スミレ科スミレ属
漢字:匂立坪菫
名前の由来:
花にかすかな芳香があり「タチツボスミレ」に似る。
「タチツボスミレ(立坪菫)」は、タチツボスミレの名前の由来参照。
葉:根生葉は束生、地上茎は互生
花:濃紅紫色
花期:4~5月
果実:蒴果
習性:多年草
備考:
花弁の基部の1/3ぐらいが白いので花の中心が白く抜けて見える。
全体に白い短毛あり。
投稿者: kona
-
ニオイタチツボスミレ Viola obtusa
-
エイザンスミレ Viola eizanensis
スミレ科スミレ属
漢字:叡山菫
名前の由来:
比叡山に生えるスミレ。
「スミレ(菫)」は、タチツボスミレの名前の由来参照。
葉:根生葉を束生
花:淡紅色~白色
花期:3~5月
果実:蒴果
習性:多年草
備考:
花は芳香がある場合あり。
葉は3裂しさらに両外側が深く2裂する。
側弁の内側に突起毛あり。
距は先がやや膨らむ円柱形
花後に出る葉は長大になる。 -
オガタマノキ Magnolia compressa
モクレン科オガタマノキ属
漢字:招霊の木
名前の由来:招霊(おきたま)の転化、枝を神前に供えて招禱(おき)たてまつるのに基づく。
樹形:常緑高木
葉:互生
花:両性花、白色(基部は紅紫色を帯びる)
花期:2~4月
果実:袋果が集まった集合果、種子は赤色
果期:9~10月
備考:
枝を一周する托葉痕あり。
花は強い芳香あり。
神社に多く植えられる。
材はやや軽軟で緻密、剥皮した磨き丸太を床柱にしたり、家具に用いる。
<オガタマ属とモクレン属の違い>
オガタマ属は花床につく雄しべと雌しべの着く位置に隙間あり。モクレン属は枝の先端に花芽がつくがオガタマ属は葉腋につく。
<モクレン科の花>
コブシの備考参照。 -
イブキ(ビャクシン) Juniperus chinensis
ヒノキ科ビャクシン属
漢字:伊吹
別名:ビャクシン(柏槇)
名前の由来:
「イブキ(伊吹)」は、滋賀、岐阜県境の伊吹山に生えていた説あり。
「ビャクシン(柏槇)」は、「柏子」が転訛した説あり。
樹形:常緑高木
葉:十字対生(小さな鱗のように見えるのが1個の葉)
花:雌雄異株
花期:4月頃
種子:球果、青白色→黒紫色(表面に白い蝋分をかぶる)
種期:翌年の10月頃
備考:
ビャクシン属の球果は、肉質で開裂しない。
材はやわらかく光沢があり、彫刻材、床柱に用いる。
公園や生け垣によく植えられている「カイヅカイブキ(貝塚伊吹)」は園芸種で、幹がねじれて、枝が巻き上がるようにつく。
<先祖返り、隔世遺伝>
葉の多くはヒノキのように細かい鱗片葉(普通形)、下部の枝や枝を切るとスギのような針葉(原始形)が出る場合あり。 -
ユズリハ Daphniphyllum macropodum
ユズリハ科ユズリハ属
漢字:譲葉
名前の由来:
春に上向きにつく新葉がでると、垂れ下がる古い葉が一斉に落ちる様子を世代交代の譲るにたとえた。葉の寿命は2~3年。
樹形:常緑高木
葉:互生、枝先に集まる
花:雌雄異株、総状花序、雄花は無花被花(花冠と萼なし) 雌花は単花被花(花冠なし、ごく小さな萼あり)
花期:5~6月
果実:核果、黒紫色
果期:11~12月
備考:
家系が途切れずに続く縁起物の木とされ、しめ飾りや鏡餅などの正月飾りに用いる。
有毒植物。
民間薬として樹皮や葉を煎じて、おできの薬や駆虫剤に用いた。
<ヒメユズリハとの違い>葉 葉柄 雄花 果穂 冬芽 ユズリハ 網状膜が目立たない 紅色を帯びることが多い 萼片なし 垂れ下がる ‐ ヒメユズリハ 網状幕が明瞭に見える 緑色でまれに紅色を帯びる 小さな萼片あり 直立する ユズリハよりも尖る