果実:豆果、熟すと2裂し種子をはじき飛ばす、種子は茶褐色
    果期:10~12月
    備考:
    種子は、昔、おはじきに使った。
    種子は、炒って食べると美味しいが、下剤にもなるので食べすぎに注意。
    古い茎や枝にこぶ状の「藤瘤(ふじこぶ)」ができ、粉末にしたものは、胃がんの制癌剤に用いる。

    フジ
    20220801_県立美術館
    フジ
    20220801_県立美術館
    フジ
    20230804_県立美術館
    フジ
    20230804_県立美術館
    フジ
    20230804_県立美術館
    フジ
    20231031_山梨・健康の森
    フジ
    20231031_山梨・健康の森
    フジ
    20250407_朝霧高原
    フジ
    20250407_朝霧高原
    フジ
    20250407_朝霧高原
  • フサザクラ Euptelea polyandra

    フサザクラ科フサザクラ属
    漢字:総桜/房桜
    名前の由来:
    「フサ(総/房)」は、花が枝に房状に密生する。
    「ザクラ(桜)」は、樹皮がヤマザクラに似ている。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、無花被花(萼と花冠なし)、紅紫色
    花期:3~4月
    果実:翼果、黄褐色
    果期:10月頃
    備考:
    日本固有種。
    両性花では数少ない風媒花。
    崩壊地などの裸地に最初に侵入する先駆樹種(パイオニアツリー)の代表。成長が早く、水害などにあっても根元から萌芽して株を維持し続ける。
    乾燥させた葉には、血圧降下作用や抗菌作用があり、健康茶として飲用する。
    材は弾力があり、昔は舟の櫓や櫂、建具、薪炭に用いた。

    フサザクラ
    20230702_高山・市民の森
    フサザクラ
    20230702_高山・市民の森
    フサザクラ
    20230702_高山・市民の森
    フサザクラ
    20230702_高山・市民の森
    フサザクラ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    フサザクラ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    フサザクラ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    フサザクラ
    20250407_朝霧高原
    フサザクラ
    20251029_寸又峡
    フサザクラ
    20251029_寸又峡
    フサザクラ
    20251029_寸又峡
  • フウトウカズラ Piper kadzura

    コショウ科コショウ属
    漢字:風藤葛
    名前の由来:日本には生えていない「風藤」に似ている説あり。
    樹形:蔓性常緑木本
    葉:互生
    花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)、黄色
    花期:4~5月
    果実:液果、赤色
    果期:11~3月
    備考:節間からは気根(付着根)を出さず、節部からだけ出す。

    フウトウカズラ
    20230409_その他
    フウトウカズラ
    20230409_その他
  • フウ Liquidambar formosana

    フウ科フウ属
    漢字:楓
    別名:タイワンフウ(台湾楓)
    名前の由来:中国の漢名「楓」の音読み。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株、頭状花序、無花被花(萼と花冠なし)
    花期:4月頃
    果実:蒴果が集まった集合果、褐色
    果期:10~11月
    備考:
    中国、台湾原産。
    樹脂は芳香があり、漢方で「楓香脂(ふうこうし)」と呼び、解毒、止痛、止血、結核などの薬に用いられる。

    フウ
    20211018_城北公園
    フウ
    20211018_城北公園